どちらも大手の光回線サービスで人気の高いフレッツ光とauひかり。どちらのほうが快適にネットを使えるのか、お得な料金で利用できるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
本記事では、フレッツ光とauひかりの特徴を10項目で徹底的に比較し、どちらがおすすめかを解説します。フレッツ光とauひかりのどちらを契約するか悩んでいる人は参考にしてみてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後mybestに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
料金や回線速度、キャンペーンの豊富さなどを比較すると、フレッツ光よりもauひかりがおすすめです。両者の特徴を10項目に分けて比較していくので、それぞれの有利なポイントを確認していきましょう。
フレッツ光は全国にサービスを提供していますが、auひかりは一部対応していない地域があります。
関西や中部の一部エリア、沖縄県などではauひかりは使えません。auひかりを利用したい場合は、事前に提供エリアの検索で利用の可否を確かめましょう。
フレッツ光の場合は基本的にどの居住エリアでも利用できます。提供エリアの心配をしたくない場合は、フレッツ光がおすすめです。
月額料金を比較すると、フレッツ光よりもauひかりのほうが安い傾向があります。
たとえば1ギガプランで比較した場合、auひかり ホーム1ギガのずっとギガ得プランなら1年目は5,610円、2年目は5,500円、3年目以降は5,390円です。
一方、フレッツ光の定額プランは5,940円~であり、さらにプロバイダの月額料金も別途発生します。プロバイダ料金は一律ではなく、契約先によって毎月の支払い額が異なる点に注意が必要です。
auひかりは料金体系がシンプルでわかりやすいほか、プロバイダ一体型で別途プロバイダ料金が発生することもないので、フレッツ光よりもコストを抑えられるでしょう。
フレッツ光では2,200〜22,000円の工事費がかかりますが、auひかりはキャンペーンの利用で工事費が実質無料です。
フレッツ光で無派遣工事をする場合、2023年11月30日までは2,200円、2023年12月1日以降は3,300円の工事費がかかります。派遣が必要な工事の場合は値段が上がり、2023年11月30日までは8,360~19,800円、2023年12月1日以降は11,660~22,000円です。
auひかりは工事費を含めた初期費用として戸建て41,250円、マンション33,000円がかかります。ただし、ネットと電話を申し込めば初期費用相当額が毎月の支払いから割引されるため、実質無料で工事が可能です。
初期費用を抑えて契約したい場合は、キャンペーン利用で工事費がお得なauひかりを選びましょう。
フレッツ光にはスマホセット割がありません。一方のauひかりは、auスマートバリューによって1台あたり最大1,100円がスマホ料金から割引されます。
auスマートバリューの適用条件は、auひかりのネットと電話サービスを申込むこと、auスマホ・タブレット・ケータイで指定の料金プランを利用していることです。
すでにauのスマホ・タブレットを契約している場合や、今後乗り換えを検討している場合は、auひかりを契約することで毎月の通信費を節約できるでしょう。スマホと光回線をセットでお得に使いたい場合はauひかりがおすすめです。
回線速度を比較すると、auひかりのほうがフレッツ光よりも200Mbps以上高速です。
フレッツ光とauひかりの公式サイトには、プランごとの最大通信速度が記載されています。ただし、最大通信速度はあくまで最善の条件がそろった場合の速度なので、実際にいつでも最大のスピードが出るわけではありません。
実際の平均速度を見ると、2023年9月6日時点でのフレッツ光の平均ダウンロード速度は271.61Mbps、平均アップロード速度は232.52Mbps(参照:みんなのネット回線速度(みんそく))。
同時点でのauひかりの平均ダウンロード速度は524.59Mbps、平均アップロード速度は499.44Mbpsです(参照:みんなのネット回線速度(みんそく))。両者を比較すると、平均ではauひかりのほうが200Mbps以上速く通信できます。
なお、webサイトの閲覧やSNSの利用など日常の範囲内で利用する場合、100Mbpsあれば快適に通信が可能です。大容量の通信を頻繁にするわけではないなら、フレッツ光とauひかりのどちらを選んでも問題なく通信できるでしょう。
プロバイダの選択肢はフレッツ光のほうが豊富です。auひかりは最大8社から、フレッツ光は300社以上のプロバイダから契約できます。
