限度額100万円未満の上限金利が比較的低く、イオン銀行の口座がなくても申込めるイオン銀行カードローン。「パートでも借りられた」「手続きがスピーディ」と評判です。しかし、「金利が高い」などの口コミも存在するため、お金を借りるか迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の1つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のJCBカードローンFAITHやソニー銀行カードローンなどの商品とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。銀行カードローン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
なお、上限金利の高さが銀行カードローンに近い傾向があることから、今回は信販会社が取り扱っているカードローンも選定して比較検証しています。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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イオン銀行カードローンは、借入希望額が100万円未満でもともとイオン銀行口座を持っている人におすすめです。イオン銀行カードローンの限度額100万円未満の上限金利は年13.8%。「金利が高い」という口コミに反して、検証で比較した17社のなかで、限度額100万円未満の金利が3番目に低い結果でした。
契約に口座開設は不要。しかしすでにイオン銀行口座を持っている人なら、ローンカードの到着を待たず申し込みの最短翌日に振込融資を受けられるうえ、公共料金などの引き落とし時に口座残高が不足した際、自動で貸付を行う自動融資サービスも受けられます。
配偶者貸付に対応しており、本人に収入のない専業主ふでも、配偶者に安定収入があれば借入できる可能性があることもメリット。比較した17社中、配偶者貸付に対応していたのは7社のみ。借入を希望する専業主ふの人には、イオン銀行カードローンが有力な候補になるでしょう。
ただし、限度額100万円以上の場合でも、上限金利は年13.8%と変わらない点はデメリット。またカードローン申し込みとあわせてイオン銀行口座を新規開設する場合、借入までには最短5日程度かかります。申込後は電話での在籍確認や自宅への郵送物があるため、利用を周囲にバレたくない人にも不向きです。
イオン銀行カードローンのデメリットが気になる人は、ほかのカードローンも検討してみてください。例えば返済負担を最低限に抑えて100万円未満の借入をしたい人は、限度額100万円未満の上限金利が最も低いJCBカードローンFAITH。借入希望額100万円以上の場合は、ソニー銀行カードローンがおすすめです。金利よりも融資スピードを重視する人は、消費者金融での借入も検討するとよいでしょう。
イオン銀行カードローンは、イオングループに所属するイオン銀行株式会社が運営するカードローンです。上限金利は年13.8%で利用限度額は最大800万円。イオン銀行口座なしでも契約できますが、イオン銀行口座を所有している人はローンカードの到着前に振込融資を受けられるなど、便利なサービスを利用できます。
1,000円単位で借入・返済できることも特徴です。返済額は利用残高に応じて決まる仕組みで、残高が30,000円以下なら毎月の最低返済額は1,000円。イオン銀行ATM・提携コンビニATMを使えば、ATMからでも手数料無料で借入・返済できます。
今回はイオン銀行カードローンを含む、銀行カードローン全17商品をリサーチして、比較検証レビューを行いました。
イオン銀行カードローンのメリットは以下の5つ。限度額100万円未満の上限金利が低めのため、100万円未満の借入を検討しているイオン銀行ユーザーは検討する価値があるでしょう。
限度額100万円未満の上限金利は、年13.8%と比較的低め。比較した17社中、3番目に低い結果でした。イオン銀行カードローンは少しでも返済負担を抑えて100万円未満の借入をしたい人は、利用を検討するとよいでしょう。
ただしイオン銀行カードローンは、限度額100万円以上の上限金利も変わらず年13.8%。比較したなかには、限度額100万円以上の上限金利が年9.8%のソニー銀行カードローンのように、より低い金利を設定しているサービスが複数あるため、100万円以上の借入を希望している人には不向きです。
イオン銀行カードローンは、イオン銀行ATMやコンビニATM、E-net ATMでの手数料が24時間365日無料。さらに三菱UFJ銀行やみずほ銀行など主要な銀行ATMでも、時間帯によっては手数料無料で取引できます。
比較した17社中、コンビニATM手数料が無料の会社は11社ありました。コンビニATMの利用に毎回手数料がかかるカードローンもあるなか、手数料コストを気にせず取引できるのはうれしいポイントです。
