ハント症候群発症後記録&愚痴 07/23/2021
前回の『風邪は万病のもと』の続きになります。
タイトル通り愚痴も多く、愚痴も我が記録、というより書くことでストレスが発散できるので発散させて頂きます。
愚痴やら文句が嫌いな方は、どうかスルーをお願い致します。
尚、今回も長文になります。
ハント症候群と診断され、「これから顔面麻痺がもっと進み、目も閉じられなくなる。」と医者から言われ、頭の中は真っ白。
酷いめまいで自力で歩けないものだから、夫(ネパール人)に抱えられながら帰宅した。
前回も書いたが、この病気、何度調べてもいいことはひとつも書いていず、むしろ悪いことばかり。
顔面麻痺については麻痺をした方の写真やイラストが載っており、
「私もこうなるのだろうな。医者が言うんだから、信じられないけど、多分、いや絶対、こうなるんだ。目が閉じられなくなったら、どうやって眠るんだろう?」
と素朴な疑問を持ち、ネットでどなたかのブログを見たところ、医療用テープを瞼に貼り、その上から眼帯をすると書いてあった。
医療用テープも眼帯もうちにはない。
めまいで歩けないから買いに行くのも嫌だし、夫に頼んだところで果たして希望の物を買ってくるか?
「そうなったらバンドエイドでも貼り、上からバンダナでも巻けばいいか。」
自分なりの対応策を考える。
.
翌日火曜、起床して真っ先にしたのが鏡を見ること。
口の麻痺は酷くはなっていず、目も閉じられホッとする。
でも油断はできない。
めまいも麻痺も突然出たのだから、数時間後に麻痺が酷くなることも大いにあり得る。
数時間おきに鏡を見る。
水曜も顔面麻痺は進まず、それはいいのだが、薬を飲み始めてから眠れない。
ネットで調べたら、大量に出ているプレドニンというステロイド剤を飲むと眠れなくなるようなのだ。
しかし、仕事をしているわけでないので
「まっ、いっか。」
と流す。
木曜、鏡を見たら、麻痺が少し良くなったような気がした。
以前は唇をウの形にしてとがらせると、明らかに右に歪んだいたのだが、真っすぐになりつつある。
「ねえ、ねえ、ちょっと良くなったと思わない?」
夫に向かって唇をとがらせてみると
「ホントだ。よくなったよ。口、イーってやってみて。」
イーというのは病院でもやらされたことで、口をイの形にした時に上の歯と下の歯が何本見えるかをチェックするのだ。
麻痺がある方はおのずと口の開きが悪く歯があまり見えず、4日前は左があまり見えなかった。
しかし、今は、麻痺のない右と同じとはいかないまでも、殆ど変わらないように見え
「見える、見える。前より口、開いてますよ。」
と夫も言い
「もしかしたら麻痺が進まないで、このまま良くなるかも。」
とホッとする反面
「いや、ネットにはピークは5~10日と書いてある。麻痺が出て5日目、薬を飲み始めて4日目だから、ぬか喜びはできないぞ。」
とも思い、ふと気づいたのが顔の痛みだ。
何もしなければなんともないのだが、麻痺のある左側を軽く押すと、こめかみ、目の回り、耳の下、麻痺をした口の横、つまりは左側が少しだが痛く、顔を洗う時も少し痛い。
「この痛みは何なんだ!」
と、心配になるが、4日後の月曜の受診日に聞けばいいやと、痛みについては深く考えるのをやめ、
「どうかこのまま麻痺が進まないように。」
と祈り、顔面麻痺に怯えながら1週間過ごす。
ハント症候群と診断され1週間たった月曜、この日も夫に支えてもらいながら病院へ行く。
幸いにも、この日まで麻痺は進まず、素人目ではあるが、良くなっているように思えた。
麻痺も怖かったが、同じくらい困ったのがめまいだ。
「夫に支えてもらい・・・」と書いたが、頭がクラクラしたりグラグラしたり。
めまいと言うのかふらつきと言うのかはわからないが、そういった症状が酷く、自力では歩けない。
辛うじて自力で歩けるのは家の中だけ。
勝手知った我が家なので捕まりながら歩き、クラっときた時はしゃがんで這う。
「我が家が狭くてよかった。」
などと思ったものだ。
診察の前にまず聴力検査をし、それから診察室に入る。
「いやー、この前は失敬、失敬。あやく見落とすところだった。見落としていたら、1週間後になっていて、大変なことになっていたよ。あの後○○大学に戻って、『マスクに気をつけろ。めまいの患者さんが来たら、お口見せて下さいと言わないとダメだ』って、みんなに言ってねー。」
と医師は明後日の方向を見ながら笑ったが
「この人、何言っちゃってるのあやく見落とすところだったって、見落としたじゃん脳神経の看護師さんらしきオジサンが気がついてくれたからよかったものの。1週間後って、初めの診断では2週間分の薬出すから2週間後って言ったじゃん」
勿論口には出さなかったが、内心ムカッときた。
と、同時に1週間に1度、月曜の午前中だけいるこの医者は普段S大学病院にいて、S大学出身だということがわかった。
S大学病院のことはかなり前に書いたことがあるが、隣駅からバスで30分、他の駅を使ってもやはりバスで30分と、どこから行ってもバス利用の辺鄙な場所にあり、私も夫も何度もかかったことがあるが、医者の対応が非常に悪く、正直私は好きではない。
そして、この我が家から約7分の総合病院はS大学病院から来ている医者が多い。
我が家から一番近くて設備が整っているから困った時にはかかるが、どの科にかかってもいい医者がいず、昔から評判が悪い病院なのだ。
1週間前は麻痺をした方の左の聴力が良くなかったのだが、聴力は良好、異常なし。
そして麻痺だが、前回同様医者の言われるままに顔のパーツを動かす。
「少しは残っているいるけど、他人にバレない程度だから大丈夫だ。」
医者は自分で言って自分で納得する。
「先生、いずれは元に戻るのでしょうか?」
と聞くと
「戻るかもしれませんが、戻らない場合もあります。でも他人からはわからないから。」
他人からわかるわからないは重要だが、しかしそういう問題ではない。
患者としては治って欲しい。
「先生、顔の左側ですが、少し押したり顔を洗う時に痛いのですが、これはそのうち治るのでしょうか?」
「それも戻るかもしれませんが、戻らない場合もあります。何もしなきゃ痛くないのなら、いいんじゃない。」
患者としては良くないのだが、「これ以上聞くな」オーラを医者が出しているので、聞くのを止める。
次に前回もした黒い大きなメガネのようなものをつけられ、頭を左右に揺すぶられる。
「動いて・・・ないな。うっ、少し動いているか・・・でも、たいしたことないな。」
医者は自分で言って自分で納得し
「もう良くなっています。これまでは安静でしたが、明日から、いや今日、今から動いて下さい。薬は1カ月分出しますが、リハビリして下さい。」
「リハビリって・・・、何をすればいいんですか?」
「日常です。普通の生活をすればいいんです。」
「普通の生活ですか・・・、私、仕事をしているのですが・・・、でもこの状態じゃ、会社に行けませんよね、っていうか会社に行けないんですけど、仕事はどうすればいいのでしょうか?」
「仕事もリハビリになります。だから会社に行きなさい。」
「はぁ~、今、1人で歩けないし、家の中でさえ捕まりながらだったり這っていたりするんですけど・・・。」
「だからリハビリするんです。転んで怪我したら元も子もないけど、そうならないようにするんです。めまいは3ヵ月位続きます。」
「めまいは治るのでしょうか?」
と聞くと
「理論的には治ります。」
理論的とは治らない人もいるということなのかと思ったが、こんな事も聞ける雰囲気ではない。
医者は早く患者をさばいて、午前中のみの自分の任務を終わらせたいようなので、夫に捕まりながら病室を出る。
「リハビリ」と言われたので、帰りは少し遠回りをして帰宅する。
但し、夫に捕まりながらで、この日はこれが限界であった。
翌日からリハビリ開始。
まずは自力で歩けるようにならなくてはならない。
