ワールドワイドに活躍する上原ひろみが、2009年のアルバム『Place to Be』から10年ぶりにリリースした2作目のピアノソロアルバム。プロデュースは、彼女自身と、デビューから彼女の音を知り尽くすレコーディングエンジニアのマイケル・ビショップが手掛け、録音は、広大な自然に囲まれた米カリフォルニアのSkywalker Soundで行われた。アルバム全体は、“色彩”をテーマに7曲のオリジナルと2曲のカバーで構成。複雑なメロディとリズムが重なり合う「カレイドスコープ」、力強いピアノの連弾と、緩急を自在に織り交ぜた超絶テクニックでクライマックスへ突入するアルバムタイトル曲「スペクトラム」、喜劇王チャーリー・チャップリンに捧げた得意のストライドピアノが楽しめる「ミスター・C.C.」など、楽曲ごとにさまざまな“色”を放つ。また、ビートルズの名曲「ブラックバード」、“Blue”をテーマにジョージ・ガーシュウィン、ジョン・コルトレーン、ザ・フーと、ジャンルを超えたアーティストのメロディが交差する約23分の大作「ラプソディ・イン・ヴァリアス・シェイズ・オブ・ブルー (Medley)」とカバー曲も充実。1台のピアノから無限の可能性を引き出す演奏家／作曲家／編曲家としての多才な彼女の姿がうかがえる。ここまでの活動の集大成ともいえる作品。このアルバムはApple Digital Masterに対応しています。アーティストやレコーディングエンジニアの思いを忠実に再現した、臨場感あふれる繊細なサウンドをお楽しみください。