7月30日は土用の丑の日でした。土用の丑といえば、うなぎ料理ですね。もっとも、土用の丑にうなぎを食べるというのは江戸時代に発明家の平賀源内が提唱した… というよりはこじつけた商習慣なのですが、その風習は令和の今にも受け継がれ、人々がうなぎを食べる口実になっています。
まあ、うなぎは高級品ですからね。普段からおいそれと食べられるものではありませんし、土用の丑という口実でもなければ、僕みたいな庶民にはなかなか手が出ません。
近年は「うな次郎」という、魚のすり身でできた素晴らしい代用品があり、しかもそのクオリティも非常に高いので、僕は例年、うなぎの代わりにこれを食べることが多いです。
このうな次郎、見た目も食感もうなぎの蒲焼に非常に近く、特に食感に関しては身の部分のふわふわとした食感と、皮の部分の独特な食感とを、別々のすり身を組み合わせて再現しているこだわりようです。
うな次郎は美味しいし、タンパク質もとれるし、何より絶滅の叫ばれるうなぎを保護する意味でも優れた商品なのですが。せっかく国産うなぎの本場である愛知県に来たので、今年の土用の丑にはいつものうな次郎ではなく、奮発して三河産のうなぎを買ってみることにしました!
香ばしくてふかふかの食感がたまらない!三河産うなぎの蒲焼
土用の丑当日。行きつけのショッピングモールの一つである、千種区のアピタ千代田橋店の鮮魚コーナーでは「焼きたてのうなぎありますよ~!」と、店員さんの威勢の良い声が響いていました。パックに詰められた三河産のうなぎ蒲焼が、とてもたくさん並んでいます。
大サイズや特大サイズの蒲焼が次々と売れていっていましたが、さすがに手を出すのはためらってしまいました。食べきれないサイズだったし、何よりお値段もなかなかでしたので…
ですが、たくさんの大きな蒲焼の中に混ざって、ぽつんと残っていたのがこちらの蒲焼でした。他の蒲焼よりも少し安く、カットも済んでいたのが購入の決め手でした。とはいえ税込3219円なのでまあまあ高いんですけどね(笑) ラベルによると、焦げがあるから安くなっているようなのですが、構いやしませんよ!
温めて、ご飯の上に盛り付けてみました。非常に豪快なうな丼になりましたよ!こんなの久しぶりです!
こんがりと色づいたうなぎを早速一口、頂いてみます。
やっぱりうなぎは食感も風味も良いなぁ!久しぶりに食べられて感激!
先ほどのうな次郎も良い線いっているのですが、やはり本物のうなぎの蒲焼のふんわりとした食感と香ばしさにはかなわないですね!身には「うなぎの蒲焼の本体」とも噂される蒲焼ダレがふんだんに絡みます。そして、ふかっとした歯触りと、口当たりの良い脂感と、ほろ苦い後味と、タレの濃い味がご飯をたくさん食わせてくれます。ラベルに「コゲあり」と書いてあった通り、確かに苦くて固い部分がありましたが、むしろそれが良いんです!
子供の頃にはうなぎの味が少し苦手でしたが、大人になってからうなぎの美味しさがわかるようになってきた気がします。うにと並んで「大人の味」の代表みたいな食べ物だと思います。
初めて味わう「うな肝」
蒲焼と一緒に、こんなものも購入してみました。うなぎの肝の照焼です。
実は、うなぎの肝未経験だったんですよね!うなぎ屋ではよくうな重の付け合わせに「肝吸い」なるものがついてくると聞いたことがあったのですが、うなぎの肝とは果たしてどのような味わいなのでしょうか?
こちらも温めて皿に盛り付け、早速頂いてみます。
なるほど。味は照り焼き、というよりは蒲焼のタレそのままなのですが、肝の食感はチャンジャみたいな感じですね。どうやらうな肝というのは文字通りうなぎの肝臓というわけではなく、うなぎの胃なども含まれているようです。
一方で、レバーのようになめらかな食感の肝もありました。こちらはうなぎの肝臓でしょうか。
うなぎの身とは食感が全く違うので、食べ比べが楽しかったです。
いつか「ひつまぶし」も食べたいです
ハッ!
ひつまぶしにすればよかった…
最初は、うなぎを名古屋名物「ひつまぶし」にして食べようかと思っていたのですが、本物を食べたことがほとんどなくて、自宅で作るにしても「正解」がわからなかったから普通にうな丼にして食べた… というのは強がりで、食べ終わった後で「そういえばひつまぶしにもできたんじゃないの!?」と気付いてしまいました(笑)
……まあ、ひつまぶしは、いつか専門店でデビューできたら良いなと思っております!
というわけで、ひつまぶしにできなかった悔いはありつつも、久しぶりのうなぎの蒲焼を満喫することができました!スタミナがつきすぎて体重も微増したのは秘密です(え)
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