愛と希望の街
アイトキボウノマチ
上映時間:63分 / 製作:1959年(日本) / 配給:松竹大船
解説 日本映画界に新風を吹き込んだ松竹ヌーヴェル・ヴァーグの雄、大島渚のデビュー作。当初は「鳩を売る少年」という題だったが、会社の方針で、現在の題名に改題された。川崎の貧民街に、靴みがきで生計を立てている母親と、精神薄弱で死んだネズミの絵ばかり描いている妹と3人で暮らす少年の家庭がある。少年は時々、街中で鳩を売る。その鳩は、買い主のもとを逃げ、帰巣本能から再び少年のもとへ。少年はその鳩をまた売る。そこにブルジョワの少女が登場し、鳩を買うが……。感傷や甘いヒューマニズムを極力排して、大島は階級の埋めようもない断絶を描き出した。端正でみずみずしい辛口青春編。
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