【自己PR対策】転職で「協調性」をアピールするには?例文で紹介 | マイナビクリエイター

【自己PR対策】転職で「協調性」をアピールするには?例文で紹介

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中途採用の応募書類や面接で必ずと言っていいほど求められる「自己PR」。採用担当者は、学歴や職歴などの事実からは読み取れない、応募者の人柄や仕事に対する姿勢といった情報を、自己PRから読み取ろうとしています。

自己PRでアピールする内容の中でも、「協調性」はとくに企業から評価されやすい強みの1つです。この記事では、企業が応募者の協調性を重視する理由や、協調性をアピールする自己PRの作り方、自己PRするうえでのポイントについて、応募職種別の例文付きで解説していきます。

企業が「協調性」を評価する理由

協調性とは、ほかの人と力を合わせたり、助け合ったりしていく傾向や性質のことを指します。

なぜ企業は中途採用応募者の「協調性」を重視するのでしょうか。その理由について解説します。

カルチャーフィット(カルチャーマッチ)がはかれるかどうかを知るため

1つめの理由は、自社の企業風土や組織文化に適応できる人物かどうかを知るためです。

業種や職種を問わず、ほとんどの仕事では、立場や意見の異なる人とも協力し合い、チームで成果を出すことが求められます。チームで成果を出すには、自分の利益や自分のやり方ばかりにこだわるのではなく、それぞれのメンバーがチーム全体のことを考えて行動する必要があります。そのため、多くの企業の組織文化では協調性が重視され、社員に協調性が求められています。

転職者は何らかの理由で前の職場を退職しているため、「採用しても組織の文化や人間関係に馴染めずに、すぐに退職してしまうのではないか」ということを企業側は懸念しています。だからこそ、応募者が周囲と問題なくコミュニケーションを取って協力し合いながら仕事ができる人物かどうかを、自己PRから見極めようとしているのです。

対外的によい関係が築けるかどうかを知るため

企業が中途採用において応募者の「協調性」を重視するもう1つの理由は、仕事において社外の人とよい関係性を築ける人物かどうかを知るためです。

採用後、仕事の経験を積む中では必ず、顧客や取引先など社外の人とやりとりする場面が出てきます。ときには、自社とは異なる組織文化や自分と異なる価値観を持つ人と、意見や利害のすり合わせをしなければならないこともあるでしょう。

そういった対外的な仕事を任せられるかどうか、難しい場面でも相手と自分の立場を考えながら、最終的に双方にとってよい関係を築ける人物なのかどうかも、企業が「協調性」を評価する理由の1つです。

社内外の潤滑油になれるかどうかを知るため

3つ目の理由は、社内外のコミュニケーションをスムーズにする潤滑油の役目を果たせる人物なのかどうかを知るためです。

対外的によい関係性を築けるかどうかはもちろん大切ですが、それだけでは仕事は進みません。一緒に仕事をするチームのメンバーや上長の意見を聞きながら、関係性を調整することが不可欠です。そのため、チームで仕事を進める際には、メンバーの協調性の有無が仕事の生産性にも大きく影響します。

立場の異なるさまざまな人と協調して円滑にコミュニケーションが取れる人であれば、プロジェクトを中心的に進めるポジションを任せることが期待できます。将来的にディレクターやマネージャーの仕事を担う資質があるかどうかを見極めるためにも、協調性が評価されるのです。

自己PRで「協調性」をアピールする方法

ここまで見てきたように、「協調性」は、中途採用において企業に評価されやすい強みの1つです。では、自己PRで協調性をアピールするにはどうすればいいのでしょうか。

まず、いくら自分で自分のことを「協調性があります」と言っても説得力はありません。必ず、あなたの協調性を裏付ける具体的な行動やエピソードを盛り込むようにしましょう。以下、「協調性」をアピールする自己PRを作る方法について解説します。

方法1不特定多数で業務をすすめた経験を探す

まずは、あなたが過去にどんな場面で協調性を発揮したか、振り返ってエピソードを探してみましょう。

協調性は複数の人と一緒に1つのことを成し遂げる場面で発揮されます。それも、お互いのことをよく知っている相手だけではなく、価値観や立場が異なる相手、初対面の相手などとも協力しなければならないときに必要とされるものです。

