廃盤となったロレックス「ピンクシェル」はレア?その他のレア文字盤も紹介
見る角度によって変わる表情が魅力のシェル文字盤。ロレックスにも、シェル文字盤を採用したモデルは存在しています。中でも、ピンクシェルのモデルはとりわけ女性に人気です。現在は廃盤となっているため、希少性からも人気が高まっています。
この記事では、ロレックスのピンクシェルの魅力や、価値の高いレア文字盤モデルを詳しくご紹介します。廃盤ロレックスが高騰する理由や、今後の見通しなども知れるので、是非最後までご覧ください。
廃盤ロレックス「ピンクシェル」の魅力
レディースデイトジャストWGベゼル(Ref.179174NRD)に代表される、ロレックスのピンクシェル。
天然の真珠母貝を使用していることから、同じ色合いのものは二つとないと言われ、廃盤を惜しむ声が多いモデルです。そんな廃盤ロレックス「ピンクシェル」の魅力として以下のような要素があげられます。
- 天然の美しさとユニークさ
- エレガントなデザイン
- マザーオブパールの深い意味
- 見る角度による美の変化
天然の美しさとユニークさ
文字盤の淡いピンクは、「マザーオブパール」とも呼ばれる真珠母貝の内側から採取された天然の貝の色彩によるものです。人工的な着色は一切くわえられず、ロレックスが持つ特別なノウハウとスキルを集結し、二つと同じものがない美しさを醸し出しています。
エレガントなデザイン
ピンクシェルモデルはケース径26~31mmと女性向けのデザインが多く、神秘的なピンクの文字盤はエレガントな女性をさりげなく引き立たせます。マザーオブパールの採取部位によっても色彩が異なる天然由来の輝きにより、時計としてだけではなくアクセサリーとしても楽しめます。
マザーオブパールの深い意味
マザーオブパールは、核を包み美しい真珠へと育てることから「包容力」の象徴とされており、「母性・純潔・富・長寿」などの石言葉を持ちます。マザーオブパールが持つこれらの特性は女性からの支持を集め、ピンクシェルに特別な価値を生み出しているのです。
見る角度による美の変化
ピンクシェルの文字盤は、天然のマザーオブパールを使用しているので、同じ柄のものは存在しません。淡く光るピンクは、見る角度や光の当たり具合で色味や輝きが変化し、ピンクシェルの魅力を一層引き立てます。
ピンクシェルが使われていたモデルの一部を紹介
ロレックスの技術が集結し、天然の輝きが美しいピンクシェル。ここでは、そんなピンクシェルが使われる代表的モデルの、中古市場相場などをご紹介します。
型番と中古市場相場
ロレックスのピンクシェルが使われているモデルは、中古市場相場では買取率30%~75%前後で取引されています。
モデル | 買取価格 | 参考定価 | 買取率 |
Ref.178274NR | 530,000~750,000円 | 987,800円 | 54%~76% |
Ref.179174NRD | 400,000円前後 | 766,500円 | 52%~ |
Ref.179174NA | 300,000~400,000円 | 896,400円 | 33%~45% |
Ref.179179NRD | 350,000~610,000円 | 928,000円 | 38%~66% |
Ref.79174 | 200,000~300,000円 | 638,400円 | 31%~47% |
状態が良く、メンテナンスが行き届いている製品は高く買取られる傾向があるので、もしお手元にピンクシェルが使われたモデルがあれば、習慣的にお手入れをするようにしてください。
市場での需要
上記モデルはどれも廃盤モデルとなっており、新規モデルは発表されないため、中古市場での需要は高くなっています。ただし、価格変動は大きくないので高値の時期を待つのではなく、早めに査定に出されることをおすすめします。
注意点
査定額は店舗によって異なるため、複数の買取店に査定を依頼しましょう。上の中古買取相場表などを参照にお手持ちの製品の相場観を把握し、3~4店舗の買取店に査定を依頼して、最も評価が高い店に買取ってもらうのが一般的です。
その他のロレックスのレア文字盤の価値
