地域に根差した放送局になるために最も重要なのは、いかに地元のファン・リスナーを作るか。放送はもちろん、地域媒体へのPR、Instagram・Twitter・Facebook等のSNS活用、YouTubeでの動画配信、タイムテーブル冊子の配布(広告も付けた紙媒体展開)など、全国のコミュニティFMではさまざまなツールを利用し、各社広報活動を行っています。
ファンをつくるという視点から、放送での取組、展開を紹介します。
「地元企業(飲食店・雑貨屋)を取り上げるコーナー」「中高生出演の番組」「小中学校の紹介番組」「地元スポーツチーム(サッカー・バスケ・バレー等)の熱の入った応援コーナー」など、いかに地元の多くの方々を巻き込んで展開できるかがカギになります。
また、若年層の取り込みにはSNSでの展開も欠かせません。同時に、インターネットサイマルラジオ(地上波同時放送)の実施や手軽にスマホで聴ける専用アプリの導入などもファンづくりには重要なツールとなります。
いかに日頃から自局に親しんでもらうか、気軽に楽しめる環境の提供も必要です。
コミュニティFMの広報戦略において自局の広報はもちろんのこと、地域のことを地域内外の人たちに知ってもらい関心を持ってもらうことも地域に密着したラジオ局であるコミュニティFMの役割です。
地域の行事や地域の季節毎の特性に応じた企画など、地域のPR材料となり得る内容を年間カレンダーにして、そのカレンダーを基に年間の広報戦略を立てることをおすすめします。
地域の行事や季節性を調べていく過程で、地域の魅力につながるヒントが見つかることも少なくなく、年間計画が運用に定着した以降も少なくとも翌四半期や半期の計画の中で新しいトピックスがないかを調べたり企画したりする運用をルーチン化していくと、自然と地域内外へのアンテナ感度が常に高い状態となり、地域内外への広報力も高まります。