プロバイダの選択肢が多ければ、サービスやキャンペーンの内容を細かく比較したうえでぴったりのプロバイダを選択できるでしょう。契約後にプロバイダに不満があった場合も、多様な選択肢から新しいプロバイダを選べます。
プロバイダに細かい希望がある場合やじっくり比較して選びたい場合は、フレッツ光を選ぶとよいでしょう。
フレッツ光では、地上デジタル放送とBS放送を視聴できるフレッツ・テレビを提供しています。一方、auひかりでは地上デジタル放送とBS放送は視聴できません。
フレッツ光で別途スカパー!を契約すると、専門チャンネルの視聴も可能です。ただし、提供エリア外の一部地域はフレッツ・テレビを利用できないので注意してください。
auひかりには地デジ対応のサービスがありませんが、映画・アニメ・スポーツなどの多様な専門チャンネルは提供されています。また、NetflixやYouTubeなどの動画配信サービスをテレビで視聴することも可能です。
アンテナを設置せずに光回線を利用してテレビを見たい場合はフレッツ光、多彩な専門チャンネルを視聴したい場合はauひかりが適しています。それぞれテレビサービスの内容が異なるので、見たい番組の内容に合わせて契約先を検討しましょう。
キャンペーンを比較すると、auひかりのほうが有利です。
フレッツ光では個人事業主・法人向けのキャンペーンは実施されているものの、個人向けのキャンペーンはほとんどありません。一方のauひかりでは、初期費用相当額割引やauスマートバリューなど、KDDIによる割引キャンペーンが多数展開されています。
また、auひかりは代理店独自のキャンペーンも豊富です。たとえばGMOとくとくBBでは、最大141,250円のキャッシュバックキャンペーンが実施されています。
キャンペーンを使ってお得にネットを利用したい場合は、auひかりを検討しましょう。
他社回線への切り替えのしやすさはフレッツ光のほうが有利です。フレッツ光から光コラボの回線へと簡単に変更できます。
光コラボとは、フレッツ光の回線を借りて事業者が独自に展開している光回線のことです。フレッツ光から光コラボに切り替える場合は基本的に回線工事が不要なので、シンプルな手続きで切り替えが可能です。
一方、auひかりから他社に乗り換える場合は回線の撤去工事や開通工事などが必要なので、手間とコストがかかります。
将来的に他社へ乗り換える可能性がある場合は、切り替え手続きが簡単なフレッツ光を契約しておくほうが便利です。
契約期間の決まっているプランを解約する場合、auひかりのほうがフレッツ光よりも高額な違約金がかかる傾向があります。
たとえば、フレッツ光で2年契約の「にねん割」を解約する場合、違約金は戸建てが4,950円、マンションが1,650円です。一方、auひかりの2年契約を解約する場合、戸建ては4,460~16,500円、マンションは2,290~10,450円の違約金がかかります。
auひかりの違約金のほうが最大金額が高いので、違約金が心配な場合はフレッツ光を検討してみましょう。
利用料金の安さや回線速度、キャンペーンの豊富さを重視する場合はauひかりがおすすめです。
月額料金がフレッツ光よりも安い傾向があり、工事費やスマホ料金の割引キャンペーンなども豊富なので、お得に契約できる可能性があります。また、平均回線速度もフレッツ光より高速です。
以下の記事では、auひかりの料金やサポート体制、解約のしやすさなどを他社サービスと比較してレビューしています。auひかりのサービス内容を詳しく知りたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
auひかりの提供エリア外に住んでいる場合、希望のプロバイダを利用できない場合は、フレッツ光を選びましょう。
フレッツ光は日本全国で利用でき、ほとんどのエリアで安定した通信が可能です。引っ越しの可能性がある場合も新居で継続的に利用できるでしょう。
プロバイダを300社以上のなかから選択できる点もフレッツ光のメリットです。プロバイダのサービス内容や質にこだわりたい場合は、フレッツ光の契約を検討してみてください。
フレッツ光やauひかり以外の光回線も詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
人気の光回線サービスの通信速度やキャッシュバックキャンペーン、初期費用などを比較し、戸建てとマンション別に最もおすすめの光回線を選定しています。光回線の選び方や光回線開通までの流れも解説しているので、新規契約先や乗り換え先を検討する際に役立ててください。
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