Raspberry Pi 2は、Wi-Fiモジュールを内蔵していないため、インターネットやネットワークに接続する際にUSB Wi-Fiアダプタが必要になります。本記事では、Raspberry Pi 2で利用可能なUSB Wi-Fiアダプタの選び方と、おすすめのモデルを紹介します。
USB Wi-Fiアダプタを選ぶ際のポイント
1. Linux対応ドライバ
Raspberry Pi OS(旧Raspbian)はLinuxベースのOSのため、選ぶWi-FiアダプタがLinuxに対応している必要があります。ドライバがRaspberry Pi OSにプリインストールされているモデルを選ぶと、追加設定が不要でスムーズに接続できます。
2. 動作確認済みのアダプタ
Raspberry Pi公式サイトやコミュニティで動作確認が報告されているモデルを選ぶと安心です。
3. Wi-Fi規格
- Raspberry Pi 2の性能を考慮すると、802.11n(Wi-Fi 4)で十分です。
- 高速通信が必要な場合は、802.11ac(Wi-Fi 5)対応モデルも選択肢に入りますが、速度の恩恵は限られます。
4. USBポートとの互換性
Raspberry Pi 2はUSB 2.0ポートを搭載しています。USB 3.0のアダプタも使用可能ですが、速度はUSB 2.0の上限(480Mbps)までになります。
おすすめのUSB Wi-Fiアダプタ
1. Edimax EW-7811Un
- 特徴: 小型で省電力、Linux対応ドライバがプリインストール済み。
- 規格: 802.11n(最大150Mbps)
- メリット: Raspberry Pi公式サイトでも動作確認済み。
- おすすめ理由: 安定して動作し、初心者でも設定が簡単。
2. TP-Link TL-WN725N
- 特徴: コンパクトで持ち運びに便利。
- 規格: 802.11n(最大150Mbps)
- 対応: Rev 2以降のモデルはRaspberry Pi OSでドライバがプリインストール済み。
- 注意点: Rev 1モデルは追加でドライバインストールが必要。
3. Panda Wireless PAU06
- 特徴: 外部アンテナ搭載で、安定した通信を提供。
- 規格: 802.11n(最大300Mbps)
- おすすめ理由: 通信範囲が広く、屋外や距離がある環境でも有利。
4. CanaKit WiFi Adapter
- 特徴: Raspberry Pi専用アクセサリメーカーが提供。
- 規格: 802.11n
- メリット: Raspberry Pi 2と高い互換性が保証されている。
USB Wi-Fiアダプタのセットアップ方法
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アダプタを接続 Raspberry Pi 2のUSBポートにアダプタを挿入します。
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ネットワーク設定 Raspberry Pi OSのデスクトップ環境を使用している場合:
CLI環境の場合:
以下を追加して保存します:
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ネットワークの再起動
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接続確認 Wi-Fiが接続されたか確認します:
まとめ
Raspberry Pi 2でUSB Wi-Fiアダプタを使用する際は、Linux対応で動作確認済みのモデルを選ぶとトラブルを防げます。特に、Edimax EW-7811UnやTP-Link TL-WN725Nなどの小型アダプタは初心者におすすめです。用途や環境に応じて、外部アンテナ付きのモデルも検討すると良いでしょう。