紙すきをして、種を一緒に入れるシードペーパー。泥を捏ねたい人はレンガ作り。どちらも、作業過程が楽しく、その後の勉強に応用できる体験です。
シードペーパーは、よくある牛乳パックをふやかして作ってもいいし、手軽にキットを使っても。好きな植物の繊維を溶かしてガチ手作りもありです。
今週のお題「自由研究」
1 シードペーパー。そもそも紙って何?って考えたら、もはや「研究」
よく紙すきや牛乳パックで紙作りってあると思います。これに、好きな種を一緒に入れて乾かしたものがシードペーパーです。
商品としてシードペーパーのハガキを売っているお店もあったりします。
例えば、ラディッシュの種を練り込んで紙を作り、プランターに植えたら、3週間ほどで、可愛いラディッシュが出てくるという^_^
家族と、ラディッシュのシードペーパーを作りましたが、コーヒーで紙を染めたりしたため、ちょっと見てくれ的には可愛くありませんでした。
水に浸すと可愛く芽が出ました。
ラディッシュのような小さい種の方が綺麗に馴染むと思います。
普通にメッセージを書けるほどの、ちょっと分厚い立派な紙ができると思うので、普通にハガキサイズで作るのがオススメです。
工作キットの紙すきセットだと、はがきサイズで、プラスチックの型枠や、すぐ溶かせる和紙が入っていて便利です。
可愛いシードペーパーを!というところを主にするなら、牛乳パックか、紙作りキットを使うとよいですが、紙作りをメインにするなら、材料からこだわるのもよいと思います。
紙は植物繊維から、いらない部分を取り除き、水とのりを混ぜて再度結合させたものです。
植物繊維、という意味では色々な植物から作ることは可能です。
ただ、植物の細胞からその不要な物質であるリグニンを取り除くのに薬剤を使うのが早いのですが、家庭で自由研究にはちょっと難しいかと思います。
ゾウのフンから紙作りっていうワークショップってありますが、ゾウのフンは程よく繊維がほぐれているというか、不要な物がとれて下ごしらえがすんでるといえるかもしれません。
2 日干しレンガ
もともと土は、家づくりの道具でした。レンガというと、赤っぽいレンガを想像すると思うのですが、それは、焼く工程を入れた、焼成レンガです。
上の写真は、色が日干し風ですが焼成レンガです。日干しレンガより格段に強いです。
自由研究では高温で焼くレンガは無理です。
でも、天日干しでも十分レンガができますので、それに挑戦しました。
結論から言うと、完成したのですが、ちょっとこだわりの赤土を使い、強度的に失敗してしまったんです。
完成手前に雨に当たったのも原因だと思います。
材料は、土(粘土質の物もしくは、湖沼の土。)と砂と石灰、ワラ少々。とお水。
私が作った時には、稲も苗を買って、大きい虫かごで作ったこだわりの稲ワラを使いました。こだわりすぎが失敗の元だったと思います。
土を8割に砂、水という感じで、ガーデニング用の、土を混ぜる入れ物でタプタプになるまで混ぜます。
これは、泥団子作りに似ています。
日干しレンガについて、作り方を詳しく載せられるほど、成功していないので、こだわり赤土で成功したら、作り方として書きたいと思います。
日干しレンガは、地中海性気候をはじめ、日差しが強く乾燥した地域で家の素材として使われてきました。
本来は強度も、建築物として十分になるはずなんです。
自由研究としてのオススメは、ミニレンガを作って、貯金箱のようにするか、夢を広げてレンガでガーデニング用レンガを作るとか?
これらの材料は全て、いらなくなったら、砕いてガーデニングの土にしてもよいです。
なので、ガーデニングショップから材料を調達して気軽に作れます。
土を混ぜるものがあると、散らばらずに済みます。
さて、レンガ作りをした夏には、ブログもやっておらず、写真を撮らずにひたすら、捏ねて泥を楽しんで終わってしまいました。大人でも十分楽しめます。
自由研究って子どもより、むしろ大人がやったらとても楽しいのでは?
そして、紙でもレンガでも、自分で作ろうとすると、素材に注目するようになって、それが結果的にはとても勉強になるのでは?と思っています。
一言で言うと、
紙って一枚作るのにあまりにも大変。
レンガって実はすごい。
という事です。
子どもの時にやってみて、大人になって気付く事もあるのかもしれません。
とてもありがたいお題でした。