<提携金融機関ATM>
web申し込みに対応していることもメリット。希望額が50万円未満なら収入証明書の提出も不要で、本人確認書類をアップロードするだけで申込めます。
比較した17社は、すべてweb申し込みに対応していました。イオン銀行カードローンもweb経由で申込めるため、来店や書類郵送が面倒な人でも利用しやすいでしょう。
審査が不安な人は、りそな銀行公式サイトで「カードローン借入診断」を利用するとよいでしょう。約10秒の診断でカードローンが借入可能かシミュレーションできますよ。
すでにイオン銀行の普通預金口座を開設している場合、新規申込時の1回に限りローンカードの到着前でも振込融資を利用可能。
比較したなかにはローンカードの自宅到着を待たなければ借入できないカードローンもあるなか、審査後すぐに融資を受けられることはメリットです。
配偶者に安定収入があれば、本人に収入のない専業主ふでも申込可能。本人と配偶者の収入を合算した年収の3分の1まで借入が可能になる「配偶者貸付」に対応しています。
比較した17社中、配偶者貸付に対応していたのは7社。半数以上が配偶者貸付を認めていないなか、専業主ふでも借入できる可能性があることは大きな魅力です。
ただしイオン銀行カードローンは、学生の申し込みに対応していません。融資を希望する学生の人は、学生ローンをチェックしてみてください。
イオン銀行カードローンのデメリットは以下の3つ。イオン銀行口座なしでも借りられるものの、機能やサービスが制限される点には注意が必要です。
イオン銀行カードローンは、イオン銀行口座なしでも契約できますが、口座を持っていないと利用できないサービスが多数。イオン銀行口座がない場合、ネットバンキングや自動融資、契約時の振込融資などが使えません。
比較した17社中、口座開設不要で融資を受けられる会社は9社ありました。イオン銀行カードローンも口座開設が必須ではありませんが、ネットバンキングや自動融資サービスを活用して便利に借入したい人は、口座開設を検討したほうがよいでしょう。
また、すでに所有している口座を使って機能制限を受けずに借入したい人は、別のカードローンもチェックしてみてください。
ローンカードの受け取りには最短5日程度必要。比較したなかには最短即日融資を受けられるものも複数ある一方、初回借入までに5日以上かかることはデメリットです。
すでにイオン銀行口座を持っている人はカード到着前に振込融資を受けられますが、イオン銀行口座を持っておらず急ぎでお金を用意したいなら、融資スピードが速い別のカードローンを選ぶとよいでしょう。
イオン銀行カードローンでは、申込時に在籍確認の電話や郵送物があります。在籍確認とは、申込者が申告した職場で実際に働いているかどうかを電話や書類で確認すること。契約後にはローンカードも届くため、職場に電話をかけられたくない人や自宅に郵送物を送ってほしくない人には向きません。
比較したなかで、在籍確認の電話原則なしで審査を受けられるのはJCBカードローンFAITHとセブン銀行カードローンのみでした。周囲にバレるリスクを少しでも減らしたい人は、こちらも検討するとよいでしょう。
100万円未満の上限金利 | 年13.8% |
---|---|
100万円以上の上限金利 | 年13.8% |
無利息期間あり | |
即日融資可能 | |
Web完結可能 | |
口座開設なしで契約可能 |
キャンペーン期間中にイオン銀行カードローンを新規申込し、ローンカード発行日から90日以内に借入すると、30日間金利が0%
良い
気になる
金利 | 年3.8~13.8% |
---|---|
無利息期間 | |
無利息期間の利用条件 | |
融資までの時間 | 2週間程度 |
審査までの時間 | 数日 |
金融機関タイプ | ネット銀行 |
契約可能年齢 | 20歳以上64歳以下 |
学生の申込可能 | |
パート・アルバイトの申込可能 | |
専業主婦(夫)の申込可能 | |
年金受給者の申込可能 | |
申込方法 | Web |
借入限度額 | 10万〜800万円 |
必要書類 | 本人確認書類、収入証明書類(審査結果による) |
申込できる地域 | 全国 |
無人契約機あり | |
借入方法 | ATM、振込み、ネットバンキング |
返済方法 | 口座振替、ATM、ネットバンキング |
利用可能なATM | 自社ATM、ローソン銀行ATM、イーネット、三井住友銀行ATM、三菱UFJ銀行ATM、みずほ銀行ATM、ゆうちょ銀行ATMなど |
提携ATMの利用手数料 | 無料 |
繰り上げ返済手数料無料 | |
自動融資機能 | |
最低返済額 | 10万円:3千円、50万円:1万円、100万円:1万5千円 |
保証会社 | イオンフィナンシャルサービス株式会社、オリックス・クレジット株式会社 |
登録番号 | 関東財務局長(登金)第633号 |
イオン銀行カードローンにメリットを感じにくい人は、以下のカードローンもチェックしてみてください。
