インコと私とネパール人と・・・ 2021年02月
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「仕事の日の1日は長いのに、1ヵ月が終わるのは早くて、1年が終わるのも早いねー。」
昨年年末に職場の人と交わした会話である。
それから年が明け、1月が終わり、もう2月。
まごまごしていたら2月も終わりだ。

今更だが、今年はじめてのブログなので、
ここのところさぼり気味ですが、これまで通り超マイペースで続けていくつもりです。
今年もよろしくお願いします。


1月に遡るが、暫くご無沙汰になっていたKさんに新年の挨拶LINEを送ろうと文章を打っていたら、先にKさんからLINEが来た。
Kさんとは4、5年位前に同じ職場だった人で、同期入社だった。
同期といっても、私とKさんのたった2人。
2人っきりで、3ヵ月の研修を受けた。
そして研修が終わり、試験も受け、試験に受かるとデビューでき、Kさんも私もデビューし、そこからは先輩方に交じって実務開始である。

何人いたかは忘れたが、先輩と一緒に昼食を食べた時、ペットの話になった。
私がペットを飼っていると言うと
「何犬?」
と先輩に聞かれ
「いや、犬じゃないんです。」
と言うと
「じゃあ、猫ちゃん?」
「いや、猫でもないんです。」
「じゃあ、何?」
「インコなんです。」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
少しの間、沈黙が流れ、
「あっ、そうなんだ。うちはトイプードルが2匹いるの。○○さん(別の先輩)のところはキャバリア。うちの子の写メ見る?」
別に「見たい」と言ったわけではないのだが、トイプードルとキャバリアの写真を見て、「可愛いですね。」などとお世辞を言った私も悪いのだが、これといって話題がないのだから仕方ない。
犬の話題でちょこっと盛り上がり、昼休憩が終わった。

その日の帰り道、
「インコって、可愛いの?」
Kさんに聞かれ、
「うん、すっごく可愛いのよ。」
から始まり、Kさんが困らない程度にインコの可愛さを話す。
Kさんは特段インコに興味を持ったわけではないようだったが、研修の3ヵ月間、ずっと一緒にいたので、なんとなく私の性格は掴んでいたのだろう。
ペットの王道、犬ではなく、インコというのが、Kさんには面白かったようなのだ。
そして1年後、家庭の事情でKさんが退職し、その後は頻繁ではないが、ポツリ、ポツリとLINEで連絡を取る仲である。
ちなみにKさんが辞めた1年後に私もその会社を退職した。

3年位前だろうか。
『○○さん(私のこと)、インコって、すっごく、可愛いのね。この前、実家に帰ったら、驚き!母がインコを飼っていたのよ。インコって、手にも乗るし、懐くのね。○○さん(私)が可愛いって言ったのがよーくわかりました。』
普段落ち着いているKさんから、少しはしゃいだようなLINEが届いた。
Kさんの実家は離島で、お母様がひとりで住んでいらっしゃる。
久しぶりに里帰りしたら、お母様がインコを飼っていたようなのだ。

それから数カ月後、
『母が施設に入ることになりました。インコ、我が家に連れて来てしまいました。可愛いです。すごく可愛いです。』
Kさんから写真付きLINEが届いた。
写真のインコさんは黄色。
といっても、我が家のラニ君やルビ君のようなハルクインではなく、だからといってまっ黄色でもなく、何年もインコを飼っているわりに私はインコのことをあまりよくわかっていないので、Kさんの黄色インコさんが何という種類なのかはわからない。
黄色のインコさんは女の子で、短い文面でもKさんがインコの虜になったことがわかった。

それから1年位たってからだろうか。
『ペットショップからインコの雛をお迎えしました。今度はパステルです。毎日、数時間おきにさし餌しないといけないから大変なのだけど、可愛くて。』
KさんからLINEが来た。
雛から飼うなんて、Kさんのインコ虜っぷりがよくわかる。
パステルの子の名前はPちゃん。
その後、Pちゃんはすくすくと育ち、女の子と判明。
Kさんも我が家も、女の子2人だ。

話を今年の正月に戻そう。
Kさんから新年の挨拶LINEが届き、続けざまに
『インコの相談なんだけど、Pちゃんが新年早々卵を産んでしまったのよ。初めての産卵からわからなくて。確かラニちゃんがよく卵を産むって言っていたよね。卵って、何個産むの?』
インコと一緒に暮らしている年数はKさんより私の方が長い。
だがしかし、未だにインコのことはわからないことだらけだ。
とりあえず、よく卵を産んだラニ君の経験談と卵の時にはいつも卵詰まりを心配していたことを書き、新年の挨拶と共に送信する。