幸い我が家のすぐそばに歩行者と自転車だけしか通れない道があり、しかも人通りも少なく、ガードレールもある。
その道で歩行練習をすることにする。
夫がいてくれれば心強いのだが、いつ治るかもわからない私のリハビリに付き合わせるわけにはいかないので、仕事に行ってもらう。
家事は、これまた幸いなことに、夫は寛大であり、何でもできるしやってくれる。
料理に至っては私より上手く、私の役割は夫が帰宅するまでの間に米を炊くだけとなった。
歩行練習は、なんとか立ってはいられるものの、フラフラで真っすぐ歩けない。
普段だったら片道5分、往復10分の道のりに往復40分もかかり、
「普通に歩けるようになるのだろうか?」
と不安になる。
また、歩行練習だけでは足りないと思い、かつてフワフワめまいに悩まされていた時に買った『薬に頼らずめまいを治す方法』という本を引っ張り出す。
この本にはめまいを治すための簡単な体操が載っていて、勿論めまいについても書かれているのだが、この本に『ハント症候群』という病名は出てこない。
だけど、とりあえずこの本に載っている体操もする。
先に書いたように簡単な体操ばかりなのだが、これまた酷いめまいがある時はきつい。
特に怖かったのが50歩足踏み。
目を閉じながらその場で50歩足踏みするだけのもので、以前はなんとも思わなかったのだが、怖くて足を上げられない。
1週間続けたところ、めまいはまだあり、ふらつきはするが、そこそこ普通に近い歩行ができるようになった。
50歩足踏みも足を上げられるようになり、但しめまいがあるものだから、終わった後に目を開けると大きく曲がっている。
ちなみにその後、『ハント症候群』の病名が入っているめまいの本をネットで購入したのだが、ハント症候群については少ししか書いていず、体操の内容はさほど変わらない。
リハビリ2週目は歩行練習とめまい体操はそのまま続行し、人混みとエスカレーターと階段の練習を加えた。
どれも仕事復帰するには必要なのだ。
練習する場所は、このブログに頻繁に登場する我が家から徒歩2分の、スーパーが併設されている大型ホームセンターである。
まずはエスカレーターに乗ってみる。
下を見ても正面を見ても、目がチカチカ頭もグラグラし、がっちり手すりを掴んでいないと怖くてしょうがない。
次は階段だ。
健康な時は恐らく段差など見ずにスタスタと上り下りしていたのだろうが、これまた怖くて段差に集中する。
すると階段が波打って見え、頭がクラクラしてくる。
エスカレーターと階段を何度も上ったり下ったりしている私なんぞを見ている人は誰もいないとは思うが、もし見ている人がいたとしたら『怪しいおばさん』と思うだろう。
最後は人混みで、ここでの人混みはスーパーである。
スーパーで買い物ができるかどうかなのだが、初日はスーパーに足を踏み入れただけで、照明とあちこちにある品物と人の多さなのか?
目がチカチカし頭もグラグラし、情けないことに何も買えずに出てしまう。
大勢の人が集まる場所はめまい患者にとって注意の場所と私の持っている本には書かれてある。
たくさんの人が行き交う為、目線があちこちに動き、沢山の情報が目や耳によって集まり、その為、体調が悪いとうまく脳で情報が処理できずに、めまいやふらつきを誘発するらしい。
ホームセンター練習2日目は、たまたま夫が休みだったので一緒に行く。
スーパーの中は前日同様目はチカチカ頭はグラグラ。
夫がゴーヤの前で立ち止まり
「今日はゴーヤの料理にする。どのゴーヤがいいかな~?ねえ、どれがいい?」
カートに捕まりながらなんとか耐えている私に何度も聞いてくる。
「なんでもいいよ。ゴーヤなんてどれでもいいから、早く買い物してよ!私、頭がグラグラしてるんだよ!」
癇癪を起してしまう私。
めまいの辛さはめまいのある人にしかわからないのだろうが、それでも一番わかってくれているのは夫であり、家事全てをやってくれている彼に八つ当たりするとは情けない。
「ごめん。」
後から謝る。
それでも1週間、毎日練習をしたら、なんとかひとりで買い物ができるようになった。
但し、エスカレーターと階段は変わらずで、どちらも手すりが必須である。
その週の土曜、というのはハント症候群発症後約3週間たった時だが、1ヵ月に1回の機能性胃腸症の予約日だったのでかかりつけの病院へ行く。
この病院もよくブログに登場させているが、我が家から徒歩5分のところにあり、主治医は院長のW先生である。
この日はやや混んでいて、20分ちょっと待つ。
座って待っていたのだが、待っている間にだんだん気持ちが悪くなり、と同時に頭がクラクラしてきた。
「まずいめまいの予感。こんな時に呼ばれたら、診察室まで歩いて行けるだろうか?そうだ、そうだ、ここは病院だ。万一倒れてもなんとかしてくれるだろう。」
などと思っている時に私の名前が呼ばれる。
椅子から立ち上がった途端クラっとし、どこかに捕まりたかったが、捕まるところがない。
牛歩で、わずか2m先の診察室を目指すと、
「どうした、どうした?」
診察室からW先生の声が飛んできた。
「先生、すみません。めまいがして・・・。」
と答えつつ、なんとか診察室までたどり着けた。
座ったものの、いつコテッと倒れるかわからないので、先生の机をがっちり掴み、これまでの経緯を話す。
「ハントだったんだ。災難だったね。1、2週間入院した?」
と先生は仰り
「いえ、入院はしなくて、1週間分の薬がどっさり出されただけなんですよ。」
「これから点滴をします。ハントだからこれまでのめまいとは違うからね。点滴して落ち着いたら帰って、寝ちゃって下さい。」
2週間自分なりのリハビリをし、2週間前に比べれば良くはなった。
が、一進一退。
仕事復帰どころか職場までたどり着けそうになく、気持ちばかり焦る。
そのせいか、ネットで調べるのは『ハント症候群』と『めまい』ばかりで、隣駅の大きな総合病院にめまい外来があることを知る。
HPには色々なめまいに対する治療法等が載っており、ハント症候群の場合は自宅でのリハビリ体操が有効と書かれてある。
その『リハビリ体操』というものを教えて欲しいと思った。
リハビリを始めて3週目の月曜、本来の予約日ではなかったが予約を入れ、耳鼻科にかかる。
というのは、めまい外来にかかるには紹介状が必要だからだ。
自分なりにリハビリはしているがめまいがなかなかよくならないこと、歩くのさえまだふらつきがあり、人混み、エスカレーター、階段が難しいこと、めまい外来でリハビリ体操だけ教えてもらいたく、それには紹介状が必要な為お願いしたいことを耳鼻科の医者に伝えると、医者は例の黒い大きなメガネを私につけ、頭を揺すり、
「理論的にはもうよくなっています。めまい外来にかかるのもいいでしょう。ただ、今日、むちゃくちゃ忙しんだよ。だから今は書けません。仕事が終わったら書きますから、今日の夕方か明日受付に取りに来て下さい。あと、めまいは数ヵ月続きますからね。あなた、早く仕事復帰しないと仕事できなくなりますよ。それから、向こうの病院でも色々やるだろうから、次の予約はキャンセルしていいですから。」
医者はすごく不機嫌にこう言い放ち、病院に行き意気消沈して帰宅する私。
紹介状は思ったより早くでき、その日の昼頃に紹介状を取りに再度病院へ行く。
今度は隣駅のめまい外来のある病院に電話をかけ、予約を取らなければならず、電話をかけると、
「紹介状の宛名にめまい外来の先生の名前は入っていますか?」
と聞かれる。
名前など入っていない。
「耳鼻咽喉科、めまい外来、担当先生となっています。」
と答えると
「申し訳ありません。担当の先生の名前が入っていないとめまい外来は受診できないのです。宛名に先生の名前を入れてくれるようにお願いしてもらえませんか?」
「えっ」
冗談じゃない。
あの医者にまた会い、そんな事を言ったらどういうことになるか?