返済負担を抑えて100万円未満の借入をしたい人には、JCBカードローンFAITHががおすすめ。JCBカードローンFAITHは、限度額100万円未満の上限金利が年12.5%と、比較した17社中最も低いことが特徴です。
さらに、口座開設の手間は一切不要。web申し込みの場合、審査は最短即日に行われます。ローンカードの郵送には最短3営業日かかるものの、借入予約サービスを利用すればカード到着前に借入可能。手間を省いてスピーディに手続きしたい人にも適しています。
キャッシングを使えば、5万円以下の借入を金利年5%でできるのも魅力。利用限度額100万円未満の上限金利の平均が年13.2%だったことをふまえると、キャッシング年5%は低金利だといえるでしょう。
100万円以上の借入を希望する人には、ソニー銀行カードローンがおすすめです。ソニー銀行カードローンは、限度額100万円以上の上限金利が年9.8%と、比較したなかで最も低いことが特徴。比較した17社中、限度額100万円以上の上限金利が年10%を下回るのは、ソニー銀行カードローンのみでした。
契約にはソニー銀行の口座開設が必要ですが、申込手続きの際に「初回振込サービスを利用する」を選択すると、カードの受け取り前でも最短翌日融資を受けられます。返済負担を抑えて100万円以上の借入をしたい人は、利用を検討してみてください。
1時間以内の借入を希望する人は、消費者金融をチェック。消費者金融は、銀行より融資スピードが速い傾向があります。検証で実際に申込んだところ、基本的に即日融資を受けられたうえ、速いものでは最短34分で借入できました。
また会社によっては初回利用時に30〜60日間の無利息期間がつくこともメリット。無利息期間中に完済すれば、利息負担0円でお金を借りられます。
ただし、銀行より金利が高い点には要注意。銀行カードローンの上限金利は年14%程度に設定されることが多い一方、消費者金融の上限金利は年18%程度。返済負担を抑えて借入したい人には向きません。金利よりも融資スピードを重視したい人は、消費者金融を候補に入れるとよいでしょう。
カードローンは一度契約すれば枠内ですぐに借り入れできます。銀行カードローンの融資に時間がかかるのは申し込み〜初回融資の間のみ。初回融資を急いでいないなら金利が低く返済負担が軽い銀行カードローンがおすすめです。
特定の用途のためにまとまった資金を借入したいなら、フリーローンがおすすめ。フリーローンでは基本的に追加借入ができず、融資にも2日〜2週間程度の時間がかかるものの、消費者金融と比べて金利が低く設定される傾向があります。
例えばイオン銀行のフリーローンの場合、融資までの期間は最短でも2週間。融資に時間はかかるものの、上限金利は年13.5%と通常のカードローンより低く設定されています。
借入は1回のみでOKの人や融資まで1〜2週間程度待てる人はフリーローン、何度も追加借入をしたい人や融資スピードを重視する人はカードローンというように、目的に応じて適したローン商品を使い分けましょう。
一般的に、フリーローンのほうがカードローンより低金利です。銀行カードローンの上限金利が約年14%なのに対し、フリーローンは上限金利が年4〜8%程度のものもあります。
キャッシングとは、現金の借入ができるサービスの総称です。広義では、カードローンとキャッシングに大きな違いはありません。しかし一般的には、金融機関・消費者金融・信販会社からお金を借入するサービスをカードローン、クレジットカードで現金を借入するサービスをキャッシングと呼ぶ傾向があります。
イオン銀行カードローンはキャッシングよりも契約に時間がかかるものの、低金利で借入できるうえ、普通預金金利が優遇されるなどのメリットが。さらに、クレジットカードのキャッシング枠を利用することでショッピング枠が圧迫されるなどの弊害もありません。
できるだけ返済負担を抑えて借入するならカードローン、融資スピードを重視するならキャッシングなど、状況に応じて適した借入方法を使い分けるとよいでしょう。
イオン銀行カードローンの申し込みに必要な書類は、日本国籍の人と外国籍の人で異なります。詳細は以下のとおり。なお審査結果により、追加で収入確認書類の提出が必要になる場合があります。
<日本国籍の場合>
以下のうち2点を提出
審査の状況により、上記以外の書類(例:住民票の写し)を提出する必要があります。
ローンカートを受け取る際は、運転免許証・個人番号カード(通知カードを除く)・パスポートのうち1点を提示する必要があります。
<外国籍の場合>
上記のうち1点に加えて、以下のうち1点を提出
ローンカードを受け取る際は、運転免許証・個人番号カード(通知カードを除く)・在留カード・特別永住者証明書のうち1点を提示する必要があります。
<収入確認書類>
以下のうち、いずれか1点を提出
源泉徴収票、給与明細は社名表記のあるもの
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