ペットが癌になった時① 03/28/2014
昨年5月に実家の猫、茶トラホワイトの鈴尾君が逝き、現在実家の猫は2匹になってしまった。
そして今、もう一匹、推定15歳のキジトラの雄、ブッチ君もいい状態ではない
茶トラホワイトの鈴尾君にかかりっきりだったのでキジトラブッチ君にまで手がまわらなかったのだが、茶トラが瀕死の病猫だった時、キジトラの様子もおかしかった。
自分で自分の毛を抜き、所々がハゲになっていた。
我々はストレスではないかと思った。
なにせキジトラは雄猫ではあるが、茶トラが我が家に呼び入れ、教育をし、キジトラが成長し立派な大猫になったというのに茶トラはいつもキジトラを抱え込んでおり、二匹はいつもベッタリと一緒にいた。
茶トラの死を察し、人間ならば沈み込んだりメソメソするところを、猫だから自分の毛を抜くという行為で悲しさや淋しさを訴えていたのではないかと推測したのだった。
しかしハゲは気になる。
ストレスではなく、もしかしら皮膚病かもしれない。
それに6、7歳の全盛期の時と比べればキジトラも痩せた。
母は茶トラを診てもらった24時間対応の獣医のところにキジトラを連れて行った。
ハゲの原因はわからぬが皮膚病ではないとのこと。
血液検査の結果にも異常はなく、「よかった、よかった」と帰宅した。
が、一週間後、母から電話があり
「ブッチ君が便秘で、食べても全部吐くし、それに呼吸の位置がメリ子(ゴチャゴチャ毛の女の子)と比べると下というか…違うのよ。この前病院へ行ったばかりなのにまた行くのも嫌なんだけど…なんか気になるのよ」
キジトラは若い時はそうではなかったと思うが、いつの頃からか便秘症になり、力み、力みすぎた挙句つい今しがた食べたばかりの餌を全部吐く。
呼吸の位置も、もう一匹のゴチャ毛より低いところで波打っていると母は言う。
かかりつけの24時間対応の獣医には何人もの医師がいる。
今回診てくれた医師は10年以上前にキジトラが尿道結石になった時のことを覚えている昔お世話になった方だった。
年齢がいっていても急に痩せるのはどこかが悪い可能性があり、呼吸の位置も確かに母が言うように通常波打つ位置と違うということでレントゲンを撮る。
そして見つかったのが腫瘍。
大きさは人間の拳くらい。
猫にしてはかなり大きな腫瘍が肺の下にできており、腫瘍のせいで肺付近に水がたまっているとのこと。
呼吸の位置が違うのは腫瘍が原因だったのだ。
腫瘍は病理検査に出さないことには良性か悪性かはわからないが、恐らく悪性、すなわち癌である可能性が極めて高いとのこと。
病名は中皮腫。
ひとまず注射器で肺付近にたまった水を抜く処置がされた。
多少呼吸はラクになるだろうとのことではあったが、水はまた徐々にたまってくると言われる。
問題は腫瘍である。
溜まってしまう水を抜くとはいえ、腫瘍は消えはしない。
それに水を抜くにも限度があるらしい。
我々飼い主は二つのうち一つを選択せなばならなくなった。
ひとつは定期的に通院し、水が溜まれば抜き、簡単に言えば死を待つだけ。
余命までは誰にもわからないが、間もなく食べれなくなり、食べれなくなったら茶トラの時と同じで早い。
もって2、3ヶ月というところであろう。
もうひとつは手術。
腫瘍の大きさからすれば大手術だ。
手術をしたところで完治するかどうかは開けてみないことにはわからない。
転移している可能性もなきにしもあらずで、もう人間と同じである。
癌が進行すれば手術に耐えられる体力がなくなり手術はできず、手術をするのならば今しかないと獣医師から言われ、するかしなかは飼い主が決めねばならない。
このまま見守るか一か八か手術にかけるか、我々は悩み考え、手術を選択した。
やると決まった後は手術日が決まり、その前に肺付近に溜まった水を2度抜き、動物専門機関にMRIを撮りに行った。
そして人間同様術前に入院し、手術は決行された。
昨年の6月29日のことである。
手術中にショック死してしまうのではないかと心配ではあったが、そんなこともなく、手術は無事成功した。
ホルマリン漬けにされた血の抜けた腫瘍は、色も形も大きさもアワビにそっくりだった。
その後、取った腫瘍を病理検査に出し、その内容が記された説明書を貰った。
医学用語ばかりが並んでおり、素人の我々には非常にわかりづらいものだったが、何度も噛むように読み返し、腫瘍は癌の可能性が極めて高く、手術では取り切れないような小さな癌が全身に散らばっていると理解した。
よって手術は成功したが治ったわけではない。
呼吸がラクになり、余命が延びただけだ。
前回の日記に愛鳥ラニ君の病院代の為に頑張って働くと書いたが、ブッチ君が私のところにいたのなら、とっくに死でいたかもしれない。
手術、入院、通院費で云万どころか云十万。
お金のことを言うのは嫌だけど、実際、お金がないと病院にも連れて行ってあげられない。
