当てずっぽうの電源ジャンク修理 HEC WIN+POWER 550W | なにブロ自作PC&ジャンク隊

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当てずっぽうの電源ジャンク修理 HEC WIN+POWER 550W

皆さん、おはこんばんちは。
ちょっとオーディオジャンクに浮気してたくらいで、もうなにブロ見てくれくなったんですか(´;ω;`)
更新するたびに見てくれる人が減っていく。
これじゃだめだ!
ちゃんとしたネタを書くのだ!
と意気込んで、立て続けに2台壊れたしまった電源を引っ張り出してきました。

電源は分解は簡単なのです。
あっという間に中身を取り出します。

電源中身

電源の場合、経年劣化の激しい電解コンデンサが大量に使われてますから、まずは電解コンデンサの液漏れを疑い、電解コンデンサの頭が妊娠してないかチェックしました。
ところが、どのコンデンサも妊娠していない様子。

正直、素人の僕にはこの先へは進めません。
電解コンデンサが壊れてなければもうやる事は残ってません。
しかし今回はその先の深い闇へ踏み出しました。
挑戦です。
いくつになっても挑戦していたいんです。
その先へ進む力がなくなってしまったら、もう生きてる価値はありません。


とにかく、電源修理のブログも動画も見まくって
電解コンデンサが原因でない場合の不具合事例を洗い出します。
すると保護回路が壊れて、動作を止めている場合がある可能性が浮上してきました。

電源にはスタンバイ5Vというマザーボードへ電源OFF時にも常に送っている電気があるそうで、このれが故障すると起動できなくなるそうです。
テスターでこのスタンバイ5Vが出ているか調べます。



・・・・・・・と。


出てません!

これだ!と勇んで参照した動画に似た保護回路を探します。
するとスタンバイ5Vにつながるように保護回路らしきものがあります。


トランジスタ
動画ではトランジスタを取り除いたら直ったとあったので
回路が追えないので全く分かりませんが、とにかく半田ゴテでトランジスタの除去に臨みます。

ところが、全然外れません。
半田ごて、1つじゃだめかと思って、100均でかった半田ごてまで導入して2つの半田ごてで除去にかかります。
全くダメです。
できれば、ここじゃなかった場合に元に戻すため、無傷でトランジスタを外したかったんですが
そうもいきません。
諦めてニッパーで切断後に半田ごてで取りました。





トランジスタ除去同時にこのトランジスタを破壊した方をドナーにすることを決めました。
同じ電源が幸いにも2個ありますから。
どっちもぶっ壊れてるんですけどね。

もしかしたら直ってかも?
そんな期待を込めて、電源を入れてみますが
当然のように動きません。

落胆して、もう一度動画を観てたんですが、その動画では電源をコントロールするICが壊れて、保護回路が誤動作と言っている事がわかり、似たようなICチップが無いか探したらあったんです!

これだ!これにちがいない!

そう思って外そうとします。
でも駄目です。
物理的に無理なんです。
だって放熱板の下敷きになってて、どうやって外すのか見当もつきません。
やりたくはなかったんですが、放熱板にくっ付いてる部品を外して無理やり放熱板を上に持ち上げて外しました。

こんなICです。

ズタボロIC


このICのズタボロ加減が格闘の凄さを物がったっていますね。
テスターでICのショートを測ると、なんと全部の足がショートしてます。
これが1つの原因なのは間違いないですね。

そこでドナー電源のICの足を測ってみたら、こっちはショートが無いので生きてる様子。
これまた苦労しましたが、ICをなるべく傷つけないように摘出。

摘出トランジスタ

ICを載せ替えていきます。

IC載せ替え


これまた苦労しましたが、なんとか載せ替えに成功しました。
何が苦労したかって、ICの足が7本もあって穴に入らないのですよ。
それだけで1時間くらいかかりました。

でもいいんです。
1歩ずつでも進めばいいんです。
ICを基板に取り付けるなんて、初めてやりました。


元に戻して、いざ電源投入。
今度こそはと期待が高まります。
結果は!?