考えただけでも恐ろしい。
「あの、担当の先生は月曜日の午前中しかいませんでして、もういらっしゃらないはずです。次は来週の月曜日になってしまい、めまい外来は確か月2回しかないので、そうなると受診するのがかなり先になってしまうと思われるのですが。逆に、なんとかならないのでしょうか?」
と言うと、確認して折り返しとなる。
1時間後、やはり紹介状があっても担当医の名前が入っていないとめまい外来は受診できず、まずその病院の耳鼻咽喉科にかかり、耳鼻科の医師と相談し、めまい外来が必要であればその時予約を入れるという、まどろっこしい事を提案される。
耳鼻咽喉科は早く受診したければ、一番早いのが明日の火曜、受付は8時~11時半。
予約の人が優先で、紹介状があっても定員になり次第締め切るので早く受付をすること、まためまい外来は同じ週の土曜で、こちらは予約枠が空いているという説明を受ける。
めまい外来のある大きな病院は近いとはいえ、我が家から最寄り駅まで徒歩15~20分、電車に乗っている時間が2分程度、隣駅から病院まで徒歩20分ちょっとで、なんだかんだで1時間弱かかる。
元気な時はいつも自宅から自転車を使い、自転車だとわずか25分で着くのだ。
ちなみに私は過去にこの病院で手術&入院をしたことがあり、夫はこの病院の耳鼻咽喉科にかかっており、我が父が亡くなったのもこの病院である。
話がそれたが、電車に乗る自信がなく、行きはタクシーを使う。
紹介状があっても初診だから恐らく相当待つだろうと覚悟していたが、予想通り、相当待った。
3時間である。
先に聴力検査をし、それから診察。
医師は年配の女性で、優しい感じの人だった。
「ハント症候群ということで紹介状を拝見しましたが、聴力検査は異常無し。左右とも正常です。」
と仰ると、近所の病院同様マスクを外し、医師の言う通りに顔のパーツを動かし、黒い大きなメガネをかけ頭を左右に揺すぶられ、更にバタンと椅子を倒された状態で頭を左右に揺すぶられ、最後に立ち、目を閉じたままその場で20歩足踏みをする。
「めまいが辛いということですが・・・、耳鼻科的には異常無しなんですよ。ハントの場合、めまいが残る人もいて、どのくらいの期間で治るかというのは人によってまちまちなんです。だからといって、めまいにスパッと効くお薬がないんですよ。今、お薬、出ているようですが、それくらいしかないんですよね。めまいを治すには・・・、動くことです。だからといって、突然仕事に行けと言われてもハードルが高いでしょ。少しづつ、自分のできることから始めて下さい。めまい外来も受診されますか?」
「お願いします。」
この病院の目の前から駅までのバスが出ており、丁度バスが来ていたのでバスに乗り、帰りはリハビリの為、電車にトライ。
徒歩20分の道のりは、バスだと信号待ちを含めても10分以内で駅に着くのだが、めまいがあるせいか、わずかな時間だというのにバス酔いする。
12時ちょっと過ぎだったので駅はすいていた。
電車に乗るには階段を下りなければならなず、段差が怖くて足元に集中すると、やはり階段が波打って見え、手すりに捕まりながら1段づつ慎重に下りる。
これが混んでいる時間帯であったら、「モタモタすんな、糞ババア。」
と、どつかれていたかもしれない。
駅が空いているのだから電車も空いていた。
しかし手すりのある端の席は空いてなく、空いているのは真ん中だけ。
真ん中に座る。
一駅だからすぐであり、そろそろ到着という時である。
座席から立ち上がった瞬間頭がクラっとし、慌てて頭上の吊革に捕まったのはいいが、出口までの間に捕まる所がない。
ふらつきながらもなんとか出口まで行き、電車から降りれはしたが、
「こんなんじゃ、職場復帰なんて・・・無理、会社に行く以前の問題だよ」
心身共に疲れて帰宅。
1日あけて木曜、かかりつけ病院へ行く。
というのは、先に書いたが1週間前、めまいで倒れる寸前になり、点滴をし、機能性胃腸症の薬を貰わずに帰宅したからだ。
「先生、一昨日、△△病院の耳鼻科にかかったのですが、ハントはもうよくなっていて、それはいいのですが、めまいが辛くて。でも、これっていう、めまいに効く薬がないということだったんですよ。」
と、ぼやくと
「そうなんだよね。めまいの特効薬って、ないんだよねー。辛いだろうけど、嵐が過ぎるのを待つしかないんだよ。ハントのめまいって、すぐ治ってしまう人もいれば数ヵ月続く人もいて、まちまちなんですよ。でもって、辛くても動かないとダメなんだよね。仕事はさー、復帰できそうになったら時差出勤や時短にしてもらったらいいんじゃないかなー。」
「そうですね。先生、土曜にめまい外来にかかるのですが、先生に聞くのも申し訳ないのですが、めまい外来にかかるのは初めてなんですが、どうなんでしょう?」
「めまい外来か・・・。あまり期待しな方がいいよ。多分、がっかりして帰って来ることになると思うから。」
「そうなんですか・・・。先生、今出ているめまいの薬って、まあ、飲んでいても効いている感じはないのですが、先生の所でも出して貰えますか?」
と、W先生にお薬手帳を見せると
「これだったらうちで出せるし、他の薬も出せるから、必要な時は電話して。」
W先生と話すとホッとする。
先生もお忙しいだろうに、私のぼやきを聞いてくれる。
前回、点滴をしている間に先生と他の患者さんとの会話を聞いていたのだが、先生は他の患者さんにも懇切丁寧なのである。
土曜、この日は3ヵ月に1回の夫の左咽頭肉芽の経過観察の日でもあり、2人で△△病院へ行く。
夫は午前、私のめまい外来は午後である。
その日は物凄く暑い日で、隣駅から病院まで歩くのが嫌になってしまい、とはいえ動かなければならないので、最寄り駅までは歩き、そこからタクシーで病院まで行く。
夫の左咽頭肉芽という病気もなかなか厄介な病気なのだが、それについてはまた別の機会に書くとしよう。
めまい外来の医師は穏やかな口調で、私よりもかなり年上の男性だった。
「どうされましたか?」
と聞かれたので、どこから話すべきなのか悩みながらも手帳を見ながら時系列で話す。
そして、目下一番辛いのはめまいであり、頭がクラクラしたりグラグラするといったことを話すと
「そんなに大きな声で話さなくてもいいです。」
と、注意をされる。
私としては大きな声を出している覚えは全然ないのだが、ちゃんと話さないとわかってもらえないと力が入り過ぎたのかもしれない。
その後は蚊の鳴くような、とまではいかないまでも、小さな声で話すが、この時点で嫌な気分になる。
それからいくつか質問をされる。
「寝ている時もめまいはしますか?」
と聞かれ
「いいえ。」
と答えると、医師はパソコンに向かって入力をはじめる。
いいえとは言ったが、
「寝ている時や横になっている時は大丈夫なのですが、それ以外は・・・」
などとつけ加えたら
「そんな事は聞いていない。黙っていろ。」
