牛乳屋フランキー
ギュウニュウヤフランキー
上映時間:84分 / 製作:1956年(日本) / 配給:日活
解説 中平康が「狂った果実」と同じ年に発表した、スラップスティック・コメディの傑作。元ネタはキノトールと小野田勇の連続放送劇で、人情喜劇なのだがこれをギャグ満載の映画に作り変えた。主演はフランキー堺とブーチャンこと市村俊幸で、ともにドラマー、ピアニストとミュージシャンあがりの二人が、リズミカルな軽いフットワークで動き回る。この二人は1955~58年にコンビを組み、フランキーとブーチャンものとして親しまれた。物語は、牛乳配達員の堺六平太が、ライバルのブルドック牛乳店と張り合って、お得意先を増やしていくというもの。“理性がなんだ、道が何だ、要するに俺たちは退屈なんだ”と太陽族作家に扮したブーチャンが「狂った果実」のセリフを言ったり、牛乳に睡眠薬を入れて女を犯す妄想をする「処刑の部屋」を思わせるシーンがあったりと、当時の世相を取り込んだ描写も面白い。
スタッフ |
監督:中平康 |
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キャスト |