駄目・・・・・・・・・・・・・・・。

そうそう簡単に直らないですね。

さて、どうしたものかと、おもむろに拡大鏡で基板上を眺めていると
何と焼損したダイオードがあるじゃないですか!
原因これですと言わんばかりに燃えたダイオード。


燃えたダイオード

見つけた時は有頂天、すぐさま、ドナーの同じ場所を見ます。

なんとドナーも同じ場所が燃えています。
もしかして?同じ故障原因なのでしょうか?

しばらく、作業を中断して、この燃えたダイオードがどんな回路の部品だったかを調べてました。

2つのトランジスタ、10kohm抵抗、コンデンサ。
これってオーバーボルテージ保護回路じゃないでしょうか。

もしそうなると、なんらかの理由で過電圧がかかったことになります。
今わかってる不具合はこのダイオードと、近くのトランジスタも表面が膨れています。
まずはドナーから同じサイズのダイオードをとり、移植して様子を伺い
駄目ならまたトランジスタを破壊してみようと考えました。

ヒートガンさえあれば、このような破壊をしなくて済むのですが
生憎持ってないのですよ。

できれば、こういうのでいいのでヒートガンが欲しいです。


YIHUA 959D リワークステーション ホットエアーガン 温度制御型(100℃~500℃) PSE認証 日本語取扱説明書付き 高速加熱 低騒音








まあ、お金がないんですけどね。

まずは、ダイオードの交換をやってみました。
こちらも苦労したけどなんとかなりました。

ダイオード交換



この状態で電源を入れれば、動き出すとか、またダイオードが燃えるとか、何か変化があるのかと思ってましたが
なんの事もなく。
シーンと静まり返った電源にまた落胆しました。

トランジスタも壊してみた物の、全然結果は変わらず・・・・・。


ここで、どうやら何度も基板を筐体から外したりつけたりしてるうちにセラミックコンデンサをドライバーで突いて
壊してしまったみたいで、ドナーから同じ個所の物を取り出して付け替えました。


壊れたセラコン

まあ、こんなのが原因では無いのは分かってます。
ただこの交換で背筋が凍る思いをしました。

セラミックコンデンサの半田を半田吸い取り線で除去してる時に、うっかりコンセント近くにコンデンサのプラス端子に半田吸い取り線が当たってしまったんです。


バチッ!!!!!!!




そりゃもう凄い火花がでました。
こんなもん、もし手が触れていたら感電どころの騒ぎじゃないですよ。
電源修理、怖いです(´;ω;`)


あと残ってる可能性は、保護回路のダイオードを燃えさせた原因ですね。
ダイオードの接続先を辿ると、どうやらサブ基板に入ってるようです。


サブ基板jpeg

このサブ基板には何やら大き目のICといくつもの抵抗とコンデンサ類が付いてるようで
どうやらここがすべての元凶のような気がしてきました。

ところが、このサブ基板を外そうと思って頑張ったのですが、無理なんですよね。

それこそ、ヒートガンか最低でも音調可能な半田ごてが必要です。


白光(HAKKO) ダイヤル式温度制御はんだこて FX600-02







腕が無いんだから、せめて道具ぐらいは揃えなきゃかなと思いました。

頑張って半田吸い取り線で半田を失くしたり、引っ張ったり、押したりいろいろやっても取れなかった半田接合部です。
流石にこれだけ端子が並んでいるとヒートガンでガンガン熱するとか450℃の半田ごてで一気に過熱しないと無理そうです。


半田接合部



現在の装備ではまともに戦えない事を思い知った電源ジャンク修理でした。

どうでしょうか?

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それでは!



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nanamiku
2024/10/14 (Mon) 19:15

電源の修理とか危険なジャンクいじりをされますね!
私は感電とか怖くて出来ませんよ・・・

各パーツ写真が格闘の跡が伺えて大変だったと思います。
記事投稿、お疲れさまでした!

追伸)Twitterの投稿見てきました!

yamazakura
yamazakura
2024/10/14 (Mon) 19:22

Re: タイトルなし

nanamikuさん

コメントありがとうございます。
バッチっと火花が飛んだ時には死んだのか?と思いましたよ
おお!!twiiterの投稿も無駄になってませんね。
安心しました。
道具が揃ったら続きをやるかもです。
なかなか予算が道具に回らず、今回もオペアンプ買っちゃったんですよね(;^_^A