これまでの仕事において、そのような場面に直面した経験はあったでしょうか。あなたはそのときどのような課題意識を持ち、課題の解決や業務の達成に向けてどのような役割を担っていたでしょうか。複数の人が円滑に業務を進めるために、自分が何を考え、どのように行動したのか、具体的に思い出してみてください。

方法2エピソードを書き起こす

協調性を発揮したエピソードを具体的に思い出したら、簡単に箇条書きでもいいので、書き起こしてみましょう。

エピソードを具体的に書き出すことで、自分がどのような経験をして何を学んだのか、仕事の成果にどのような貢献をしたのかをより具体化できます。また、どのエピソードで自分がより重要な役割を果たしたか、そこで発揮された協調性はどのようなものだったか、なども深堀りすることができます。

方法3主体的に解決したものをピックアップする

エピソードを具体的に書き出したら、その中であなたが重要な意思決定や課題解決に最も深くかかわったものをピックアップしましょう。そのうえで、自己PRで伝えたいことを絞り込んで文章化します。

文章作成が苦手な人は、伝えたいポイントを箇条書きにしたメモをもとに、Chat GPTなどの生成AIを利用して自己PR文のたたき台を作成してもよいでしょう。AIが作成した文章を調整して仕上げることで、時間短縮ができるかもしれません。

自己PR 「協調性」をアピールする方法

自己PRで「協調性」をアピールする際のポイント

協調性をアピールする自己PR文を作成する際に意識しておきたいのは、私たちが一般的に「協調性」という言葉からイメージするものと、企業が社員に求める「協調性」が必ずしも同じではないという点です。

自己PRで協調性をアピールするのなら、まずは求人票や企業のWebサイトを読み込んで、企業の求める人材像にマッチしたエピソードを探すようにしましょう。以下、企業が求める協調性をアピールするポイントを3つご紹介します。

Point1

周りに流されるのが「協調性」ではないことを意識する

最も需要なポイントは、周りに流されることが協調性ではない、と意識することです。

単に「意見や行動を周囲に合わせた」「集団の和を乱さないようにした」「聞き役に徹した」という程度のエピソードは転職活動の自己PRには足りません。むしろ、主体性がなく受け身の姿勢で仕事をしているのではないか、とマイナスの評価に繋がってしまうおそれもあるため注意が必要です。

相手の意見に耳を傾けるのが重要なのは、それぞれの置かれた立場や意見を理解し、仕事をスムーズに進めるためです。最善の選択をするために自分の意見を主張したり、相手を説得して意見を調整したりことも協調性の一部であることを知っておきましょう。

Point2

しっかりとした主体性があることをアピールする

協調性を発揮したエピソードは、しっかりと主体性を持って行動し、その結果として仕事の成果に繋がったものを選びましょう。協調性を発揮した結果、波風が立たずに済んだ、メンバーが仲よくなった、と言うとよいことのようにも聞こえますが、ただ周囲に迎合するだけの行動であれば仕事にマイナスの影響を及ぼすこともあります。

企業が社員の協調性を評価するのは、あくまでチームで仕事の成果を出すためです。組織の目標や業務の目標と関連づけて、あなたがなぜそのような行動をとって、どのような成果を得たのかが明確にわかるように説明してください。

Point3

状況に応じて意見を変えることができる柔軟性をアピールする

企業が評価する「協調性」は、主体的に発揮されたものである必要がありますが、ただ自分の意見を貫き通すということではありません。状況に応じて意見を変えることができる柔軟性も大切です。

たとえば、自分の意見をしっかり持ちつつ周囲の意見を取り入れ、関係者の意見を調整して結果に繋げたエピソードなどは好印象でしょう。

自己PRで「協調性」をアピールした例文

次に、注意すべきポイントを踏まえて作成した、Web/ゲーム業界のクリエイター職種別例文をご紹介します。

仕事の場において協調性は、コミュニケーション能力やリーダーシップに繋がるものとして理解されています。文章化する際に、「協調性」という言葉は漠然として伝わりづらいため、より具体的に言い換えるとよいでしょう。

