LA・PITA シェルタープレミアム 1人用をレビュー！口コミ・評判をもとに徹底検証

災害発生直後に必要なアイテム類がどのくらいそろっているかを確認したところ、以下のとおりでした。

1. 飲料水｜〇（500mL×4本）
2. 簡易食（調理なしで食べられる）｜×
3. マスク(1週間分）｜×（1日分）
4. アルコール除菌薬｜×
5. 医薬品（簡易救急用品）｜〇（ガーゼとテープのセット）
6. エアー枕｜×
7. アイマスク｜〇
8. 耳栓｜〇
9. タオル(3～4枚）｜〇（圧縮タオル1枚）
10. 洗面道具｜〇（コップ付き歯磨きセット・全身ドライシャンプー）
11. ウェットティッシュ｜×
12. サバイバルシート｜×（レスキューシート1個）
13. ティッシュ（3個）｜〇（箱ティッシュ1個）
14. アルミシート/ベット｜〇（防災エアマット・レスキュー寝ぶくろ各1個）
15. 携帯トイレ｜×（便器に取り付けるタイプは3枚）

全体的なアイテム数は、やや物足りない結果に。比較した上位商品には非常食とすぐに食べられる簡易食の両方が入っていたのに対し、本品は水を入れて調理するアルファ米しかありません。アルコール除菌薬もなく、忘れず自分で追加する必要があります。

しかし、比較した商品に作成したリストをすべて満たすものはなかったため、防災セットを購入後はある程度カスタマイズすることが大切です。本品は、エアマット・寝ぶくろといった寝具類や洗面道具が充実度が高め。避難所でも眠りにつきやすいでしょう。

次に優先すべきは、状況を確認するためのアイテムや逃げる際に役立つアイテムの有無です。実際に中身をチェックしたところ、入っていたのは以下の7つでした。

1. 防滴ダイヤルランタン
2. 多機能ダイナモラジオライト
3. 電池（単三乾電池×4本）
4. 充電ケーブル（Type-C・microUSB）
5. 蓄光ホイッスル
6. 雨具（レインコート）
7. ウォータータンク

体をすっぽり隠せる、目かくしポンチョが入っているのもうれしいポイント。サイズは幅99×高さ119cmと大型かつ、透けないよう厚手の生地を採用しています。トイレや着替えをしやすいのは助かりますね。

丸めて空気を抜ける圧縮袋もセットになっているため、かさばりがちなオムツなどをまとめてリュックに追加するのもよいでしょう。

総合的にみて寝具類・プライバシー用品が豊富だったことから、避難所生活で周囲の人目をできるだけ避けたい人に向いています。

実際に使用したモニター6名のうち、4名が「背負いやすい」と回答しました。肩ベルトは柔らかい素材で作られているため、緊急時でも瞬時にリュックを掴めます。

リュック全体にクッション性があり、チェストベルトを締めるとより体に密着。肩ベルトの長さを調節でき、体に合わせやすいのも利点です。

比較したなかには動くたびにリュックの位置がぶれる商品もありましたが、本品は多くのモニターから「走っても上下に揺れず、動きやすい」とのコメントが寄せられました。

1. 「背負ったときのフィット感が高かった」
   
2. 「重すぎてすぐには背負えないけど、持ち手の幅が広く掴みやすい」
3. 「肩ベルトが広くて柔らか。肩にもかけやすかった」
4. 「肩ベルトが太くて食い込みにくく、背負いやすい」

コメントは一部抜粋

一方で、コンパクトさはいまひとつ。リュックのサイズは幅34×奥行17×高さ52cm・容量は30Lあります。比較した商品には容量20〜27Lほどのものが多かったことから、サイズはやや大きめです。

また口コミにて指摘されているように、中身に2L分の飲料水が入っているため、総重量は約6.4kgと重めです。検証では重量2.0〜6.5kgとさまざまな商品を背負いましたが、本品は一部のモニターから「重くて急いでいると背負いづらいかも」との意見が。

そのままの状態で中身を追加すると、移動が大変になる可能性があります。子どもや力に自信がない人には不向きです。付属のセット内容をしっかりチェックして、アイテムごとに自分にとっての必要性を判断し、足りないものを追加するようにしましょう。