2021年のヒップホップシーンはさまざまな意味で“ボーダー”を超えて活躍するアーティストが目立った。世界的に大人気のアクション映画『ワイルド・スピード／ジェットブレイク』のサウンドトラックにJP THE WAVYがアジアから唯一のアーティストとして抜てきされたことをはじめとして、LEXがイギリスのBEXEYとコラボレーションEP『Lexbex』をリリース、ちゃんみながアメリカのDoja Cat、韓国のJAMIEと共にSaweetieの「Best Friend」のリミックスに参加するなど、国境を超えた活躍が大きな話題に。また、AwichがRADWIMPSの「SHIWAKUCHA」に参加するなど、ジャンルの横断も盛んに行われた。一方で、ヒップホップがソーシャルメディアと親和性が高い点は日本も例外ではなく、特に動画投稿SNSなどから多数のバイラルヒットが生まれ、フレッシュなタレントが数多く登場したことも注目すべきだろう。