「バーミヤン」といえば、すかいらーく系列の中華料理レストランです。僕は子供の頃からバーミヤンをよく利用していて、家族での食事や、部活終わりの部員みんなでの食事に重宝していました。
……ですが、近年、バーミヤンはすっかり「レアキャラ」になってしまったんですよ。すかいらーくグループの事業改革の一環で、不採算店舗が同じすかいらーく系列の別店舗に転換されたり、閉店されたりなどして、店舗数が大きく減ってしまいました。僕がよく利用していた岡山市北区某所のバーミヤンも「しゃぶ葉」に業態変更されてからもうかなり経ちます。そもそも岡山県には今や1店舗(津山昭和店)しかバーミヤンが無いのだというのだから驚きです。
そんな子供の頃から大好きだったバーミヤンですが、どうやら金華山(岐阜公園)の近くに店舗があるようなのです。これはもう、せっかくなので久しぶりに食べに行きますよ!ハードな山登りの後に、ガッツリとした中華料理で元気をチャージしてきました!
子供の頃から大好きだった「バーミヤンラーメン」「チャーハン」「本格焼餃子」
バーミヤンって、特殊な立ち位置の中華料理店だったと思うんですよ。日本の町中華ではあまり見かけないような中国や台湾の本場の料理が出てきたりする一方で、焼餃子やラーメンのような「日本風の中華料理」も幅広く取り揃えていて、気軽に入れる店構えも相まって、町中華と大陸系の中華料理店の中間のような店だったように思います。聞き慣れない中国語の料理がたくさん載ったメニューは、見れば見るほどわくわくしましたね。
バーミヤンへの訪問はずいぶん久しぶりで、店内にはオーダー用のタブレットや、料理運搬用のベラボット(猫のやつ)が導入されていたりとすっかり「令和仕様」になっていましたが、定番メニューは今も売られていて安心しました。
チャーハンの上にダージーパイと麻婆豆腐を乗せたわんぱくなメニューも気になりましたが、今回は久しぶりのバーミヤンということで、子供の頃から学生時代にかけて大好きでよく頼んでいた「バーミヤンラーメン」「チャーハン」「本格焼餃子」を注文してみました。
バーミヤンラーメンは、澄んだスープの醤油ラーメンです。学生の頃には追加トッピングを乗せずに食べることが多かったのですが、大人になったので、ワンタン、チャーシュー、煮卵の乗った贅沢な「全部のせバーミヤンラーメン」を注文しました。
バーミヤンラーメンは、とにかくスープが旨いんですよ。鶏ガラと豚骨と香味野菜がベースのスープに、魚介の節のじんわりと広がる旨味が効いていて、いつまでもごくごくと飲めてしまいます。
麺は中細麺で、プリッとした噛み心地が最高です。バーミヤンの公式サイトによると、食感にこだわった四層構造なのだとか。細い中にこだわりが詰まっています。
トッピングのチャーシューはとろける柔らかさで、しっかりと幅広なのでかぶりつく楽しさがあります。ワンタンはスープを良い具合に吸っており、餡とスープの旨味の相乗を楽しむことができます。煮卵は半熟で、甘辛い味がしっかりと染みています。
思えば、部活の皆との語らいの傍にはいつもバーミヤンのラーメンがありました。このラーメンを食べながら、大学の試験や部活の大会について語り合ったり、後輩を楽しませようと笑い話をしてみたり… いろいろな思い出が蘇ってきます。これが「青春の味」というやつでしょうか!
バーミヤンのチャーハンは、ご飯の一粒一粒がふっくらとしつつも、くっつかずにパラパラという、素晴らしい塩梅に仕上がっています。そして、濃いめの味付けで旨味がガツンと来ます。角切りのチャーシューや、しっかりと火の通った炒り卵や、プリプリのかにかまぼこといった大粒の具材の存在も嬉しいです。子供の頃に初めて食べて「チャーハンってこんなに旨い食べ物だったんだ!」と感動してから、一時期ずっとチャーハンばかり頼んでいました。
バーミヤンは焼餃子のクオリティも高いです。ものすごくジューシーなんですよ。餡はしっかりとした食感でありつつ、皮はプリッとしています。プリッとした皮を噛み切ると、にんにくの風味を纏った肉汁がジュワッと噴き出してきます。子供の頃の僕は、その爆発しそうなジューシーさに「餃子ってこんなに旨い食べ物だったんだ!」と感動してから、餃子も必ず頼むようになりました。
しばらく行かなかったうちにマイナーチェンジはされているにしても、子供の頃から好きだったメニューは今も健在だったうえに、美味しさもそのままで、なんだか嬉しい気持ちになりました。
中国の爽やかデザート「オーギョーチ」
デザートに「オーギョーチ」を注文しました。皆様はオーギョーチをご存知ですか?日本ではなかなか見かけない食べ物ですが、台湾ではよく食べられているのだそうです。
やってきたのは、ぷるぷるとしたゼリーのような質感のものです。見た目の通りのぷるぷる食感で、レモン風味のシロップも相まってさっぱりと爽やかに食べられます。
このゼリー状の謎の物体は、イチジクの仲間のつる植物「愛玉子(アイギョクシ)」の種子によって作られています。アイギョクシの種子を乾燥させて水に浸け、しばらく揉むと、種子に多量に含まれるペクチンの効果で水がゼリー状に固まるのだといいます。世の中にはまだまだ知らない食べ物がたくさんありますね。
ちなみにこのオーギョーチも昔から提供されていたメニューです。昔から何なのか気になってはいましたが、子供の頃には親がなかなかデザートを頼ませてくれなかったのです。十数年ぶりに正体を確かめられましたよ。
久しぶりに行きましたが、やっぱりバーミヤンは良いですね… しっかりお腹いっぱいになれますし、十分満足できるクオリティもあります。今回も懐かしさを感じながらお腹を満たすことができました。名古屋市内にも店舗があるようですし、また行ってみようと思います!
バーミヤン 岐阜公園前店
岐阜県岐阜市大宮町1丁目1
営業時間:10:00~23:30
※訪問時点での情報です。
バーミヤンのWebサイトはこちら↓
コメント
記事を読んで、そう言えば札幌もバーミヤン見かけなくなったのはそういうことだったんですね。私は一度しか行ったことがないのであまり印象は無いのですが。
なまこマンさんの年代は子供の頃からファミレス行ってるんですもんね。
私は子供の頃は田舎に住んでいたので当然ファミレスなってものはなく年に何度か旭川や札幌のデパートの食堂に行くのが近い体験だったんだろうな~。
社会人になって初めて行ったファミレスがびっくりドンキーでした。
コメントありがとうございます。
バーミヤンは2007年ぐらいまでは47都道府県に店舗があったようです。北海道には現在、札幌に2店舗と、旭川と帯広にそれぞれ1店舗ずつあります。街中華ではあまり見ない大陸や台湾の料理が結構ラインナップされている印象ですね。
出店地域の問題で、こちらはむしろびっくりドンキーにほぼ馴染みがありません(なので新鮮な感動を今後記事のネタにできると思っています)
全国各地にファミレスが行き渡ったのは僕が生まれる少し前(80年代)という印象ですね。物心ついた頃には、たまにする外食はチェーンのファミレスでしたし、大きな買いものはジャスコやダイエーのようなロードサイドの大型店でした。逆に百貨店に行くことが無くて、それこそ初めて百貨店で買い物をしたのは成人してからでした。ゆえに屋上のプレイランドや最上階のレストランみたいな思い出もないです。