ブッチ君のその後は次に書こうとしよう
癌と闘っているブッチ君
そして今、もう一匹、推定15歳のキジトラの雄、ブッチ君もいい状態ではない
茶トラホワイトの鈴尾君にかかりっきりだったのでキジトラブッチ君にまで手がまわらなかったのだが、茶トラが瀕死の病猫だった時、キジトラの様子もおかしかった。
自分で自分の毛を抜き、所々がハゲになっていた。
我々はストレスではないかと思った。
なにせキジトラは雄猫ではあるが、茶トラが我が家に呼び入れ、教育をし、キジトラが成長し立派な大猫になったというのに茶トラはいつもキジトラを抱え込んでおり、二匹はいつもベッタリと一緒にいた。
茶トラの死を察し、人間ならば沈み込んだりメソメソするところを、猫だから自分の毛を抜くという行為で悲しさや淋しさを訴えていたのではないかと推測したのだった。
しかしハゲは気になる。
ストレスではなく、もしかしら皮膚病かもしれない。
それに6、7歳の全盛期の時と比べればキジトラも痩せた。
母は茶トラを診てもらった24時間対応の獣医のところにキジトラを連れて行った。
ハゲの原因はわからぬが皮膚病ではないとのこと。
血液検査の結果にも異常はなく、「よかった、よかった」と帰宅した。
が、一週間後、母から電話があり
「ブッチ君が便秘で、食べても全部吐くし、それに呼吸の位置がメリ子(ゴチャゴチャ毛の女の子)と比べると下というか…違うのよ。この前病院へ行ったばかりなのにまた行くのも嫌なんだけど…なんか気になるのよ」
キジトラは若い時はそうではなかったと思うが、いつの頃からか便秘症になり、力み、力みすぎた挙句つい今しがた食べたばかりの餌を全部吐く。
呼吸の位置も、もう一匹のゴチャ毛より低いところで波打っていると母は言う。
かかりつけの24時間対応の獣医には何人もの医師がいる。
今回診てくれた医師は10年以上前にキジトラが尿道結石になった時のことを覚えている昔お世話になった方だった。
年齢がいっていても急に痩せるのはどこかが悪い可能性があり、呼吸の位置も確かに母が言うように通常波打つ位置と違うということでレントゲンを撮る。
そして見つかったのが腫瘍。
大きさは人間の拳くらい。
猫にしてはかなり大きな腫瘍が肺の下にできており、腫瘍のせいで肺付近に水がたまっているとのこと。
呼吸の位置が違うのは腫瘍が原因だったのだ。
腫瘍は病理検査に出さないことには良性か悪性かはわからないが、恐らく悪性、すなわち癌である可能性が極めて高いとのこと。
病名は中皮腫。
ひとまず注射器で肺付近にたまった水を抜く処置がされた。
多少呼吸はラクになるだろうとのことではあったが、水はまた徐々にたまってくると言われる。
問題は腫瘍である。
溜まってしまう水を抜くとはいえ、腫瘍は消えはしない。
それに水を抜くにも限度があるらしい。
我々飼い主は二つのうち一つを選択せなばならなくなった。
ひとつは定期的に通院し、水が溜まれば抜き、簡単に言えば死を待つだけ。
余命までは誰にもわからないが、間もなく食べれなくなり、食べれなくなったら茶トラの時と同じで早い。
もって2、3ヶ月というところであろう。
もうひとつは手術。
腫瘍の大きさからすれば大手術だ。
手術をしたところで完治するかどうかは開けてみないことにはわからない。
転移している可能性もなきにしもあらずで、もう人間と同じである。
癌が進行すれば手術に耐えられる体力がなくなり手術はできず、手術をするのならば今しかないと獣医師から言われ、するかしなかは飼い主が決めねばならない。
このまま見守るか一か八か手術にかけるか、我々は悩み考え、手術を選択した。
やると決まった後は手術日が決まり、その前に肺付近に溜まった水を2度抜き、動物専門機関にMRIを撮りに行った。
そして人間同様術前に入院し、手術は決行された。
昨年の6月29日のことである。
手術中にショック死してしまうのではないかと心配ではあったが、そんなこともなく、手術は無事成功した。
ホルマリン漬けにされた血の抜けた腫瘍は、色も形も大きさもアワビにそっくりだった。
その後、取った腫瘍を病理検査に出し、その内容が記された説明書を貰った。
医学用語ばかりが並んでおり、素人の我々には非常にわかりづらいものだったが、何度も噛むように読み返し、腫瘍は癌の可能性が極めて高く、手術では取り切れないような小さな癌が全身に散らばっていると理解した。
よって手術は成功したが治ったわけではない。
呼吸がラクになり、余命が延びただけだ。
前回の日記に愛鳥ラニ君の病院代の為に頑張って働くと書いたが、ブッチ君が私のところにいたのなら、とっくに死でいたかもしれない。
手術、入院、通院費で云万どころか云十万。
お金のことを言うのは嫌だけど、実際、お金がないと病院にも連れて行ってあげられない。
ブッチ君のその後は次に書こうとしよう
癌と闘っているブッチ君