「MAJOR」「ONE PIECE」「バクマン。」…橋本祥平の半生を、“思い出マンガ”5選とともに辿る

日々のお買い物やエンタメをよりお得に楽しむことができるサービス・auスマートパスプレミアム。公式Xでは、思い出のマンガについてのエピソードを投稿することで電子書籍をお得に買えるクーポンが当たる「#あなたの思い出のマンガ大賞」キャンペーンが展開されている。

キャンペーンの実施に合わせ、コミックナタリーでは幼い頃からマンガに親しんできたという俳優・橋本祥平に、自身の半生を“思い出のマンガ”とともに振り返ってもらった。橋本の小学生時代から舞台俳優として活躍する近年までを、思い出の5作品とともに辿っていく。

取材・文 / ちゃんめい撮影 / ヨシダヤスシ

お得に電子書籍を買っちゃおう!「#あなたの思い出のマンガ大賞」キャンペーン

auスマートパスプレミアムは、日々の買い物やエンタメをお得に楽しむことができる有料のサービス。auユーザーに限らず、スマートフォン・タブレットを持っている人なら誰でも利用できる。そんなauスマートパスプレミアムでは、現在電子書籍がお得に購入可能となっているほか、抽選で10人にアプリ内で使用できる電子書籍1万円分のクーポンが当たるキャンペーンが展開されている。

「#あなたの思い出のマンガ大賞」キャンペーン

応募にはauスマートパス公式X(@smartpass_au)のフォローが必要。そのうえで、思い出のマンガとその作品に関わる思い出を、ハッシュタグ「#あなたの思い出のマンガ大賞」とともにポストすることで完了する。思い出のマンガを振り返りながら、お得に電子書籍を楽しめるチャンスをゲットしよう。


応募期間

2024年2月26日(月)10:00~3月18日(月)23:59

応募方法

  1. X(旧Twitter)にてauスマートパス公式X(@smartpass_au)をフォロー
  2. X(旧Twitter)にてハッシュタグ「#あなたの思い出のマンガ大賞」をつけたうえで、マンガとその思い出エピソードについてポスト

応募詳細はこちら!

橋本祥平インタビュー

「MAJOR」の縦バントに憧れた小学生時代

──まず、橋本さんの小学生時代の思い出マンガについてお伺いしていきたいのですが、以前のインタビュー(参照:「ホタルの嫁入り」2.5次元俳優・橋本祥平、愛が重い殺し屋を完全再現)では「浦安鉄筋家族」が初めて読んだマンガにして、マンガに目覚めた瞬間だと仰っていましたね。

そうなんですよ。幼少期に親戚の家で読んだ「浦安鉄筋家族」は、僕にとってマンガ好きになった原点。そこはブレないのですが、小学生時代の思い出マンガといえば「MAJOR」なんです。

──「MAJOR」との出会いを教えてください。

ある日、親戚から「MAJOR」を10巻くらいまとめて譲り受けて、それをきっかけに読み始めたのですが、もうめちゃくちゃハマりました。それから少ないお小遣いをやりくりしながら単行本を集めるようになりました。自分で単行本を集め始めた最初の作品でもありますね。

「MAJOR」1巻

「MAJOR」を読む!

──どんなところが刺さったのでしょうか?

当時、野球をやっていたので、物語に入りやすかったのもあると思います。僕はセカンドだったので、主人公の吾郎とはポジションが違うのですが、野球の試合をテレビで観戦しているような感覚と言いますか、純粋に試合シーンを楽しんでいたんだろうなと。あと、「MAJOR」って試合だけじゃなくて、小学生、中学生、高校生と、吾郎の成長過程がしっかりと描かれているんですよね。現在では、吾郎の息子・大吾が主人公の「MAJOR 2nd」が連載中で、なんだか“茂野吾郎”という物語がこんなにも続いているんだっていうところに驚きです。

──ご自身も野球をプレイされていたとのことですが、だからこそ共感したり、励まされたりしたエピソードはありますか?

吾郎は天才なのに肩を壊すという挫折を味わったり、そこから努力を経て右利きなのに左投げに転向したり……。これって本当にすごいことだと思うんです。天才と呼ばれる人も惜しみない努力を重ねているし、そうすると自ずと結果はついてくるんだろうなと吾郎の姿を見て学びましたね。あと、吾郎の小学生時代を描いたリトルリーグ編に登場する「縦バント」という技に憧れました。相手ピッチャーのフォークボールに苦戦していたときに、チームメンバーの沢村がバットを縦に構えてボールを無理やり当てるんです。通常、バントって横に構えるので、当時はこの「縦バント」がすごく衝撃的だったんですよ。僕も真似して縦に構えたら、コーチからめちゃくちゃ怒られたという思い出があります(笑)。

橋本祥平

橋本祥平

──お好きなキャラクターをあげるとしたら、やはり吾郎でしょうか?

吾郎も好きですが、彼の親友であり、ライバルの寿也くんも好きです。寿也くんも才能があるのに、ものすごい努力型なんですよね。特に、高校生編のときの寿也くんの練習方法が驚きでした。バッティングセンターでボール磨きのアルバイトをしているのですが、仕事後に捕球の練習をするんです。それが、ピッチングマシンから投げ出されるボールを素手で取るという……。こんなこと可能なのか!?と驚いた反面、吾郎と同様に、才能がある人でも、やはり人知れず努力しているんだなと思いましたね。

「ONE PIECE」でマンガの読み方が変わった

──そもそもマンガ雑誌って読まれていましたか?