たとえば、「相手の立場や役割をよく理解し、一人ひとりに合わせたコミュニケーションができる」「業務の達成のために、人間関係の調整役を担うことができる」「自分の意見をしっかり主張でき、業務の状況に応じて考えを変える柔軟性もある」などです。協調性をほかの言葉に言い換えることで、アピールしたいポイントが明確になります。

【例文】Webデザイナー

私は相手の立場や感情に配慮しながら会話し、デザインに関する合意形成を図るのが得意です。

提案したデザインに対して何か意見や要望を受けたときは、必ず相手の意図や背景を想像し、わからない場合は質問して確かめます。そして、プロジェクトの目的に照らしてこちらの案のほうが適切である場合は、相手方のメリットにポイントを置いて理由を論理的に説明するようにします。また、こちらの主張を通すことで先方に負担が生じるような場合には、相手の気持ちに寄り添い、打ち合わせに同行して説明するなど可能な限り相手をサポートするようにしています。

結果として提案からデザイン決定までのプロセスがスムーズになり、社内デザイナーの中でプロジェクトへの指名率ナンバーワンを維持していました。この強みを生かして御社のプロジェクト品質にも貢献できればと考えています。

【例文】Webディレクター

私はこれまで、自分が積極的に働きかけることで、チーム内に助け合いの文化を作ってきました。

初めてWebディレクターとして担当したのは、前任者が退職して途中から引き継いだプロジェクトでした。そのチームはメンバー間の会話がほとんどなく、常に前後工程への不信や不満が渦巻いているような環境でした。そこで私は「新参者で何も知らない」という立場を生かし、メンバー全員にヒアリングをして、それぞれの状況や困りごとをシステム上で見える化する仕組みを作りました。また、自分がわからないことをメンバーに聞いたり、迷っていることを相談したりすることで、チーム内に「困ったときに声を上げやすい」雰囲気を作りました。

チーム内のコミュニケーション改善によって業務効率がアップし、スケジュールの遅れを巻き返して納期を守ることができました。この経験を生かし、御社のプロジェクトにも貢献できればと思います。

【例文】Webマーケター

私は、まず自分から相手に協力することで、他チームとの連携体制を作るのが得意です。

前職でマーケティングとセールスのデータ統合プロジェクトを担当した際、一部の営業支店の反対にあって苦戦したことがありました。話を聞くうちに「自分たちの仕事に介入される、仕事が奪われる」と敵視されていることがわかったため、まずは信頼構築のために「マーケティング部門が持っている、セールス活動に役立つデータ」を提供し、勉強会などで交流することから始めました。

コミュニケーションを重ねる中で信頼され、データ統合の必要性への理解も得ることができました。最終的にデータ統合は成功して精度の高い効果測定が可能になり、事業成長に大きく貢献しました。この経験は、今後本格的にデータ活用に取り組まれる御社でも大いに役立つものと思います。

【例文】ゲームプランナー

私はこれまで、ゲームのプランニングにおいて、異なる意見をまとめる調整役として力を発揮してきました。

どれだけよいプランを提案しても、プロジェクトに関わる人々の合意が得られなければ実現はできません。とくに版権ものの場合、版元とクライアント、プロデューサーの意見が割れることもあります。そんなとき、それぞれの立場や視点に配慮しながらも、誰の立場にも寄らずユーザー視点を大切にしながら対話することが、ゲームの世界観をぶらさないポイントだと考えています。

このようなスタンスで、前職では〇年という短い期間に〇本のゲームをリリースすることができました。もし採用いただけたら、これまでの経験を生かして、御社におけるプロジェクト推進や意思決定に貢献し、ヒット作を生み出していきたいです。

転職活動で「協調性」は強みになる

仕事で成果を出すために周囲と協力して助け合うことができる「協調性」は、企業から評価されやすいアピールポイントです。自分の強みは協調性だと感じている人は、ぜひこの記事を参考に自己PRを考えてみてください。また、履歴書や面接の自己PR対策に迷ったときは、マイナビクリエイターのこちらの記事もご覧ください。

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