ピックアップ
高校生マイプロジェクトとは?
高校生自身が「実現したいこと/変えたいこと」を描き、
その達成を目指して行動を起こし、
振り返りによって意欲を深めます。
この一連の活動をマイプロジェクトと呼んでいます。
2023年度アワードで受賞したマイプロジェクト
建築が大好きな高校生が「建設現場の周囲の人の心を明るくしたい」という想いから友人に呼びかけ3人で行ったプロジェクト。
地域の土建会社や一般の方々を巻き込みアート作品を制作。景観条例のハードルがあった際には市長に直接プレゼンしたり、制作費が不足した際にはクラウドファンディングを実施するなどして、建築現場で4回ものアート掲載を実現。
アクションしたからこそ見えた課題を次のアクションで工夫をこらし解決をはかる…というように探究的なサイクルを繰り返し回した。
友人からの呼びかけに「楽しそう」と賛同し活動を始めたメンバーも、活動するうちに建設業の課題を自分事とし、フォロワーの立場から主体性を育む姿を見せた。
自分自身が自己主張が苦手で、同じ思いをする人を減らしたいという想いから始めたプロジェクト。
子どもが自己主張ができるようになるにはどうすればよいか調査している中で出会った「アサーティブ(自分と相手の双方を大事にする自己表現)」の概念や、普段子どもの支援を行っている大人への調査を通じて分かったことから、「アサーティブを実現するには、子どもを支える側の環境を整えれば良いのではないか」との仮説を立て、児童クラブでアクションを繰り返した。
自分の苦手意識から立ち上げたプロジェクトを通じて、自身のコミュニケーションへの内省を深めると共に、「患者一人一人に寄り添える看護師になりたい」という将来の想いも具体的になった。
もともと料理が好きだったAさん。地域留学先の岩手県大槌町に古くから伝わる郷土料理「すっぷく」を広めることを目指し、レシピを調査したり、地域住民に振る舞う機会づくりなどに取り組んだ。プロジェクトを進める中で地元民ではない「よそもの」である自分の居場所を「すっぷく」がつくってくれた、ということに気付き、今後は「『すっぷく』を広める」から「『すっぷく』で人をつなげる」ことを目指す。
興味関心のあった「料理」に端を発し「美味しいを広げたい」という想いから始まり、そのプロセスの中で、自分が欲しかったもの(居場所)に気付き、またその気づきを地域社会へ還元するところにまで辿り着いた。
長野県飯田市の高校生二人が「もっと活気のある飯田が見たい」という想いから始めたプロジェクト。飯田市の魅力を調査する中で知り、本気で好きと感じた伝統工芸品「水引」に着目し、町に賑わいを取り戻すことを目指した。
地元の大人や400名もの学生を巻き込みながら水引イベントを企画・実施したり、水引マップの作成などを行った。賑わいを「こころ」と「産業」の両面で再定義し、賑わいを作ることで「カラフルな飯田」を実現しようとした。
活動規模が大きくなるにつれ周囲からの期待を感じることで楽しむことができなくなる瞬間もあったが、自分たちの「好き」に素直に取り組むという原点の大切さを再認識しながら進めている。
入院中だったメンバーの一人が、輸血によって救われた経験がある自分だからこそ出来ることはないか、と考えたことからプロジェクトがスタート。学校生活の中でそれぞれ悩みを抱える3人がその想いに賛同し、4人チームで取り組んだ。
活動をする中で出会った赤十字社のサポートを得ながら、また、メンバーの得意や経験を活かしながら、輸血を受けた人の人生談を追体験できるボードゲームを開発・提供。献血の重要性を訴えるだけでなく、事情があって献血ができない人への配慮も施し、分断をつくらない工夫も盛り込んでいる。赤十字と連携してボードゲームの量産と販売を検討している。
部活や勉強など、様々な背景から学生生活にモヤモヤを抱えていたメンバーたちが、取り組みのプロセスの中で「自分にしかできないことがある」という気付き・意欲を得た。
京都府宮津市に住む高校生のプロジェクト。地域の祭りを通じて地元への愛着を持っていたが、一方で、人口減少や財政難といった話題も耳にしていた。そこで、宮津市と他の自治体を比較する調査や、地域の大人へのヒアリングを実施。「地元の良さを地元の人が気づいていないのではないか」という問いが生まれ、そこからプロジェクトが始まった。
地域の方々に協力を仰ぎながら、調査する中で出会った地元食材「クロモジ」を使ったシフォンケーキを商品化・販売した。
取り組みを通じて地域の魅力を再発見し、改めて地元に自信を持てるようになり、自分自身の地元への先入観にも気づいた。
また、やりがいを持って活躍する地域の大人と出会ったことで、自分自身の将来の在り方について、考えに変化が生まれた。
高校生にマイプロジェクトの機会を共に
届ける企業・団体様