2日後、KさんからLINEが来た。
『Pちゃんのお腹が膨らんでいて、なんだか苦しそうなのよ。どうしよう。そろそろ仕事が始まるのに、心配だわ。』
今年はカレンダーの並びが悪く、4日から仕事初めの人が多く、Kさんも私もそうだった。
インコが産卵中の時は仕事をしていても気がそぞろ。
いやいや、産卵が無事終わるまで、できることなら仕事なんてしたくない。
『可能であれば、早めに病院へ行った方がいいよ。』
ひとまず、急いで返信をしたが、Kさん自身も心配だったようだ。
Pちゃんを病院へ連れて行き、診断は卵詰まり。
幸い命に別状なく、お腹の中で詰まっていた卵を取り出してもらったそうだが、産卵はこれで終わりではなく、まだまだ産むかもしれないと獣医さんに言われたそうだ。

Pちゃんのことは私と夫(ネパール人)の間でも話題になった、というより
「やっぱり卵って、怖いのよ。うちのルビ君とパルも、卵を産まないように気をつけないと。アナタ、いつもルビ君達におやつあげているけど、あげるのやめてよね。私が朝、ちゃーんと、量ってあげてるんだから。卵になったら、大変よ!病院へ連れて行くのは私なんだからね
私が一歩的に夫に怒ると
「ねえ、ねえ、ルビ君のお尻が開いているよ。」
夫がとぼけた事を言う。
「やーね、お尻が開いているなんて。ルビ君のお尻ばかり見て、いやらしい。」
まあ、これは私達夫婦の間の冗談なのだが、夫はいつもルビ君のお尻が可愛いと言い、私もそう思う。
例えて言うならば、羽の蕾だ。
「ホント、ホントですよ。なんだか、ルビ君のお尻が開いて、赤くなっています。見て、見て。」
夫が部屋の高い所にこさえたルビ君とパルの止まり木に止まっているルビ君のお尻を下から覗き込むように見ると
「ヒェーっ!本当だ。なんだか開いているし、ルビ君のお尻って、前からこんなに赤かったっけ?」
「こんなには、赤くないと、思いますよ。」
と夫。
そしてどうしたかというと、翌日、かかりつけ獣医さんに電話をし、予約を取った。
本当は1日でも早くかかりたかったのだが、かかりつけ病院はいつも混んでいる。
コロナ禍でも、この病院にコロナは関係ない。
成人の日の朝一番に予約が取れ、念の為、ルビ君とパル、両方診てもらうことにする。

いつも書いているが、病院ではまず体重を量る。
前日の夜の体重は、ルビ君37g、パル35gだったが、病院で量るとルビ君39g、パル37gと、2人共2gづつ重い。
「どうされました?」
先生が診察室に入って来られ、聞かれる。
「どう言っていいのかわからないのですが、黄色の子の、お尻が開いているんです。元気はあるんですけど・・・。白い子は、ついでに連れてきました。」
と言うと、先生はルビ君を掴み、骨盤を触り、
「開いています。発情してますね。」
「えっ!発情してるんですか・・・。先生、今は発情の時期ではないんですよね?」
「そうですね。通常は春と秋です。でも飼われているヒト達は仕方ないです。人間が暖房をつけますから春と勘違いしてしまうんですよ。発情しても卵を産まなければいいんです。卵を産んでも卵詰まりにならなければいいんです。そういえば、今年はまだ卵詰まりのヒトは診ていませんね。そっちの白いヒトも鼻がカサカサしていますね。ちょっと診て見ましょう。」
先生はパルをさっと捕まえ、ルビ君と同じように骨盤を触る。
「このヒトは、今のところは大丈夫ですけど、このヒトも気をつけないといけませんね。」
「先生、卵を産ませない為には、確か、餌を減らせばいいんですよね?」
「そうです。数日間餌を減らして下さい。ひもじい位でいいんです。ひもじいと卵なんて産んでる場合ではないと思い、さーっと発情がおさまるんですよ。」
それから、2人共、ついでに爪切りをしてもらった。
爪切りで、怖い思いをするだけで、発情が引くこともあるそうだ。
ルビ君もパルも、2人共ベスト体重は33gと先生に指導を受け、3人で帰宅。
帰宅してすぐ、前回のブログに書いた、パルが出たり入ったりして遊んでいたビスケットの箱を外す。
巣になり得る物は撤去しないと卵を産んでしまうからだ。

