教えてもらうだけの姿勢が染みついてしまうことの怖さ - いつか子供に伝えたいお金の話

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教えてもらうだけの姿勢が染みついてしまうことの怖さ

何かを学ぶ必要があるとき、誰かに教えてもらうのは(意外と多くの場合において)当たり前のことかもしれません。

ただ、いかなるときも「他人から教えてもらうだけの姿勢」が基本スタンスになってしまうと、理解や知識吸収の効率が悪くなり、結果的には成績が伸び悩んだり、実生活において損をしたり、騙されたりする確率も高くなってしまうように思います。

上述の話は、学校での勉強や仕事をするうえでの勉強、資産形成のための投資の勉強など、けっこう多くのケースに当てはまるのではないでしょうか。



◎すぐ訊くのか、まずは調べるのか


学校には先生がいて、仕事でも研修講師や上司などから教えてもらえる環境があったりするでしょう。分からないことがあれば、質問もするはずです。

そんなとき、まずは自分で調べてから質問するのか、いきなり答えを求めて質問するのかでは、理解度やその後の「伸び率」が大きく変わってくると思うのです。

もちろん、物事には優先順位や締切などがあるので、質問できる人が目の前にいて、訊いてしまえば10秒で解決できるようなことを数時間もかけて調べたりするのは適切ではない場合もあります。

でも、自分で調べて解決しようとする基本スタンスはとても大切だと私は思っています。



◎基本姿勢の重要性


分からないことがあったら、理解に努めようとして、まずは自分で調べてみる。それでも分からなければ、どこがどう分からないのか説明できるようにしておく……そうすることで、教えてもらう際も理解しやすくなり、場合によっては分からないことを整理するプロセスで自己解決できてしまうこともあるはずです。

事前に自分で調べるというのは、関連キーワードをいくつか検索してみるだけでもいいと思います。

そういう基本姿勢ができるだけで、あらゆる勉強の吸収率が変わってきます。

“全く質問することができない人”も、それはそれで困りものなので程度問題ではあります。ただ、「ぜんぜん分からないから、イチからぜ~んぶ教えてくださ~い」という姿勢が当たり前になっている人の学業成績が伸びず、仕事もできず、挙句の果てには誰かに騙されたり損をしたりするような光景をけっこう見てきました。



◎子供の学業の話


私は子供の勉強に対する取り組みにおいても、中学生くらいになったら、まずは自分で調べてみるクセをつけるように教育しています。

子供も最初のうちこそ苦戦していましたものの、そういうクセというか基本姿勢がほぼ身についてしまったあとは、参考書と問題集だけを与えておけば、どんどん成績が伸びていくようになりました。

今はインターネットもあります。必ずしもインターネットのサイトや動画の中に正解があるわけではありませんが、とりあえず調べてみることはできます。

偏差値70を超えるような超難関校を受験するようなケースは例外として、教科書に書いてあることを理解して覚えてしまえば、テストの点数は取れます。

自分で調べて学習して、問題を解いて、間違えた原因を調べて自己解決できるようになると、学習塾なんかで勉強するよりもはるかに効率よく自分のペースで学習できます。

どう分からないかを整理してから学校の先生に質問したりすると理解の深まりや関連知識の定着率もずいぶん違うようです。

子供を学習塾に行かせることが、(逆に)教えてもらうだけの姿勢を染みつかせる原因にもなったりしそうなので、そのあたりは(基本姿勢というか心構えは)注意したいものです。



◎急がば回れ


まあ、誰もが物事を自己解決できるわけではないと思いますが、「まずは自分で理解に努めようとして、自分で調べてみる姿勢」はとても大切だと思います。

これは生きていくうえで必要なあらゆる勉強において言える話です。

ただ、かくいう私も、近くに親切な上司などがいるとすぐに質問してしまいがちなのですが、振り返ってみると、簡単に得られた答えはすぐに忘れてしまい、自分で悩んで得た知識は定着率が高いように感じています。

一見遠回りのように見えますが、自分で調べる姿勢が当たり前になると、結果的には効率的に物事を吸収できるようになるのかも。

・・SNSでも、ほんの少し調べれば分かるようなことを他人に訊きまくっている人をよく見かけますが、その姿勢で本当に理解できるのか、そういう生き方をしていて、詐欺師に騙されたりしなのか心配になることがあります。

【参考記事:私の生活圏に侵入した詐欺師たちシリーズ


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プロフィール

虫とり小僧

Author:虫とり小僧


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子供の頃は、一日に800匹以上のバッタを捕まえるような虫とり少年でした。また、歩行中にはすべての家の「ピンポン」を必ず押すようないたずら小僧でもありました。今はただのザコです。

※好きなものは、歴史研究・格闘技・筋トレ・秘湯めぐりなどでしたが、心臓病を患ってしまい、現在その多くに制限がかかっています。



自分の全資産を「円」のみで保有していること(何もしないこと)は、それなりのリスクを伴う集中投資に近いものだと解釈して、私は購買力維持や資産形成を目的に、世界中の株式や債券なども保有しています。

約20年前から、なるべく手間とコストをかけずに実践している投資方法を、いつか我が子に伝えるかもしれないので、そのための備忘録を書いておくことにしました。

投資の実践といっても、ひと月に一度の自動積立と、たまにやるリバランスくらいですが…



※当ブログのエッセンスをまとめた記事はこちら

我が子に伝えたい5つの大切なお金のこと


※主なメディア掲載・出演履歴
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トウシル(楽天証券):2018年10月
ほったらかし投資完全ガイド:2018年1月
日経電子版:2017年12月25日
ニューヨークタイムズ:2017年7月11日
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東証マネ部!・R25:2017年3月
Yen SPA!:2016年冬号
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