小学生の頃、一応月刊コロコロコミック(小学館)を購入していましたが、応募者全員サービスのベイブレード目当てだったので、あまり作品は読めていなかったです(笑)。でも、中学生になってからは友達が読んでいたのも影響して週刊少年ジャンプ(集英社)を読み始め、そこから一気に少年誌の道へと足を踏み入れました。

──読む作品数もジャンルもそれまでに比べて増えたと思います。中学生時代の思い出マンガを1つあげるとするならどの作品になりますか?

すごく悩みましたし、知ってるよ!っていう声が聞こえてきそうですが、やっぱり「ONE PIECE」です。今でも大好きな作品で、この作品が連載している時代に生きていてよかったなと思うほどです。

「ONE PIECE」1巻

「ONE PIECE」を読む!

──「ONE PIECE」は1997年連載開始の作品なので、橋本さんが中学生だった頃、すでに10年近く連載されていた長期連載作だったかと思います。本作を読み始めたきっかけを教えてください。

実は「ONE PIECE」は、幼い頃にアニメが放送されていたので、最初はアニメから入ったんです。そこからなんとなく観なくなってしまい、離れていた時期があったのですが、中学2年生の頃に友達の家に遊びに行って週刊少年ジャンプを読んだら、ちょうどルフィが天竜人を殴り飛ばす回だったんですよ。「なんかすごいことになってる!」と直感的に感じて、そこから単行本を1巻から集めて、再度「ONE PIECE」に触れました。

──新たに気付いた魅力はありましたか?

幼い頃は、このキャラクターがカッコいい!技がいい!とか、そういった目線で見ていたのですが、中学生になるとストーリーを理解できるようになるんですよね。例えば、これまでにちりばめられていた謎が徐々に明らかになったり、張られてきた伏線に気付いたり……。同じ作品でも、小学生と中学生では読み方がすごく変わりましたし、そういったマンガの新たな楽しみ方を教えてくれた作品が「ONE PIECE」だったように思います。

橋本祥平

橋本祥平

──一番好きなエピソードをあげるとしたらいかがですか?

ウォーターセブン編が好きです。ルフィの成長というか、もう一段強くなっていく姿が見れますし。あと、なんといっても、少人数の海賊団が政府という強大な敵に宣戦布告をするってもう通常では考えられないことじゃないですか? 絶対的に不利な状況の中で、1人の仲間のために、みんなで命懸けで戦うってすごいことだなと純粋に思いました。ロビンも裏切るのかと思いきやすべては「麦わらの一味」のためを思っての行動なので。みんながみんなを思っている……本当にいいチームですよね。

──エピソードごとに好きなキャラクターも変化していきそうですね。

中学生時代はチョッパーが好きで、上手に描けるように練習をしていました。全然うまく描けませんでしたけど(笑)。今だとゾロみたいな“絶対的な右腕”キャラにグッときます。男気もありますし、ゾロを見ていると鍛錬を怠ってはけないなという気持ちになります。あと、先ほどウォーターセブン編が好きだと言いましたが、ロブ・ルッチも好きですね。スパンダムに何を求めて戦うのかと問われたときに「“血”ですかね」と答えたときは、すごくゾッとしました。ロブ・ルッチの揺るぎない冷徹さと言いますか、戦い方も含めて魅力的だなと思います。

食べ盛りの高校生時代、食欲を刺激された「トリコ」

──ここからは、高校生時代の思い出マンガについてお伺いしていきたいのですが、読まれるマンガ雑誌やお好きなジャンルに変化はありましたか?

基本的には中学生時代から変わらず、そのまま週刊少年ジャンプを愛読していて、高校時代は特に「トリコ」にハマっていました。実は、「トリコ」も「ONE PIECE」と同じでアニメから入ったんです。朝、たまたまアニメを見て面白いなと思ったのをきっかけに、単行本を集めるようになりました。

「トリコ」1巻

「トリコ」を読む!

──「トリコ」は食をテーマにした異色のバトルマンガ。バトルや冒険という要素は「ONE PIECE」と似たものを感じますが、「トリコ」のどんなところに心掴まれたのでしょうか。

「トリコ」はバトルシーンも魅力的だけれど、作中に登場する食材や料理がとにかく美味しそうなんですよ。高校生の頃、部活動をやっていたわけでもないのに、なぜかすごくお腹が空いていて。だから、「トリコ」を読むたびになおさら「美味しそうだな」っていう気持ちが湧いていました。

──食べ盛りだったんでしょうね(笑)。一番美味しそうだなと感じた食材を教えてください。

リーガルマンモスという猛獣が登場するのですが、そのなかにジュエルミートと呼ばれる宝石のように輝く部位があって。それをトリコが食べているシーンは、もうよだれが止まりませんでした。

橋本祥平
橋本祥平

橋本祥平

──以前のインタビューでご家族との仲良しエピソードを話してくださいましたが、当時は「トリコ」に影響されて夕飯をリクエストすることもあったり?

ありましたね。ベジタブルスカイっていう、天空の野菜畑へ行く回を読んだときは、それに影響されて「今日は野菜が食べたいな」とか言っていました(笑)。

──食材や料理に注目して読まれていたとのことですが、お好きなキャラクターがいましたら教えてください。

小松シェフです。料理人としての腕はもちろんですが、彼は食材の声が聞こえたり、自然と食材から寄ってくるような能力を持っていたり……食材に愛されている人間なんですよ。僕もやっぱり周囲から愛される人間になりたいなと思いますし、小松シェフみたいに愛されるにはどうしたらいいんだろうって。彼を見ているとそんなことを考えたりします。