rubi60.jpeg
お尻が開いたルビ君。
発情です。


翌朝から、元々あまり多く与えていないつもりの餌を更に減らす。
が、我が家のガンは、先い書いたが、夫である。
夫が、人間の夕食時に、ルビ君とパルに、2人の大好物であるトウモロコシとシード(どこででも売っている殻付きのインコの餌)を与えてしまう。
トウモロコシは旬の時は生のトウモロコシを茹で、旬でない、丁度今時分は無添加無塩の缶詰を与える。
ひとえに、ルビ君とパルから好かれたいからだ。
そして、この悪しき習慣をルビ君とパルはしっかりわかっている。
夕食時を楽しみにしていて、夕食時は2人共、夫にベッタリだ。
「ちょっと、ルビ君、発情してるんだよ。パルも怪しんだよ。卵になったら困るんだから。本当に、おやつあげるのやめてよね。」
夫に目を吊り上げると、
「わかった、わかった。ちょーっとだけにします。2人、待っているから。」

餌を減らし、1g減ったと喜ぶや、翌日にはまた元に戻ってしまったり。
インコのダイエットも人間と同じ。
難しいのだ。

ダイエットを始めて、3日目のこと。
「夜のおやつ、たーくさん残っている、これにするか。」
夫が持ち出したのは、今まで買ってはみたものの2人が好まなかった、何種類ものペレットだ。
ペレットとは人工的に作った餌で、シードより栄養があり、栄養が偏ることもない。
しかし、まずいらしく、なかなか食べてくれない。
我が家で朝に与えているのはアメリカ製のラウディブッシュという物。
これだけは2人共、よく食べる。

これまで好まなかったペレットを与えたら、ルビ君は食らいついた。
ルビ君は我が家に来たばかりの、赤ちゃんの頃から食べるのが大好きな食いしん坊。
ラウディブッシュの方が好きなだけで、何を与えてもよく食べる子なのだ。
ところが、パルは食べない。
それどころか、羽を膨らませ、どんよりした顔をしている。
「なんだか、パル、元気がないよ。病気かな?」
と夫が言い
「えーっ!やだー、この前、病院行ったばかりなのに。どこが悪いの?」
私が声を張り上げると
「わからない。ちょっと、パル、うちに入れて、暖かい作ってみるか。」
夫がパルをパルのケージに戻し、小鳥用のヒーターをつけ、
「ちょっと、あげてみるか。」
パルが大好物の、オーツ麦の入っている、マニアシリーズのシードを餌入れに入れたら、驚きだ。
パルがガツガツと、がっつくように餌を食べ始めるではないか。
その食べっぷりを見る限り、とても病気のインコとは思えない。
満腹になったパルをケージから出してみたら、羽はシューッと整い、元気そのもの。
「パルったら、食べたくて、病気のフリしたのね!まったく、知能犯だわね。」
私が言うと
「チノウハンって何?」
「英語でなんて言うかはわからない。簡単に言えば、頭がいいってこと。」

ダイエットをしてわかったのは、ひもじい思いをさせると、インコは皿を舐めるということだ。
ケージの中の餌入れも、夕食時の餌入れも、一粒も残さず、洗ったかのように綺麗になっている。
そして、今現在、ルビ君は36gから38gの間を、パルは35gから37gの間を行ったり来たりし、先生の言うベスト体重はまだまだ遠い。
幸い2人共、卵は産んでいない。

KさんとこのPちゃんはというと、なんと、卵を8個産んだそうだ。
産んだもののPちゃんが卵を蹴とばして割ってしまとKさんから相談され、偽卵(嘘の卵)を抱かせることを私は提案した。
Kさんは偽卵を購入し、Pちゃんは産卵からもうすぐ2ヵ月になるが、今も偽卵を温めているそうだ。

もうすぐ春。
インコ本来の発情期が来る。
Kさんと私の「卵の悩み」は尽きない。


rubi64.jpeg

rubi61.jpeg


ここのところ、夫の服の中に入りたがる2人。
当初、服の中に入る、入ると喜んでいた我々夫婦でしたが、
喜んでいる場合ではありません。
これも発情のサイン。
かかりつけ獣医さんによると、
卵を産むところを探しているそうです。





















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