- これは突然変異だ!Praying Mantisの来日前にノーマークのLionheartが想像をはるかに超えてきた!
- NWOBHMを知り尽くす元BURRN!編集部の奥野氏のインタビューは鋭い!これは一歩間違えば大事故アルバム!
- なんと、あの美しいキーボードからピート・ウェイのベースラインまで、そのまんま!「Declaration」→「Love To Love」(UFO)
- UFO時代のシェンカーばりの泣きが炸裂する!「TheEagle’sNest」→「Too Young to Know」「Lipstick Traces」(UFO)
- ジョー・リン・ターナーばりの甘い歌メロにグッとくるぞ!「The Eagle’sNest」「This Is A Woman’sWar」→「Can’t Let You Go」(Rainbow)
- リッチー・ブラックモアに聴かせたらどうなるのか?「The longest Night」「V Is Victory」→「Death Alley Driver」「Fire Dance」(Rainbow)
- やはりデニスのPraying Mantisにいた経歴は拭い去れない!「Just A Man」「The Grace Of A Dragonfly」…etc→Praying Mantis
- 結果的に似てしまった問題はよくあること!なんとTNT的な曲まで存在するから驚き!「UXB」→「Tonight I’m Falling」(TNT)
- 予定していたネタがなくなってしまったため、きょうのLOVEBITESはおやすみとなります<(_ _)>
これは突然変異だ!Praying Mantisの来日前にノーマークのLionheartが想像をはるかに超えてきた!
※以下はすべて主観です。また、作品を全力で褒めています。ご了承ください。
みなさん、こんばんは。2024年は本当に良いアルバムのリリースが続きますね。コロナ禍で書き溜めてあった曲がたくさんあり、今頃になってリリースの運びになったのでしょうか。3月15日現在、Bon Joviがリリースした新曲が話題のようですが、私はLOVEBITESとJudas Priestを除きますと、Lionheartのニューアルバム「The Grace Of A Dragonfly」に気持ちを持っていかれています。
今回もまたNWOBHM(ニュー・ウエイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル)かよ……と侮ることなかれ。Iron MaidenやDef Leppardあたりは除くとして、「1978年から1984年あたりに活躍した当時のミュージシャンが、3人以上メンバーに名を連ねているバンド」となると、ほぼ存在しないのですよ。それにしても、前作でコケてしまっただけにLionheartは完全な盲点でした。通算4枚目とはいえ、NWOBHM期に生み出すことのできなかった間違いなくバンドの最高傑作と言っていいでしょう。
最初に断っておきますと、リーダーのデニス・ストラットン(g)は、私の大好きなPraying Mantisに90年代にずっと在籍していながら、あっさりバンドを袖にし、Lionheartを再結成したので、かなりムカついている部分はあります。ただ、どうやら彼はマイケル・シェンカーとの仕事などで実績のあるスティーヴ・マン(g&Key)がそばにいたほうが、本領を上手に発揮するようなのです。要するにワガママの横には、性格が控えめなマルチプレイヤーが欠かせないということです。
補足しますと、デニス・ストラットンはあのIron Maidenをあっさり脱退したほどですから、当時から向こう見ずで勝ち気な性格。また、アメリカンテイストを好み、そのへんをPraying Mantisに持ち込んで、伊藤政則氏にもチクリとやられた前歴があります。
NWOBHMを知り尽くす元BURRN!編集部の奥野氏のインタビューは鋭い!これは一歩間違えば大事故アルバム!
私は最高傑作と呼ぶからにはすべてを許しますが、聴く人によっては、大激怒のいわくつきの作品であることも先に述べておきます。何しろ、どの曲もどこかで聴いた何かに似ている部分が必ず見つかるからです。このような理由で、BURRN!2024年4月号の奥野高久氏の仕事には敬意を表したい!かなり聴きづらい質問をストレートにぶっこんでくれました。氏といえばNWOBHM。よくぞ、ここまで知りたいことをはっきり文字にしてくれたと思います。結局、インタビューイーは全部しらばっくれていましたが、そのように思っている人がほかにもいたことでホッとしました。
今から思いついた限りで類似点を挙げていきますので、お暇なかたは聴き比べてください。相当な名曲から持ってくる大胆さもありますので、一曲一曲の完成度は保証します笑。
なんと、あの美しいキーボードからピート・ウェイのベースラインまで、そのまんま!「Declaration」→「Love To Love」(UFO)
何しろ1曲目の「Declaration」のイントロからコレです。聴いてください。あまりの露骨さに爆笑が止まりません。
誰がどう聴いても「Love To Love」から拝借していると言うでしょう。この指摘を堂々と否定してしまうのがデニス・ストラットンという人物です。強気過ぎるというか、もういい年なんだし、たまには負けを認めてほしいものです。いくらなんでも、男らしいにもほどがあります。
UFO時代のシェンカーばりの泣きが炸裂する!「TheEagle’sNest」→「Too Young to Know」「Lipstick Traces」(UFO)
ただ、私はもうひとりの控えめなリーダーであるスティーヴ・マンが大好きなのです。彼はマイケル・シェンカーを手伝っていたり、70年代はLiarというUFOふうのバンドをやっていたこともあって、どうしても曲作りにおいて拝借フレーズや影響丸出しを足し算し、平均点くらいの曲に仕上げてしまう傾向があるようです。でも、今回はそんなUFOラブがいい方向に爆発していて、佳曲がめじろ押しになった印象を受けます。前作とは違って、デニスのアメリカン好きに歯止めがかかっているのも、彼の功績がデカいはずです。例えば、The Eagle’s Nestです!シェンカーが泣きまくるかの大名盤「Phenomenon」への憧憬が丸出しで、心安らぐ仕上がりです。なお、ほかにも似ている曲があるので探してみてください。
