複数の金融機関の借入れを、1つの返済先にまとめるおまとめローン。返済負担の軽減したいとは思っているものの、クレジットカードのリボ払いもまとめられるのか気になる人も多いでしょう。
そこで今回は、リボ払いはおまとめローンで借り換えられるのか解説します。おまとめローンで返済するメリット・デメリットや、審査にとおらないときの対処法も紹介するので、リボ払いの返済が苦しいと感じている人はぜひチェックしてください。
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リボ払いの返済は、おまとめローンで借り換え可能です。金融機関によっては、リボ払いも対象となるおまとめローンを提供しています。
おまとめローンとは、複数社の借入れを1本化するローン商品のこと。借入先をまとめることで、金利や返済負担を軽減できる可能性があります。借入先が1社のみなら、借り換えローンやフリーローンなどの利用を検討してください。
ただし、同じリボ払いでも、ショッピングリボとキャッシングリボは分類されることが多いので、どちらが対象なのか確認しましょう。ショッピングリボは買い物やサービスの利用代金をリボ払いで返済する方法であり、キャッシングリボはキャッシングで借りた分をリボ払いで支払う方法です。
アイフル・東京スター銀行・ダイレクトワン・ORIX MONEYなどはショッピングリボも対象としていますが、アコムやプロミスなどではおまとめできません。
おまとめローンは、リボ払いの残高が大きくても借り換えできたり、返済負担や手間の軽減につながったりする場合があります。まずは、おまとめローンに借り換えるメリットを把握しておきましょう。
借り換えによって、返済総額が減る可能性があります。おまとめローンは、リボ払いよりも低金利であるケースが多いので、返済時の利息を抑えられるかもしれません。
一般的なリボ払いの金利は年率15.0〜18.0%前後であるのに対し、おまとめローンは年率5.0〜14.5%ほど。同期間にわたって同額を借りても、最終的な返済額に差が生じます。
たとえば、金利が年18.0%のA社、年17.0%のB社、年16.0%のC社でそれぞれ50万円、合計150万円を借り3年かけて支払う場合は、返済総額は約193万円です。
一方で、金利が年10.0%のおまとめローンに1本化すると、返済総額は約174万円に軽減されます。最終的な返済総額が約19万円変わるので、おまとめローンの利用がおすすめです。
ただし、金利が下がらず返済負担が変わらないケースもあります。借り換える前に、まずは適用されているリボ払いの金利とおまとめローンの上限金利を比較してくださいね。
リボ払いの残高が大きくても、おまとめローンで借り換えられる可能性があります。おまとめローンは利用者が有利になる借り換えであり、総量規制の対象外とされるためです。
総量規制とは、年収の3分の1を超えた貸付を禁止する法律のこと。たとえば年収300万円でリボ払いの残高が100万円以上ある人は、原則的に新たな借入れはできません。一方で、おまとめローンなら100万円を新たに借りられる可能性があり、リボ払いの返済に充当できます。
審査結果によってはリボ払いの残高をすべてまかなえるほど借りられない場合もありますが、返済に追われているならおまとめローンの利用を検討しましょう。
返済の手間を軽減できる点もメリットです。複数の支払い先を1つにまとめられるため、返済管理がしやすくなります。
複数社から借りていると、返済期日や返済額はそれぞれ異なるケースが多いもの。混同してしまい、支払忘れや遅滞を招く原因にもなりかねません。1本化すると返済期日がまとまり借入残高も把握しやすくなります。
金融機関によっては返済期日を選べるので、都合のよい日を選択しましょう。勤務先の給料日や月末月初などに設定すれば、支払い忘れを防ぎやすくなります。
利用可能額がわずかしか残されていないクレジットカードでも、再び支払いに利用できる場合があります。借り換えによって限度枠に空きができ、買い物やキャッシングに使える利用可能額が復活するからです。
クレジットカードは、限度枠から利用残高を引いた利用可能額の範囲内で支払いができます。たとえば限度枠が50万円で前月に40万円をカード払いした場合は、残りの10万円までしか利用できません。
一方、おまとめローンを利用すると金融機関がリボ払いの返済を立て替えるので、再び50万円まで利用できるようになります。
なお、限度枠に空きができたからといって、リボ払いを使いすぎないように気をつけましょう。せっかくおまとめローンでまとめてもリボ払い残高が増えてしまい、返済負担がますます大きくなります。