言葉にはしないが医師の背中がそう言っているのがわかったので、余計なことは一切言うのをやめ、一問一答に徹する。
「帯状疱疹が中耳に出た為にめまいが出ているのですが、しかし、あなたのハント症候群は、もう、いい方向に向かっています。日常生活を送って下さい。」
「ひとつ、よろしいでしょうか?」
と、機嫌を損ねないよう先に断り
「HPにリハビリ体操が有効と書かれているのを拝見したのですが、リハビリ体操というのは教えて頂けるのでしょうか?」
「日常生活です。めまいは人によって感じ方が違います。同じようにめまいがあっても、あまり感じない人もいれば過剰に反応する人もいます。」
HPに書かれていたこと、というよりHPから私が想像した病室の雰囲気とは全然違い、おまけに「めまいに過剰に反応する人」というのは、つまり私のことを指し、嫌味を言われているような気さえした。
「薬は出しません。1ヵ月後に予約を入れておきますので、様子を教えて下さい。」
と医師は言い、なぜ様子を知らせなくてはならないのか腑に落ちない私。
だからといってこれ以上この医師と話したくなかったので、そそくさと病室から出る。
かかりつけ病院の主治医W先生の言った通りだった。
この日も病院へ行き、意気消沈して帰宅する。
それでもこの日、いい事もあった。
4日前の火曜日は駅の階段と電車に苦労したのだが、この日はすいすいとまではいかないが、わりと普通に階段を下りることができ、電車からもすんなり降りられ、リハビリの成果なのか日数がたったからなのか、或はその両方なのかはわからないが、少しづつだが良くなっていると実感し、
「あと1週間位練習したら、仕事復帰できるかも。」
と、手ごたえらしきものを感じる。
ブログのプロフィールにも書いたが、私の嫌いなことは「仕事」であり、それは本当のことなのだが、だがしかし、人ってない物ねだりなのである。
健康な時は「たまには休みたい。」と思うし、病気で休んでいる時は「早く治さないと。」と焦るし、仕事がなければ困るのである。
リハビリ4週目、仕事復帰を目指し、朝のラッシュ時の電車、駅の人混み歩き、駅の階段の上り下りの練習をすることにした。
自宅から徒歩で最寄り駅まで行き、隣駅まで電車に乗る。
会社に行くには隣駅で乗り換えなくてはならず、電車を降りたら階段を上り、隣のホームに移るには階段を下りなくてはならず、そこまでしてUターンする。
面倒だし交通費もかかるので、ここまでしなくてもとは思ったが、ここまでしないと自信が持てない『めまい』なのである。
月曜、火曜は最寄り駅まで徒歩で行ったが、最寄り駅は徒歩15~20分と少し距離があり、普段は自転車を使っている。
「もしかしたら、自転車、できるかも。」
と思い、歩行練習をしている車の通らない道で自転車に乗る練習をし、水曜日から自転車で最寄り駅に行き、成功。
そして、ハント症候群と診断されてから34日目、やっと仕事復帰である。
とはいえ、めまいが治ったわけではない。
会社でパソコンを凝視していると頭がクラクラ、グラグラし、これがハント症候群のめまいなのか、それとも目の酷使&悪い姿勢からきているめまいなのかがわからないが、辛くて辛くてしょうがない。
一応めまい体操と歩行練習は今も毎日続けていますが・・・。
ハント症候群になり、学んだこと感じたことは色々あるが、一番は夫の存在のありがたさである。
もしひとりだったら、自力で歩けない時どうやって病院へ行ったのだろうか、日々の食事等はどうしたのだろうか、と思ってしまう。
その食事であるが、自分で作れるようになった今も、夕食は夫が作っている。
食事作りは全然苦ではないらしく、仕事から疲れて帰って来ても「やりたくない」とは思わないそうだ。
それに私が作るよりも夫が作る方が断然美味しく、夫も食欲が増すそうだ。
つまりは、「私が作る飯はまずい!」ということだ。
話はルビ君とパル(セキセイインコ)になります。
我が家では私と夫が仕事の日は帰ってすぐ、ルビ君とパルに「お留守番ご苦労様。」と労いの言葉をかけ、2人を放鳥します。
私達人間が寝るまで2人共遊んでいます。
我々人間が休みの日は、2人は朝からずーっと放鳥です。
私と夫が頻繁に話すのがパルが来た時のことです。
パルは夫が何度かペットショップに通い、気に入り、私を驚かすために私に内緒で買ってきた子だったのですが、
「この子は全然人になついていません。人が怖くてしょうがない子なんです。それでもいいんですか?本当にいいんですか?」
ペットショップの人に何度も念押しされたそうですが、今となってはペットショップの人が何故そのような事を言ったのか、私達にはわかりません。
というのは、パルはとてもいい子なのです。
ルビ君は多少気が荒いところがありますが、パルはおっとりしていて、噛みつくこともありません。
私達人間が特に教えたことはないのですが、ルビ君から教わったのか、或はルビ君の真似をしているのか、人を怖がってもいませんし、すぐに懐きました。
そして、すっごく可愛い寝方をするのですが、それを書くにはゴールデンウィークに遡ることになり、長文が更に長文になるので次回にします。
あっ、ルビ君の気性が荒いと書きましたが、それはそれで可愛いのです。
黄色のインコさんは、我が家にとっては女王様ですから。
2人はいるも私がメイクする時に見る卓上鏡の上に乗ります。
乗るのはいいのですが、そこでフンをするので、私は毎日卓上鏡を洗っています。
ルビ君はよく、このように羽を伸ばします。
これを我が家では「プルプルちゃん」と呼んでいます。
優しい子のパルです。
ラニ君がいる時は1羽飼いにこだわっていましたが、
2羽いるのもいいものです。
但し、ルビ君とパルの世界があり、
そこに私は入れないのですが
タイトル通り愚痴も多く、愚痴も我が記録、というより書くことでストレスが発散できるので発散させて頂きます。
愚痴やら文句が嫌いな方は、どうかスルーをお願い致します。
尚、今回も長文になります。
ハント症候群と診断され、「これから顔面麻痺がもっと進み、目も閉じられなくなる。」と医者から言われ、頭の中は真っ白。
酷いめまいで自力で歩けないものだから、夫(ネパール人)に抱えられながら帰宅した。
前回も書いたが、この病気、何度調べてもいいことはひとつも書いていず、むしろ悪いことばかり。
顔面麻痺については麻痺をした方の写真やイラストが載っており、
「私もこうなるのだろうな。医者が言うんだから、信じられないけど、多分、いや絶対、こうなるんだ。目が閉じられなくなったら、どうやって眠るんだろう?」
と素朴な疑問を持ち、ネットでどなたかのブログを見たところ、医療用テープを瞼に貼り、その上から眼帯をすると書いてあった。
医療用テープも眼帯もうちにはない。
めまいで歩けないから買いに行くのも嫌だし、夫に頼んだところで果たして希望の物を買ってくるか?
