度賀野又太郎入道居城址 - 吉野朝の忠臣で大高坂城の攻防戦等に参戦

[　高知県高岡郡佐川町東組　]

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佐川町斗賀野盆地の国道494号と県道308号線・本郷斗賀野停車場線が交わる辺りに、丸山公園 と呼ばれるコンマイ（小さい）丘があるがです。

春ともなれば、沢山あるわけじゃないけんど、桜も咲いて綺麗な場所ながです。



南北朝時代にゃ、この度賀野庄の在地領主は度賀野氏で、南朝方に味方し活躍したがです。

この丸山公園に居城があったかは定かじゃないようですけんど、この丸山の上に、「度賀野又太郎入道居城址」の碑が建てられちょります。

吉野朝之忠臣　度賀野又太郎入道居城址

撰
後醍醐天皇ノ建武年間
足利尊氏反セシヨリ
暗雲天下ニ低迷シ
北風従ヲニ怒号シテ
皇軍振ハズ
土佐モ 又戦乱及シテ
交戦止ム時ナシ
此ノ時ニ当リ
南朝忠臣トシテ
天皇ノ第七皇子花園宮満良親王ヲ奉ジテ
南海ノ一角ヨリ
勤王ノ大戦ヲ叫ビシ度賀野又太郎入道ガ
此処丸山ニ居城シテ
或ハ
潮江山ニ出陣シ
大高坂籠城ノ官軍ヲ急援シテ激戦数次
或ハ
新庄岡本ニ賊将ヲ攻メテ血戦ヲ試ミル等
朝敵ヲ悩マハバ
又感無キ能ハズ
即チ玄ニ碑ヲ建テ
我ガ村ノ持ツ誇ルベキ城址ヲ
永久ニ記念セントス

昭和八年十月　弘田忠雄撰並書

斗賀野村史蹟保存会

【　参考・引用　】　　
『わが町の文化財と旧跡』　佐川町文化財と旧跡編さん委員会　（昭和56年）

度賀野又太郎入道は、暦応3年(1340)正月28日の佐伯経貞軍中状によると、花園宮（満良親王）の麾下で大高坂城の攻防戦に参戦したり、康永元年(1342)9月26日にゃ、津野庄岡本城の攻防にも　参戦して活躍したと言う。

吉野朝廷時代古戦場跡 - 元の碑の位置は由比直枝屋敷傍だった　2016-11-10



この後の寛正3年(1463)の戦国時代になると、この碑のある丸山からの直線距離で≒400m西の直ぐ近くにゃ、この地方の守護・大平弾正光国に、この地の代官に任じられた米森氏が守る斗賀野城（二ノ部城）があった。

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