SWIFTとIBANの違いとは?国際送金を支える2つの仕組みを解説 - なんちゃってプログラマーの日記

SWIFTとIBANの違いとは?国際送金を支える2つの仕組みを解説

国際送金を行う際、SWIFTIBANという2つの用語を耳にすることがあるかもしれません。これらはどちらも国際送金に欠かせない仕組みですが、その役割や仕組みは異なります。この記事では、SWIFTとIBANの違いをわかりやすく解説し、それぞれの特徴を比較します。


SWIFTとは?

SWIFT(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication)は、銀行間での取引情報を安全かつ効率的に送受信するための通信ネットワークです。

  • 役割: 送金先の金融機関を特定し、取引情報を標準化された形式で送信する。
  • 特徴: 各金融機関にはSWIFTコードBICコード)が割り当てられており、このコードを使って取引先の銀行を識別します。
  • : 「DEUTDEFFXXX」はドイツにあるDeutsche Bankを指すSWIFTコードです。

SWIFTはメッセージングシステムであり、実際の送金処理は銀行間ネットワークによって行われます。


IBANとは?

IBAN(International Bank Account Number)は、国際標準化された銀行口座番号です。これは、欧州を中心とした国々で使用されており、送金先の口座を特定するための形式を統一するものです。

  • 役割: 国際送金時に受取人の口座を一意に識別する。
  • 特徴: 各国ごとに定められた形式で、国コード、チェックディジット、銀行コード、口座番号が含まれています。
  • : 「DE89 3704 0044 0532 0130 00」は、ドイツのIBAN番号の例です。

IBANを使用することで、口座番号の間違いや送金の遅延を防ぐことができます。


SWIFTとIBANの違い

項目 SWIFT IBAN
役割 銀行や金融機関を特定する 口座番号を特定する
フォーカス 銀行間通信(ネットワーク) 個人や企業の口座番号
形式 8~11桁の英数字(例: DEUTDEFFXXX) 最大34文字の英数字(例: DE89...)
使用地域 世界中(グローバル) 主に欧州(その他一部地域でも採用)
利用方法 SWIFTコードで銀行を指定し、メッセージを送信 IBANで口座を指定して送金を処理

実際の国際送金ではどう使う?

国際送金では、SWIFTコードとIBANの両方が必要になることが一般的です。

  1. SWIFTコードを使って、送金先の銀行を特定します。
  2. IBANを使用して、その銀行内の特定の口座を指定します。

これにより、送金先の金融機関と口座の両方を正確に識別できるため、ミスを防ぎ、スムーズな送金が可能になります。


まとめ

SWIFTは銀行間の取引を可能にするネットワークであり、IBANは受取人の口座番号を識別する形式です。この2つは異なる役割を果たしますが、どちらも国際送金をスムーズに行うためには欠かせない存在です。

特に国際送金を初めて行う場合は、送金先のSWIFTコードとIBANを正確に確認することで、送金ミスやトラブルを回避できます。国際金融の基盤として、それぞれの役割を理解し活用しましょう!