ジョー・リン・ターナーばりの甘い歌メロにグッとくるぞ!「The Eagle’sNest」「This Is A Woman’sWar」→「Can’t Let You Go」(Rainbow)
ちなみに「The Eagle’s Nest」の歌メロにジョー・リン・ターナー在籍時のRainbowの名曲「Can’t Let You Go」を見付けた人も多いと思います。この時期のRainbowは、80~90年代をなんとか生き残り、廃業せずに活動を続けている者に漏れなく影響を与えているようです。「メジャーで生き残りたかったら、こういう曲を作れ」 とでも言われたのでしょうか。しかし、ひとつ間違うとただのポップスになってしまう、相当あぶない橋であることは言うまでもありません。「This Is A Woman’s War」も同じですね。
リッチー・ブラックモアに聴かせたらどうなるのか?「The longest Night」「V Is Victory」→「Death Alley Driver」「Fire Dance」(Rainbow)
しかし、ギリギリ危ういラインを回避しており、ハードロックとしての面目を保っています。これはあのShyにいたリー・スモールの力量でしょう。私はAOR寄りのシンガーだと思っていて、完全に舐めていました。次の「The Longest Night」は、BURRN!でも指摘されている通り。「Death Alley Driver」と「Fire Dance」を足したような印象そのままです。これは「V Is Victory」にも言えますね。オッサンどもが漏れなく好きなジョー・リン・ターナー在籍時のスピードナンバーを正面からやってしまう度胸!ある意味、このネタバレ上等の精神には清々しさすら感じます。
やはりデニスのPraying Mantisにいた経歴は拭い去れない!「Just A Man」「The Grace Of A Dragonfly」…etc→Praying Mantis
さて、当然、Praying Mantisの影響に触れなければなりません。90年代のデニスはカマキリの一員として仲良くやってましたし、哀愁のメロディが美しい佳曲も残していますので、コーラスから泣きのフレーズの入れ方まで、どうしてもPraying Mantisの雰囲気を隠せません。例えば「Just A Man」などは典型的なカマキリの十八番というかバラードのパターンです。イントロをちょっと変えたくらいでは、すぐにばれてしまいます。抗議するかどうかはティノ&クリスのトロイ兄弟の判断ですが、明らかに審議対象です。
あと、最後から2曲目、実質的にこのアルバムを締めくくるラストの「The Grace Of A Dragonfly」は本当に素晴らしいなあ、後世に語り継がれるかもしれないと思っていたら……私はネタ元が複数わかってしまいました。
結果的に似てしまった問題はよくあること!なんとTNT的な曲まで存在するから驚き!「UXB」→「Tonight I’m Falling」(TNT)
繰り返しになりますが「結果的に似てしまった問題」「ルーツ丸出し」は昔からよくあることで、どこまで許すかは人それぞれですが、私はこの作品を傑作と呼ぶからにはすべて許容範囲。リー・スモールの歌唱が多くの先人、同年配、後輩たちがしくじってきたこの激甘ポップロックを成功に導いています。上に並べた以外ですと、この「UXB」がTNTの「Tonight I’m Falling」にダブって聴こえる人が多いと想像します。実際、トニー・ハーネルに似た部分もあり、あの歌が好きな方はアルバム全体を通してハマると思いますよ。
閑話休題 Lionheartのことは舐めていたので、35年前から投稿したことない…反省
予定していたネタがなくなってしまったため、きょうのLOVEBITESはおやすみとなります<(_ _)>
3月8日はゲイリー・ミーヤの日です。たいへんおめでとうございます。曲はコレのこのバージョンを貼っておきました。キャップとバックパックが届くのがたいへん楽しみであります。じゃねんです。#MIYAKO #LOVEBITES https://t.co/dz0jv4A9Xihttps://t.co/niV6ZISLER pic.twitter.com/SsWEsz2hNO
— 鳴門の虫牙 (@TAKEbbbb) March 7, 2024
以上、本稿はこれにてEpilogue…ですと、多くの人がスルーしてしまう傾向が強いことに気付いてしまったので、今日のLOVEBITESを強引にでもねじ込んで、お贈りしたいと思ったのですが……4月のMIYAKOぱいせんのアレに行けず、物の見事に語るべきことがなくなってしまいました。でも、2023年にとんでもない神がかった引きを見せてしまったので、今年は仕方ない、といいますか、交通事故にでも遭わないように、少しスカを引いておいたほうがよいと思っているのですよ。
これは競馬などギャンブルをなさる方はわかると思うのですが、多くの人の生涯成績は良くてトントン、普通は少しマイナス。良いことがあり過ぎると、絶対に大きな反動がくるようにできています。プラスだと言い張る人の多くは勝った時の記憶が強過ぎ、負けた時のことを脳が消しているというのが持論です。なので、私のLOVEBITES運は宝くじを引き当てた後なので、まだ勝負する流れではないと思っています。次に攻めるなら7月10日あたりでしょうか。ニューアルバムと武道館では一世一代の大勝負に出たいと思っています。あっ、9月1日も諸々はずれました。
ところで、LOVEBITESのファンって、ほかは何を聴いているんでしょ。私のTwitterの相互さんは洋楽志向のかたが多いようですが、PrayingMantisもLionheartもあまり人気はないようです。でもですね、Inspireあたりがお好きなかたは、このふたつのバンドは嫌いではないと思いますよ。よかったらサブスクで聴いてみてください。じゃ、今日はこんなところで、ごきげんよう、ばいちゃです。
閑話休題 名言!お父さんはくさくない
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