ピンクシェルなどのロレックスのレア文字盤は、製造時期や製造方法など限られた条件下でしか生産されなかったため希少価値が増し、コレクターやファンの憧れとなっています。ここでは、ピンクシェル同様にレアアイテムとなっている代表的なロレックスのレア文字盤をいくつかご紹介します。
ブラックアウト
エクスプローラーIの旧型Ref.14270に存在する特殊仕様のモデルです。通常文字盤の3・6・9の文字は縁取りの中が白く塗られますが、ブラックアウトは文字の縁取りだけで白く塗られていないモデルです。
センタースプリット
エクスプローラーⅡのRef.1655・Ref.16550、シードゥエラーのRef.1665などに見られるレアモデルです。通常は文字盤にある2段の英語表記はスペースの位置が揃っていませんが、センタースプリットは英語表記1段目と2段目のスペースが中央できれいに揃っています。
スティック文字盤
GMTマスターⅡの一部のモデルに存在するレアモデル。文字盤にある「Ⅱ」の文字に上下の横棒がなく「ll」となっているタイプです。スティックのように見えることが名前の由来で、些細な書体違いですが市場では数十万もの価格差で取引されます。
ファット4
グリーンサブマリーナ16610LVの初期モデルに一部存在するモデルです。ベゼルの40の文字の「4」の上のラインが通常より幅広になっており、名前通りファットな「4」が特徴的なモデルです。
ワイドスイス
ファット4同様グリーンサブマリーナ16610LVの初期に一部存在するモデルです。文字盤下部の「SWISS MADE」の間のスペースは通常1文字分ですが、ワイドスイスは間のスペースが2文字分とワイドになっています。
逆6文字盤
旧型デイトナRef.16520の一部に存在するモデルです。6時位置の数字「6」が逆さまに印刷されており、パッと見は「9」に見えてしまうレアモデルです。
ブラウン・アイ
デイトナの文字盤内にあるインダイヤル部分の色がブラウンに変色したモデルです。1998年頃に生産された一部の個体のみに見られる変色で、希少価値が非常に高くコアファンの憧れの的となっています。
廃盤モデルやレアロレックスは価値が上昇傾向
ピンクシェルなどの廃盤モデルやレアロレックスは、市場価格が上昇する傾向にあります。
ここでは、その理由や今後の見通しについて解説します。
発売直後と廃盤後の価値上昇
ロレックスは、販売直後と廃盤後に価格が上昇しやすくなります。販売直後は需要が供給を上回るので価格が上昇しやすいです。その後、供給が増えてくると価格もそれに合わせ落ち着いてくるのが一般的です。
見逃せないのは「廃盤後」の価格の上昇です。廃盤による供給のストップがコレクターやコアファンの所有欲を高め、特に人気モデルは価格が高騰する傾向があります。
耐久性とブランド人気
耐久性とブランド人気が高い点も、廃盤モデルやレアロレックスの価値が上がる理由と言えます。レア商品でもブランド力がなければ高い買取は期待できません。
しかし、ロレックスは世界で最もブランド人気があると言っても過言では無く、需要が常に高いので底堅く価格が上昇していると言って良いでしょう。
現状の価格高騰
現状の価格高騰の理由の一つに、コロナ禍による世界的な品薄があげられます。製造ラインの不具合・渡航制限による輸出減少・既存モデルの廃番、これらが重なり2020年頃からのコロナ禍で、ロレックス市場では極端な供給不足と需要過多がおこり価格が高騰しました。
今後の見通し
コロナ禍を主な理由とする現在の高騰は、供給体制が回復すれば収束していく可能性があります。上昇傾向にある廃盤ロレックスやレア文字盤ロレックスがお手元にある場合は、現在、買取の良い機会と言えそうです。
一方で、市場価格はコロナの影響以外にも、中国の資金流入・円安・景気なども密接に関係します。現在は高騰傾向ですが、頻繁にお手元のロレックスの市場価格動向をチェックしておくことをおすすめします。
ロレックスピンクシェルの買取をご希望の方は是非「なんぼや」へ
特有の輝きと色合いで人気のロレックスのピンクシェルは、廃盤となっているため希少価値が高く、投資やコレクションとしても注目度が高いモデルです。もしお手元にピンクシェルなどレア文字盤ロレックスがあれば、「なんぼや」にご相談ください。お持ちのモデルの適正価格をご提示し、市場動向などの質問にもお答えします。