「そうなったらバンドエイドでも貼り、上からバンダナでも巻けばいいか。」
自分なりの対応策を考える。
.
翌日火曜、起床して真っ先にしたのが鏡を見ること。
口の麻痺は酷くはなっていず、目も閉じられホッとする。
でも油断はできない。
めまいも麻痺も突然出たのだから、数時間後に麻痺が酷くなることも大いにあり得る。
数時間おきに鏡を見る。
水曜も顔面麻痺は進まず、それはいいのだが、薬を飲み始めてから眠れない。
ネットで調べたら、大量に出ているプレドニンというステロイド剤を飲むと眠れなくなるようなのだ。
しかし、仕事をしているわけでないので
「まっ、いっか。」
と流す。
木曜、鏡を見たら、麻痺が少し良くなったような気がした。
以前は唇をウの形にしてとがらせると、明らかに右に歪んだいたのだが、真っすぐになりつつある。
「ねえ、ねえ、ちょっと良くなったと思わない?」
夫に向かって唇をとがらせてみると
「ホントだ。よくなったよ。口、イーってやってみて。」
イーというのは病院でもやらされたことで、口をイの形にした時に上の歯と下の歯が何本見えるかをチェックするのだ。
麻痺がある方はおのずと口の開きが悪く歯があまり見えず、4日前は左があまり見えなかった。
しかし、今は、麻痺のない右と同じとはいかないまでも、殆ど変わらないように見え
「見える、見える。前より口、開いてますよ。」
と夫も言い
「もしかしたら麻痺が進まないで、このまま良くなるかも。」
とホッとする反面
「いや、ネットにはピークは5~10日と書いてある。麻痺が出て5日目、薬を飲み始めて4日目だから、ぬか喜びはできないぞ。」
とも思い、ふと気づいたのが顔の痛みだ。
何もしなければなんともないのだが、麻痺のある左側を軽く押すと、こめかみ、目の回り、耳の下、麻痺をした口の横、つまりは左側が少しだが痛く、顔を洗う時も少し痛い。
「この痛みは何なんだ!」
と、心配になるが、4日後の月曜の受診日に聞けばいいやと、痛みについては深く考えるのをやめ、
「どうかこのまま麻痺が進まないように。」
と祈り、顔面麻痺に怯えながら1週間過ごす。
ハント症候群と診断され1週間たった月曜、この日も夫に支えてもらいながら病院へ行く。
幸いにも、この日まで麻痺は進まず、素人目ではあるが、良くなっているように思えた。
麻痺も怖かったが、同じくらい困ったのがめまいだ。
「夫に支えてもらい・・・」と書いたが、頭がクラクラしたりグラグラしたり。
めまいと言うのかふらつきと言うのかはわからないが、そういった症状が酷く、自力では歩けない。
辛うじて自力で歩けるのは家の中だけ。
勝手知った我が家なので捕まりながら歩き、クラっときた時はしゃがんで這う。
「我が家が狭くてよかった。」
などと思ったものだ。
診察の前にまず聴力検査をし、それから診察室に入る。
「いやー、この前は失敬、失敬。あやく見落とすところだった。見落としていたら、1週間後になっていて、大変なことになっていたよ。あの後○○大学に戻って、『マスクに気をつけろ。めまいの患者さんが来たら、お口見せて下さいと言わないとダメだ』って、みんなに言ってねー。」
と医師は明後日の方向を見ながら笑ったが
「この人、何言っちゃってるのあやく見落とすところだったって、見落としたじゃん脳神経の看護師さんらしきオジサンが気がついてくれたからよかったものの。1週間後って、初めの診断では2週間分の薬出すから2週間後って言ったじゃん」
勿論口には出さなかったが、内心ムカッときた。
と、同時に1週間に1度、月曜の午前中だけいるこの医者は普段S大学病院にいて、S大学出身だということがわかった。
S大学病院のことはかなり前に書いたことがあるが、隣駅からバスで30分、他の駅を使ってもやはりバスで30分と、どこから行ってもバス利用の辺鄙な場所にあり、私も夫も何度もかかったことがあるが、医者の対応が非常に悪く、正直私は好きではない。
そして、この我が家から約7分の総合病院はS大学病院から来ている医者が多い。
我が家から一番近くて設備が整っているから困った時にはかかるが、どの科にかかってもいい医者がいず、昔から評判が悪い病院なのだ。
1週間前は麻痺をした方の左の聴力が良くなかったのだが、聴力は良好、異常なし。
そして麻痺だが、前回同様医者の言われるままに顔のパーツを動かす。
「少しは残っているいるけど、他人にバレない程度だから大丈夫だ。」
医者は自分で言って自分で納得する。
「先生、いずれは元に戻るのでしょうか?」
と聞くと
「戻るかもしれませんが、戻らない場合もあります。でも他人からはわからないから。」
他人からわかるわからないは重要だが、しかしそういう問題ではない。
患者としては治って欲しい。
「先生、顔の左側ですが、少し押したり顔を洗う時に痛いのですが、これはそのうち治るのでしょうか?」
「それも戻るかもしれませんが、戻らない場合もあります。何もしなきゃ痛くないのなら、いいんじゃない。」
患者としては良くないのだが、「これ以上聞くな」オーラを医者が出しているので、聞くのを止める。
次に前回もした黒い大きなメガネのようなものをつけられ、頭を左右に揺すぶられる。
「動いて・・・ないな。うっ、少し動いているか・・・でも、たいしたことないな。」
医者は自分で言って自分で納得し
「もう良くなっています。これまでは安静でしたが、明日から、いや今日、今から動いて下さい。薬は1カ月分出しますが、リハビリして下さい。」
「リハビリって・・・、何をすればいいんですか?」
「日常です。普通の生活をすればいいんです。」
「普通の生活ですか・・・、私、仕事をしているのですが・・・、でもこの状態じゃ、会社に行けませんよね、っていうか会社に行けないんですけど、仕事はどうすればいいのでしょうか?」
「仕事もリハビリになります。だから会社に行きなさい。」
「はぁ~、今、1人で歩けないし、家の中でさえ捕まりながらだったり這っていたりするんですけど・・・。」
「だからリハビリするんです。転んで怪我したら元も子もないけど、そうならないようにするんです。めまいは3ヵ月位続きます。」
「めまいは治るのでしょうか?」
と聞くと
「理論的には治ります。」
理論的とは治らない人もいるということなのかと思ったが、こんな事も聞ける雰囲気ではない。
医者は早く患者をさばいて、午前中のみの自分の任務を終わらせたいようなので、夫に捕まりながら病室を出る。
「リハビリ」と言われたので、帰りは少し遠回りをして帰宅する。
但し、夫に捕まりながらで、この日はこれが限界であった。
翌日からリハビリ開始。
まずは自力で歩けるようにならなくてはならない。
幸い我が家のすぐそばに歩行者と自転車だけしか通れない道があり、しかも人通りも少なく、ガードレールもある。
その道で歩行練習をすることにする。
夫がいてくれれば心強いのだが、いつ治るかもわからない私のリハビリに付き合わせるわけにはいかないので、仕事に行ってもらう。
家事は、これまた幸いなことに、夫は寛大であり、何でもできるしやってくれる。
料理に至っては私より上手く、私の役割は夫が帰宅するまでの間に米を炊くだけとなった。
歩行練習は、なんとか立ってはいられるものの、フラフラで真っすぐ歩けない。
