フォーラム「お水取りからみた奈良の歴史」が1月24日、東大寺本坊(奈良市雑司町)で開催される。
古都奈良に春を呼ぶ行事といわれる「東大寺二月堂のお水取り」の由来や祈りの内容を東大寺の筒井寛昭長老から学ぶ。天災や疫病を乗り越えてきた先人たちの思いに触れ、今後いかに後世に伝えていくか考える。主催は、一般社団法人 奈良地域デザイン研究所。
お水取りは752(天平勝宝4)年、天災や疫病を取り除き、鎮護国家、天下泰平など人々の幸福を願い東大寺の実忠和尚によって始められた。本尊の十一面観世音菩薩(ぼさつ)にお供えする水=お香水(おこうずい)をくみ上げる儀式が行われることに由来し、お水取りと呼ばれる。2021年には1270回を数え、これまで一度も絶えることなく続けられている。法会は3月1日から2週間にわたり行われる。
フォーラムでは、本坊経庫(国宝)の外からの見学と、天皇殿内部の見学や、筒井長老が奈良への思いを込め作詞した「奈良におもえば」が披露される。歌は、2018ミス・ユニバース・ジャパン奈良代表グランプリで、奈良市観光大使の岡崎瞳さん。ピアノは、オリジナル曲を中心としたバンドやソロピアノ音楽活動を行っている前田めぐみさん。
開催時間は13時~15時30分。参加費=3,000円(会員2,500円)。定員30人。参加はホームページ申し込みフォームから申し込む(先着順事前申し込み)。