引越しや乗り換えなどでコミュファ光の解約を検討しているものの、窓口がわからないという人は多いもの。インターネット上には「解約金が高い」「なかなか解約させてくれない」という口コミもあり、手続きを億劫に感じてしまいますよね。
そこで今回は、コミュファ光の解約方法や契約解除料を解説します。解約時にかかるお金を抑えるコツや、他社へ乗り換える前に行うことも紹介するので、コミュファ光を解約する前にぜひチェックしてくださいね。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後mybestに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
コミュファ光は電話窓口から解約が可能です。公式サイトでは手続きができないので注意しましょう。まずは、解約の手順や窓口の電話番号を解説します。
解約希望日の14日前までにコミュファ光のコンタクトセンターに電話し、解約を申請しましょう。たとえば4月30日に解約したい場合、遅くても4月17日までに申請しなければなりません。窓口の電話番号は、以下のとおりです。
<コミュファコンタクトセンターの連絡先>
電話窓口が混雑しておりつながりにくい場合は、Myコミュファから折り返しの電話予約をしておきましょう。希望する日時に担当者から着信があるので、応答できるようにしておいてください。
なお、解約の連絡をすると割引や引越しの特典などの説明をされ、引き止められるケースもあります。内容をしっかり確認し、現在のインターネット環境や月額料金など、総合的に見て継続するか検討しましょう。
セレクトプランを契約しているなら、プロバイダにも解約の申請をしましょう。コミュファ光の解約と同時に自動で解約されるわけではないので、手続きをしないとプロバイダの利用料が継続して発生してしまいます。
各プロバイダの電話番号は、次のとおりです。なお、通話料は無料のところが多いですが、有料のケースもあります。
<コミュファ光解約時のプロバイダの連絡先>
プロバイダ一体型を契約している人は、プロバイダの解約手続きは不要です。プロバイダ利用料金を別会社から請求されていない場合は、コミュファ光と同時にプロバイダも解約されています。
必要に応じて光回線の撤去工事を予約し、当日は立ち会いましょう。撤去工事は基本的に任意とされていますが、コミュファ光から撤去指示を受けた場合や、管理会社や大家から原状回復を求められたときは、工事を行う必要があります。
撤去工事を申し込む際は、コミュファ光からの連絡を待ちましょう。解約手続きが完了し工事の準備ができ次第、開通センターより工事日程の連絡があります。
技師による撤去工事が不要でも、自身で機器の取り外しを行うケースがあるので対応しましょう。コミュファ光より光ケーブル切断ツールがを届くので、案内に従って作業したあとに機器の返却を行ってください。
設置されているレンタル機器は、コミュファ光に返却しましょう。返却手続きを行わないと、機器の実費相当額として1台あたり最大21,000円を請求されてしまいます。
返却物は、ホームゲートウェイ本体・光ケーブル切断ツール・ACアダプタなどです。契約状況によって返却物は異なるので、案内を確認しましょう。返却物は、自宅に届く専用キットを用いて梱包します。同封されている伝票を使用して、クロネコヤマトに着払い発送を依頼してください。
<コミュファ光 レンタル機器の返却先>
撤去工事を行う場合は工事担当者がレンタル機器を回収するので、返却手続きは不要です。
他社への乗り換えや家を空けるときは、解約手続きと手順が異なります。急いで解約すると、インターネットが利用できない期間が生じたり手間がかかったりするので注意しましょう。コミュファ光を解約する前に、手順をチェックしてくださいね。
ほかの光回線に乗り換えるなら、コミュファ光を解約する前に乗り換え先に申し込んでおきましょう。他社の光回線を開通すれば、インターネットを利用できない期間が生じるのを防げます。
同じ回線を用いている事業者同士なら設備を使い回せるので、乗り換え元の解約と同時に乗り換え先の開通が可能です。しかし、コミュファ光は独自の回線を用いており、設備の使い回しはできません。
乗り換え先にコミュファ光を契約中であることを伝えると、解約時の手順を相談できることもあります。コミュファ光の解約証明書や明細書を提出すれば、乗り換えキャンペーンやキャッシュバックを適用できるケースもあるので、あわせて確認してお得に乗り換えましょう。
乗り換え先がまだ決まっていない人は、通信速度が速くてお得なキャンペーンを実施中の光回線を紹介している、以下のコンテンツも役立ててくださいね。
しばらく家を空けるだけなら、休止制度を活用しましょう。回線と請求を一時的にストップできて、戻ったときにすぐ利用を再開できます。海外赴任・旅行・入院などで、数か月から数年ほど光回線を使わない場合に検討しましょう。
休止の申請は、公式サイトのチャット窓口、またはコンタクトセンターから可能です。
手続きの際は、事務手数料が770円かかります。なお、月の途中で手続きをしても月額料金は日割りされません。
休止期間は手続き完了後の翌月1日から最大12か月間で、13か月目までに休止解除をしないと自動的に延長されます。延長時は、事務手数料770円と1か月分の月額料金が請求されるので、支払いができるように引き落とし口座の残高を確認しておいてください。
光テレビを契約中なら、休止費用として別途5,500円の支払いも必要です。再開時は工事費も必要になるので、休止の申請時によく確認しましょう。
コミュファ光の解約には、契約解除料・機器の契約解除料・撤去工事費・初期工事費の残債など、さまざまな支払いが発生します。自分の契約状況を確認して、どのくらい費用がかかるのか把握しておきましょう。
契約期間内にコミュファ光を解約すると、契約解除料が発生します。プランによって金額や契約期間は異なるので、事前に確認しておきましょう。