状況によっては審査にとおらない場合や、返済総額が増えることも想定されるので、おまとめローンの利用は注意が必要です。ここでは、リボ払いをおまとめローンに借り換えるデメリットを解説します。
借入状況や返済能力によっては、おまとめローンを利用できないことがあります。通常のローンと同様に与信審査をもとに貸付を行っているので、審査結果次第では借り換えができません。
一般的に借入審査では、勤務先・雇用形態・勤続年数などの個人情報や信用情報の確認を行います。収入や雇用が不安定な人や支払いの滞納があると、貸し倒れの恐れがあると判断される可能性が高いでしょう。
加えて、おまとめローンの審査では他社の借入件数や借入合計額も考慮する金融機関が多いもの。年収に対してリボ払い残高が著しく多い場合は貸付できないと判断されるので、審査が厳しいという意見もあります。
審査に通過しても、金利が高い場合にはおまとめローンを利用しないほうがよいでしょう。借り換えによって逆に負担が増えてしまわないか、慎重に判断してくださいね。
原則的におまとめローンは、お金が不足しても追加で借りられません。返済専用のローン商品であり、現在の返済額以上のお金は借りられないので注意しましょう。
おまとめローンは、利用開始時に他社借入れの返済に充当するお金を借りたら、あとは返済のみを続けます。生活資金や交際費などが不足してお金を借りたいときは、別の金融機関で調達しなければいけません。
今後も借入れが必要だと考えるなら、おまとめローン以外で借り換えを検討しましょう。追加で借入れできる可能性がある、低金利のカードローンやフリーローンで1本化するのも手です。
少数ですが、追加借入れの相談に対応しているおまとめローンもあります。将来の金欠が心配な人は、相談ができる金融機関に申込みましょう。
借り換えによって返済期間が延びると、返済総額が増える恐れがあります。とくに毎月の返済額を抑えようとすると、返済期間が長引いて利息が膨らみやすくなるので注意が必要です。
たとえば、100万円の借入残高をリボ払い(金利は年15.0%)で5年かけて返済した場合と、おまとめローン(金利は年12.0%)で7年かけて返済した場合で比較します。リボ払いの利息は約37万円、おまとめローンの利息は約48万円となり、おまとめローンのほうが利息が大きいという結果になりました。
おまとめローンで返済総額を軽減するなら、できる限り返済期間を短縮しましょう。各金融機関の返済シミュレーションを活用して、現実的な返済計画を立てることが大切です。
リボ払いで返済中のクレジットカードを、解約しなければいけないケースもあります。おまとめローンの利用条件として、クレジットカードの解約証明書を求める金融機関もあるためです。
クレジットカードを解約してしまうと、日常生活でスマートに買い物できず不便に感じることもあります。ポイント還元やキャッシュバックの恩恵を受けられなくなり、クレジットカードのみ対応している店舗での買い物もできません。海外旅行の際に現金しか使用できないなどのデメリットもあります。
とはいえ、おまとめローンの利用で信用情報に傷がつくわけではないので、クレジットカードの新規発行は可能です。新たに作るなら、おすすめのクレジットカードを紹介している以下のコンテンツも参考にしてくださいね。
審査にとおらないときや、おまとめローンを利用するとかえって支払いが増えてしまう場合は、債務整理を検討しましょう。裁判所への申立てや借入先との交渉を行い、返済負担の軽減や返済条件の調整ができる可能性があります。
債務整理の手続きは、おもに任意整理・個人再生・自己破産から選択可能です。任意整理は借金を3〜5年の分割払いにし、将来の利息をカットします。個人再生は、借金を5分の1程度に減額して分割で支払う制度です。自己破産は手元にある財産を借金の支払いに充てる代わりに、返済義務が免除されます。
債務整理は膨大な手続きや交渉を行うので、弁護士や司法書士に依頼するケースが一般的です。以下のコンテンツでは、おすすめの法律事務所や相談先の選び方を紹介しているので、債務整理を検討しているならぜひ参考にしてくださいね。
おまとめローンで返済負担が軽減できる可能性があるなら、利用したいと考える人は多いでしょう。一方で、おまとめローンは銀行や消費者金融などさまざまな金融機関で提供されているので、どこから借りるべきか迷ってしまいますよね。
以下のコンテンツでは、おすすめのおまとめローンを紹介しています。借入先の選び方や審査のコツも解説しているので、借入れの際は役立ててくださいね。
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