普段だったら片道5分、往復10分の道のりに往復40分もかかり、
「普通に歩けるようになるのだろうか?」
と不安になる。
また、歩行練習だけでは足りないと思い、かつてフワフワめまいに悩まされていた時に買った『薬に頼らずめまいを治す方法』という本を引っ張り出す。
この本にはめまいを治すための簡単な体操が載っていて、勿論めまいについても書かれているのだが、この本に『ハント症候群』という病名は出てこない。
だけど、とりあえずこの本に載っている体操もする。
先に書いたように簡単な体操ばかりなのだが、これまた酷いめまいがある時はきつい。
特に怖かったのが50歩足踏み。
目を閉じながらその場で50歩足踏みするだけのもので、以前はなんとも思わなかったのだが、怖くて足を上げられない。
1週間続けたところ、めまいはまだあり、ふらつきはするが、そこそこ普通に近い歩行ができるようになった。
50歩足踏みも足を上げられるようになり、但しめまいがあるものだから、終わった後に目を開けると大きく曲がっている。
ちなみにその後、『ハント症候群』の病名が入っているめまいの本をネットで購入したのだが、ハント症候群については少ししか書いていず、体操の内容はさほど変わらない。
リハビリ2週目は歩行練習とめまい体操はそのまま続行し、人混みとエスカレーターと階段の練習を加えた。
どれも仕事復帰するには必要なのだ。
練習する場所は、このブログに頻繁に登場する我が家から徒歩2分の、スーパーが併設されている大型ホームセンターである。
まずはエスカレーターに乗ってみる。
下を見ても正面を見ても、目がチカチカ頭もグラグラし、がっちり手すりを掴んでいないと怖くてしょうがない。
次は階段だ。
健康な時は恐らく段差など見ずにスタスタと上り下りしていたのだろうが、これまた怖くて段差に集中する。
すると階段が波打って見え、頭がクラクラしてくる。
エスカレーターと階段を何度も上ったり下ったりしている私なんぞを見ている人は誰もいないとは思うが、もし見ている人がいたとしたら『怪しいおばさん』と思うだろう。
最後は人混みで、ここでの人混みはスーパーである。
スーパーで買い物ができるかどうかなのだが、初日はスーパーに足を踏み入れただけで、照明とあちこちにある品物と人の多さなのか?
目がチカチカし頭もグラグラし、情けないことに何も買えずに出てしまう。
大勢の人が集まる場所はめまい患者にとって注意の場所と私の持っている本には書かれてある。
たくさんの人が行き交う為、目線があちこちに動き、沢山の情報が目や耳によって集まり、その為、体調が悪いとうまく脳で情報が処理できずに、めまいやふらつきを誘発するらしい。
ホームセンター練習2日目は、たまたま夫が休みだったので一緒に行く。
スーパーの中は前日同様目はチカチカ頭はグラグラ。
夫がゴーヤの前で立ち止まり
「今日はゴーヤの料理にする。どのゴーヤがいいかな~?ねえ、どれがいい?」
カートに捕まりながらなんとか耐えている私に何度も聞いてくる。
「なんでもいいよ。ゴーヤなんてどれでもいいから、早く買い物してよ!私、頭がグラグラしてるんだよ!」
癇癪を起してしまう私。
めまいの辛さはめまいのある人にしかわからないのだろうが、それでも一番わかってくれているのは夫であり、家事全てをやってくれている彼に八つ当たりするとは情けない。
「ごめん。」
後から謝る。
それでも1週間、毎日練習をしたら、なんとかひとりで買い物ができるようになった。
但し、エスカレーターと階段は変わらずで、どちらも手すりが必須である。
その週の土曜、というのはハント症候群発症後約3週間たった時だが、1ヵ月に1回の機能性胃腸症の予約日だったのでかかりつけの病院へ行く。
この病院もよくブログに登場させているが、我が家から徒歩5分のところにあり、主治医は院長のW先生である。
この日はやや混んでいて、20分ちょっと待つ。
座って待っていたのだが、待っている間にだんだん気持ちが悪くなり、と同時に頭がクラクラしてきた。
「まずいめまいの予感。こんな時に呼ばれたら、診察室まで歩いて行けるだろうか?そうだ、そうだ、ここは病院だ。万一倒れてもなんとかしてくれるだろう。」
などと思っている時に私の名前が呼ばれる。
椅子から立ち上がった途端クラっとし、どこかに捕まりたかったが、捕まるところがない。
牛歩で、わずか2m先の診察室を目指すと、
「どうした、どうした?」
診察室からW先生の声が飛んできた。
「先生、すみません。めまいがして・・・。」
と答えつつ、なんとか診察室までたどり着けた。
座ったものの、いつコテッと倒れるかわからないので、先生の机をがっちり掴み、これまでの経緯を話す。
「ハントだったんだ。災難だったね。1、2週間入院した?」
と先生は仰り
「いえ、入院はしなくて、1週間分の薬がどっさり出されただけなんですよ。」
「これから点滴をします。ハントだからこれまでのめまいとは違うからね。点滴して落ち着いたら帰って、寝ちゃって下さい。」
2週間自分なりのリハビリをし、2週間前に比べれば良くはなった。
が、一進一退。
仕事復帰どころか職場までたどり着けそうになく、気持ちばかり焦る。
そのせいか、ネットで調べるのは『ハント症候群』と『めまい』ばかりで、隣駅の大きな総合病院にめまい外来があることを知る。
HPには色々なめまいに対する治療法等が載っており、ハント症候群の場合は自宅でのリハビリ体操が有効と書かれてある。
その『リハビリ体操』というものを教えて欲しいと思った。
リハビリを始めて3週目の月曜、本来の予約日ではなかったが予約を入れ、耳鼻科にかかる。
というのは、めまい外来にかかるには紹介状が必要だからだ。
自分なりにリハビリはしているがめまいがなかなかよくならないこと、歩くのさえまだふらつきがあり、人混み、エスカレーター、階段が難しいこと、めまい外来でリハビリ体操だけ教えてもらいたく、それには紹介状が必要な為お願いしたいことを耳鼻科の医者に伝えると、医者は例の黒い大きなメガネを私につけ、頭を揺すり、
「理論的にはもうよくなっています。めまい外来にかかるのもいいでしょう。ただ、今日、むちゃくちゃ忙しんだよ。だから今は書けません。仕事が終わったら書きますから、今日の夕方か明日受付に取りに来て下さい。あと、めまいは数ヵ月続きますからね。あなた、早く仕事復帰しないと仕事できなくなりますよ。それから、向こうの病院でも色々やるだろうから、次の予約はキャンセルしていいですから。」
医者はすごく不機嫌にこう言い放ち、病院に行き意気消沈して帰宅する私。
紹介状は思ったより早くでき、その日の昼頃に紹介状を取りに再度病院へ行く。
今度は隣駅のめまい外来のある病院に電話をかけ、予約を取らなければならず、電話をかけると、
「紹介状の宛名にめまい外来の先生の名前は入っていますか?」
と聞かれる。
名前など入っていない。
「耳鼻咽喉科、めまい外来、担当先生となっています。」
と答えると
「申し訳ありません。担当の先生の名前が入っていないとめまい外来は受診できないのです。宛名に先生の名前を入れてくれるようにお願いしてもらえませんか?」
「えっ」
冗談じゃない。
あの医者にまた会い、そんな事を言ったらどういうことになるか?