なお、つづけ得は契約更新日まで期間が空いているほど、契約解除料が高額になるので注意が必要です。
<プランごとの契約期間と契約解除料>
自動更新プランを契約中でも、契約更新月を含む3か月間は契約解除料が発生しません。たとえば10月が更新月なら、10〜12月は無料で解約できます。
契約更新月までどのくらいあるのかは、チャット窓口や電話で確認してください。利用開始月や契約プランなどの情報などは、Myコミュファでも確認できます。
2022年6月30日までに契約している場合、契約期間によっては機器利用料契約解除料を支払う必要があります。契約中は機器利用料を分割で支払っており、不足分があれば請求されるので確認しておきましょう。
機器利用料とは、光回線に必要な宅内設置機器と引込み線などの伝送設備の費用のこと。総額27,500円を、36回分割で支払っている計算です。たとえば契約から2年半経過している場合は30回分の支払いが済んでおり、6回×月763円で総額4,578円を一括請求されます。
機器利用料相当額が実質無料になるキャンペーンを適用中でも、解約すると割引は終了します。ただし、契約からすでに4年経過していれば機器利用料は支払い終わっているので、請求は発生しません。また、2022年7月以降に契約した人はそもそも機器利用料の請求がないので、残額を気にせず解約できます。
設備の撤去を依頼すると、撤去工事費がかかります。金額は契約日に応じて異なるので、あわせて確認しましょう。
<撤去工事費>
なお、2022年7月1日以降に新規申し込みやメニュー変更をした場合は、撤去工事が任意となります。撤去工事費が発生するのは、工事を実施した場合のみです。
光テレビを契約中の場合は、光テレビの撤去工事費として最大18,700円を請求されることもあります。金額は機器の設置状況や現地での施工内容によって変動するので、工事担当者に確認してくださいね。
スタート割を適用している場合は、初期工事費の残債を請求されます。スタート割期間満了前に解約すると、無料になっていた工事費の支払いが発生するためです。
スタート割は光回線単独なら2年、テレビとのセットなら5年の継続契約を条件に、初期工事費が無料になるキャンペーンです。初期工事費は光回線は27,500円、光テレビは20,570円で、途中解約すると契約期間に応じた請求が生じます。
解約のタイミングによる初期工事費の金額は、以下のとおりです。なお、金額は1か月単位で変動します。
<2年満了前に光ネットを解約した場合>
<5年満了前に光ネット+光テレビを解約した場合>
解約時の負担を軽減したいなら、スタート割期間が満了してから解約しましょう。なお、スタート割を適用していない場合は、契約した翌月に初期工事費を支払い済みなので残債はありません。残債は解約日翌月に一括請求されるので、事前に準備しておきましょう。
解約するタイミングや光電話などのサービスの引き継ぎに注意しないと、余計な出費が発生したり電話が使えなくなったりします。ここではコミュファ光を解約する際の注意点を解説するので、手続きを行う前に確認してくださいね。
加入しているオプションがあるなら、月末に解約するのがおすすめです。オプションは日割りされないので、解約日が月の途中でも月末でも支払う金額は変わりません。
解約する際に月額料金を満額請求されるのは、光回線のオプション、光電話や光テレビの基本料金・付加サービスです。なお光回線の月額料金は、月初1日以外は日割り計算されます。オプションを利用していないなら、月の途中で解約しても問題ありません。
auスマホを利用している場合は、スマホの月額料金が高くなる可能性があります。コミュファ光を解約すると、auスマートバリューやauまとめトークが適用されなくなることが原因です。
auスマートバリューとは、対象の光回線とセットで契約すると、auスマホの月額料金が毎月550〜1,100円安くなるサービスのこと。家族も含めて、最大で10回線まで割引の適用が可能です。家族5人でauスマホを利用中なら、毎月2,750〜5,500円安くなります。
auまとめトークは光電話とauスマホをセットで契約すると、対象の国内通話が24時間無料になるサービスです。通常は60秒につき19.8円かかる光電話からスマホへの通話料も、auスマホへの発信に限り無料になります。
乗り換え先によっては、auスマートバリューとauまとめトークを継続できることも。auひかりはどちらのサービスも適用できるので、auスマホを利用中の人は検討してみてくださいね。なお、auスマホを利用していないなら、スマホの月額料金に影響はありません。
コミュファ光電話で使用している電話番号を引き継ぎたいなら、番号ポータビリティを行う必要があります。手続きを行わないと自動解約されてしまい、電話番号が消滅するので注意しましょう。
番号ポータビリティは、光電話の番号を他社でも使えるようにする手続きです。NTT東日本・西日本で発行された電話番号であれば、コミュファ光電話で使用したあとも他社で使えます。一方で、コミュファ光で発行した電話番号・IP電話の番号・市外局番が異なる地域に引っ越す場合などは、番号ポータビリティを行えません。
なお、コミュファ光が提供するメールアドレスなども使えなくなります。他社で新たに取得し、連絡先を変更する手続きを済ませておきましょう。
開通工事が難しい賃貸物件などに引っ越す場合は、ホームルーターを検討しましょう。工事不要で機器をコンセントに挿すだけで利用でき、契約日から利用が可能です。ただし、通信会社によって速度や月額料金は異なるので、自分に適したものを選びましょう。
ホームルーターを選ぶ際は、複数社を比較検証したうえでランキング形式で紹介している以下のコンテンツも役立ててくださいね。
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