考えただけでも恐ろしい。
「あの、担当の先生は月曜日の午前中しかいませんでして、もういらっしゃらないはずです。次は来週の月曜日になってしまい、めまい外来は確か月2回しかないので、そうなると受診するのがかなり先になってしまうと思われるのですが。逆に、なんとかならないのでしょうか?」
と言うと、確認して折り返しとなる。
1時間後、やはり紹介状があっても担当医の名前が入っていないとめまい外来は受診できず、まずその病院の耳鼻咽喉科にかかり、耳鼻科の医師と相談し、めまい外来が必要であればその時予約を入れるという、まどろっこしい事を提案される。
耳鼻咽喉科は早く受診したければ、一番早いのが明日の火曜、受付は8時~11時半。
予約の人が優先で、紹介状があっても定員になり次第締め切るので早く受付をすること、まためまい外来は同じ週の土曜で、こちらは予約枠が空いているという説明を受ける。
めまい外来のある大きな病院は近いとはいえ、我が家から最寄り駅まで徒歩15~20分、電車に乗っている時間が2分程度、隣駅から病院まで徒歩20分ちょっとで、なんだかんだで1時間弱かかる。
元気な時はいつも自宅から自転車を使い、自転車だとわずか25分で着くのだ。
ちなみに私は過去にこの病院で手術&入院をしたことがあり、夫はこの病院の耳鼻咽喉科にかかっており、我が父が亡くなったのもこの病院である。
話がそれたが、電車に乗る自信がなく、行きはタクシーを使う。
紹介状があっても初診だから恐らく相当待つだろうと覚悟していたが、予想通り、相当待った。
3時間である。
先に聴力検査をし、それから診察。
医師は年配の女性で、優しい感じの人だった。
「ハント症候群ということで紹介状を拝見しましたが、聴力検査は異常無し。左右とも正常です。」
と仰ると、近所の病院同様マスクを外し、医師の言う通りに顔のパーツを動かし、黒い大きなメガネをかけ頭を左右に揺すぶられ、更にバタンと椅子を倒された状態で頭を左右に揺すぶられ、最後に立ち、目を閉じたままその場で20歩足踏みをする。
「めまいが辛いということですが・・・、耳鼻科的には異常無しなんですよ。ハントの場合、めまいが残る人もいて、どのくらいの期間で治るかというのは人によってまちまちなんです。だからといって、めまいにスパッと効くお薬がないんですよ。今、お薬、出ているようですが、それくらいしかないんですよね。めまいを治すには・・・、動くことです。だからといって、突然仕事に行けと言われてもハードルが高いでしょ。少しづつ、自分のできることから始めて下さい。めまい外来も受診されますか?」
「お願いします。」
この病院の目の前から駅までのバスが出ており、丁度バスが来ていたのでバスに乗り、帰りはリハビリの為、電車にトライ。
徒歩20分の道のりは、バスだと信号待ちを含めても10分以内で駅に着くのだが、めまいがあるせいか、わずかな時間だというのにバス酔いする。
12時ちょっと過ぎだったので駅はすいていた。
電車に乗るには階段を下りなければならなず、段差が怖くて足元に集中すると、やはり階段が波打って見え、手すりに捕まりながら1段づつ慎重に下りる。
これが混んでいる時間帯であったら、「モタモタすんな、糞ババア。」
と、どつかれていたかもしれない。
駅が空いているのだから電車も空いていた。
しかし手すりのある端の席は空いてなく、空いているのは真ん中だけ。
真ん中に座る。
一駅だからすぐであり、そろそろ到着という時である。
座席から立ち上がった瞬間頭がクラっとし、慌てて頭上の吊革に捕まったのはいいが、出口までの間に捕まる所がない。
ふらつきながらもなんとか出口まで行き、電車から降りれはしたが、
「こんなんじゃ、職場復帰なんて・・・無理、会社に行く以前の問題だよ」
心身共に疲れて帰宅。
1日あけて木曜、かかりつけ病院へ行く。
というのは、先に書いたが1週間前、めまいで倒れる寸前になり、点滴をし、機能性胃腸症の薬を貰わずに帰宅したからだ。
「先生、一昨日、△△病院の耳鼻科にかかったのですが、ハントはもうよくなっていて、それはいいのですが、めまいが辛くて。でも、これっていう、めまいに効く薬がないということだったんですよ。」
と、ぼやくと
「そうなんだよね。めまいの特効薬って、ないんだよねー。辛いだろうけど、嵐が過ぎるのを待つしかないんだよ。ハントのめまいって、すぐ治ってしまう人もいれば数ヵ月続く人もいて、まちまちなんですよ。でもって、辛くても動かないとダメなんだよね。仕事はさー、復帰できそうになったら時差出勤や時短にしてもらったらいいんじゃないかなー。」
「そうですね。先生、土曜にめまい外来にかかるのですが、先生に聞くのも申し訳ないのですが、めまい外来にかかるのは初めてなんですが、どうなんでしょう?」
「めまい外来か・・・。あまり期待しな方がいいよ。多分、がっかりして帰って来ることになると思うから。」
「そうなんですか・・・。先生、今出ているめまいの薬って、まあ、飲んでいても効いている感じはないのですが、先生の所でも出して貰えますか?」
と、W先生にお薬手帳を見せると
「これだったらうちで出せるし、他の薬も出せるから、必要な時は電話して。」
W先生と話すとホッとする。
先生もお忙しいだろうに、私のぼやきを聞いてくれる。
前回、点滴をしている間に先生と他の患者さんとの会話を聞いていたのだが、先生は他の患者さんにも懇切丁寧なのである。
土曜、この日は3ヵ月に1回の夫の左咽頭肉芽の経過観察の日でもあり、2人で△△病院へ行く。
夫は午前、私のめまい外来は午後である。
その日は物凄く暑い日で、隣駅から病院まで歩くのが嫌になってしまい、とはいえ動かなければならないので、最寄り駅までは歩き、そこからタクシーで病院まで行く。
夫の左咽頭肉芽という病気もなかなか厄介な病気なのだが、それについてはまた別の機会に書くとしよう。
めまい外来の医師は穏やかな口調で、私よりもかなり年上の男性だった。
「どうされましたか?」
と聞かれたので、どこから話すべきなのか悩みながらも手帳を見ながら時系列で話す。
そして、目下一番辛いのはめまいであり、頭がクラクラしたりグラグラするといったことを話すと
「そんなに大きな声で話さなくてもいいです。」
と、注意をされる。
私としては大きな声を出している覚えは全然ないのだが、ちゃんと話さないとわかってもらえないと力が入り過ぎたのかもしれない。
その後は蚊の鳴くような、とまではいかないまでも、小さな声で話すが、この時点で嫌な気分になる。
それからいくつか質問をされる。
「寝ている時もめまいはしますか?」
と聞かれ
「いいえ。」
と答えると、医師はパソコンに向かって入力をはじめる。
いいえとは言ったが、
「寝ている時や横になっている時は大丈夫なのですが、それ以外は・・・」
などとつけ加えたら
「そんな事は聞いていない。黙っていろ。」
言葉にはしないが医師の背中がそう言っているのがわかったので、余計なことは一切言うのをやめ、一問一答に徹する。
「帯状疱疹が中耳に出た為にめまいが出ているのですが、しかし、あなたのハント症候群は、もう、いい方向に向かっています。日常生活を送って下さい。」
「ひとつ、よろしいでしょうか?」
と、機嫌を損ねないよう先に断り
「HPにリハビリ体操が有効と書かれているのを拝見したのですが、リハビリ体操というのは教えて頂けるのでしょうか?」
「日常生活です。めまいは人によって感じ方が違います。同じようにめまいがあっても、あまり感じない人もいれば過剰に反応する人もいます。」
HPに書かれていたこと、というよりHPから私が想像した病室の雰囲気とは全然違い、おまけに「めまいに過剰に反応する人」というのは、つまり私のことを指し、嫌味を言われているような気さえした。
「薬は出しません。1ヵ月後に予約を入れておきますので、様子を教えて下さい。」
と医師は言い、なぜ様子を知らせなくてはならないのか腑に落ちない私。
だからといってこれ以上この医師と話したくなかったので、そそくさと病室から出る。
かかりつけ病院の主治医W先生の言った通りだった。
この日も病院へ行き、意気消沈して帰宅する。
それでもこの日、いい事もあった。
4日前の火曜日は駅の階段と電車に苦労したのだが、この日はすいすいとまではいかないが、わりと普通に階段を下りることができ、電車からもすんなり降りられ、リハビリの成果なのか日数がたったからなのか、或はその両方なのかはわからないが、少しづつだが良くなっていると実感し、
「あと1週間位練習したら、仕事復帰できるかも。」
と、手ごたえらしきものを感じる。
ブログのプロフィールにも書いたが、私の嫌いなことは「仕事」であり、それは本当のことなのだが、だがしかし、人ってない物ねだりなのである。
健康な時は「たまには休みたい。」と思うし、病気で休んでいる時は「早く治さないと。」と焦るし、仕事がなければ困るのである。
リハビリ4週目、仕事復帰を目指し、朝のラッシュ時の電車、駅の人混み歩き、駅の階段の上り下りの練習をすることにした。
自宅から徒歩で最寄り駅まで行き、隣駅まで電車に乗る。
会社に行くには隣駅で乗り換えなくてはならず、電車を降りたら階段を上り、隣のホームに移るには階段を下りなくてはならず、そこまでしてUターンする。
面倒だし交通費もかかるので、ここまでしなくてもとは思ったが、ここまでしないと自信が持てない『めまい』なのである。
月曜、火曜は最寄り駅まで徒歩で行ったが、最寄り駅は徒歩15~20分と少し距離があり、普段は自転車を使っている。
「もしかしたら、自転車、できるかも。」
と思い、歩行練習をしている車の通らない道で自転車に乗る練習をし、水曜日から自転車で最寄り駅に行き、成功。
そして、ハント症候群と診断されてから34日目、やっと仕事復帰である。
とはいえ、めまいが治ったわけではない。
会社でパソコンを凝視していると頭がクラクラ、グラグラし、これがハント症候群のめまいなのか、それとも目の酷使&悪い姿勢からきているめまいなのかがわからないが、辛くて辛くてしょうがない。
一応めまい体操と歩行練習は今も毎日続けていますが・・・。
ハント症候群になり、学んだこと感じたことは色々あるが、一番は夫の存在のありがたさである。
もしひとりだったら、自力で歩けない時どうやって病院へ行ったのだろうか、日々の食事等はどうしたのだろうか、と思ってしまう。
その食事であるが、自分で作れるようになった今も、夕食は夫が作っている。
食事作りは全然苦ではないらしく、仕事から疲れて帰って来ても「やりたくない」とは思わないそうだ。
それに私が作るよりも夫が作る方が断然美味しく、夫も食欲が増すそうだ。
つまりは、「私が作る飯はまずい!」ということだ。
話はルビ君とパル(セキセイインコ)になります。
我が家では私と夫が仕事の日は帰ってすぐ、ルビ君とパルに「お留守番ご苦労様。」と労いの言葉をかけ、2人を放鳥します。
私達人間が寝るまで2人共遊んでいます。
我々人間が休みの日は、2人は朝からずーっと放鳥です。
私と夫が頻繁に話すのがパルが来た時のことです。
パルは夫が何度かペットショップに通い、気に入り、私を驚かすために私に内緒で買ってきた子だったのですが、
「この子は全然人になついていません。人が怖くてしょうがない子なんです。それでもいいんですか?本当にいいんですか?」
ペットショップの人に何度も念押しされたそうですが、今となってはペットショップの人が何故そのような事を言ったのか、私達にはわかりません。
というのは、パルはとてもいい子なのです。
ルビ君は多少気が荒いところがありますが、パルはおっとりしていて、噛みつくこともありません。
私達人間が特に教えたことはないのですが、ルビ君から教わったのか、或はルビ君の真似をしているのか、人を怖がってもいませんし、すぐに懐きました。
そして、すっごく可愛い寝方をするのですが、それを書くにはゴールデンウィークに遡ることになり、長文が更に長文になるので次回にします。
あっ、ルビ君の気性が荒いと書きましたが、それはそれで可愛いのです。
黄色のインコさんは、我が家にとっては女王様ですから。
2人はいるも私がメイクする時に見る卓上鏡の上に乗ります。
乗るのはいいのですが、そこでフンをするので、私は毎日卓上鏡を洗っています。
ルビ君はよく、このように羽を伸ばします。
これを我が家では「プルプルちゃん」と呼んでいます。
優しい子のパルです。
ラニ君がいる時は1羽飼いにこだわっていましたが、
2羽いるのもいいものです。
但し、ルビ君とパルの世界があり、
そこに私は入れないのですが
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