垣根のないコミュニティー作り “ とうや水の駅食堂 TSUDOU ” の未来像 | 特集記事 | Rietty | 北海道洞爺湖周辺の情報共有サイト「むしゃなび」

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垣根のないコミュニティー作り “ とうや水の駅食堂 TSUDOU ” の未来像


交流の場つくり





はじめにお二人がタッグを組み“とうや水の駅食堂 TSUDOU “ をつくりました。





一人目。
運営担当 折原 英明さんは札幌ご出身の46歳。
8年間、フランチャイズの外食産業においてスーパーバイザーとして勤めていました。





そして二人目。
店長 石塚 誠さんは伊達ご出身の44歳。
23年間、洋食の調理を経験されていました。





さて、始まった“ TSUDOU “ の未来をお二人はどのように想い描いているのでしょうか?





今回は、洞爺水の駅に5月6日に新規オープンされた“ TSUDOU “の運営担当 折原さんにお話を伺いました。





実は以前、こちらの場所には人気のうどん屋さんが入っていました。
ところが、そのお店が昨年閉店した後、2022年2月に新しい飲食店の公募がありました。
その際、5件の応募があった中、とうや水の駅食堂TSUDOUの企画が採用されました。









折原さん
「TSUDOU=集う 場として、あるいはコミュニティーの場として、人と人との交流の場として、“いつも開いていること” “いつも人が居ること” を大切にする場所づくりをしようと考えました。 その場の入口を『食堂』という形にしたのです。」





↑注文カウンターは廃材を利用して作られています




移住を決意





筆者
「なるほど。ところで札幌ご出身ですよね。移住のきっかけは何ですか?」
お子様が小学校入学のタイミングで移住を決意されたということで、その背景を話していただきました。





折原さん
「札幌に住んでいた頃から、湖が近くて景観も良く、あくせくしていない旧洞爺村が気に入って、8~9年間くらいよく遊びに来ていました。子どもも連れてきていたのですが、湖畔の商店のお子さんと一緒に遊んでもらったりして、子どもの方がこの地域に早く馴染んでいました。大人たちも良く声がけをしてくれましたし、面倒もみてくれましたし。まさに昭和の子育てのような雰囲気でした。年代問わず、地域で子育てをしているような…そんな様子を見ていて、子育てするのにもここは良い環境だなあと感じるようになりました。それが移住の決め手です。」





このお話には筆者自身の思い出と重なり、とても懐かしい気持ちになりました。
自然も豊かなここがそういう地域ならば、確かに子育てには最適です。





↑いつも温かく迎えてくれる洞爺湖




↑お子様連れもWelcome!




筆者
「なるほど。では、初めからここで飲食業をしたいと考えて移住して来られたのですか?」





↑お子様用オムライス。喜びそうです




↑シンプルさに安心感を覚えるカレーライス




↑伊達大矢ミートさんの黄金豚を使ったカツ丼




折原さん
「はい。飲食業に携わりたいと考えていました。この業界に長くいましたので、ノウハウは持っていました。それに自分が観光客としてここに来ていた頃、食事をするところを探すのに結構苦労しました。冬季休業してしまうお店も多いですし。ですので、ランチ難民を出さない地域にしたいとも考えました。」





ご自身の経験からこの地を選び、ご自身の経験から食堂のスタイルを決めました。
言ってみれば、約9年間のモニター結果から考えられた形ということになります。
まさにスーパーバイザーとしてのご経験が活きています。





↑ホタテ漆喰を塗り、リノベした壁




TSUDOUへの想い





さて、取材に伺った時はまだ店内が未完成の状態でした。
私ならきっと、あまりお客様には見せたくないと思う店内の姿がそこにはありました。





例えば壁。
ホタテ漆喰で塗られていましたが、まだ塗り残した面が多くあります。
テーブルも作成途中でした。





その理由の一つには、企画が採択されてからOPENまでの準備期間が1ヶ月そこそこだったということがあります。
でも折原さんは動じていませんでした。
“ TSUDOU “という場が徐々に変化していく姿も楽しんでほしいという想いがあったからです。





こちらのロゴマークをご覧ください。









とても余白の多い、シンプルすぎるように見えるデザインです。
でも、ちゃんと意味がありました。





「デザインの余白は、ここに集う人々が自由に描いてほしいと思っています。 地域の方はもちろん、観光で訪れた方にも、パブリックの場として誰もが気軽に入られる場でありたいですし、それぞれの想いを大切にしたいと考えています。 そのための入り口として『食堂』という形をとっています。 既住者であっても移住者であっても、子どもであっても高齢者であっても全ての垣根を取り払って融和していく中で、新しいアイディアや交流が生まれ、情報発信基地となり、結果として町に貢献できたら嬉しいです。」





と、折原さん。





↑水の駅の入り口には車椅子も用意されています




↑いつも人がいる安心感を感じていただくために、施設内が見渡せる位置にテーブルを配置しています。とても開放的な雰囲気。




↑大きなガラス戸の向こうには洞爺湖がいつも見えます




誰もが構えることなく入ることができる、親しみやすさと安心感がここにはありました。
きっと、“ 目の前に洞爺湖 “ というロケーションも手伝っていることでしょう。





「まずは水の駅をを含めて洞爺地区を盛り上げていきたいです。そのためにも、地域住民・役場・洞爺まちづくり観光協会・洞爺湖町商工会議所・地域の商店などとしっかりタッグを組みたいと考えています。そして、ゆくゆくは洞爺地区だけでなく虻田や温泉も含めて洞爺湖町の活性化に貢献していきたいと思っています。」





ご自身が観光客としてここに訪れていた時、地域の人々に温かく迎えていただいた恩返しをしたいとも話されていました。





食堂のこと





ところで、食堂のお話。





筆者
「メニュー構成を教えていただけますか?」





折原さん
「メニューについては奇をてらったものは一つもありません。コンセプトは『洞爺の野菜と丼めし』です。食材については、野菜は洞爺産、肉は伊達の大矢ミートさん、鶏肉は伊達のめぐみ鶏を使用しています。将来的には、洞爺産野菜を使ったサラダプレートや、洞爺湖産のワカサギやヒメマスを使った料理も提供したいと考えています。」





↑どれも馴染み深いメニュー構成です。メニューを見て料理をイメージできることは大切ですね。




最後に〜





お話を伺っていて筆者が気づいたこと。





それは〜
折原さんは、とてもフレキシブルな考え方をお持ちの方だということでした。
良い意味で頑固ではない方。
そして、全てにおいて『人』という存在を強く意識しておられる方でした。





“ TSUDOU “ という場から生まれる『何か』に大きな期待を寄せつつ、ロゴマークの余白が、訪れる人々の想いで彩られていく未来が楽しみになった筆者でした。









―TSUDOU 情報―





場 所  洞爺水の駅内
営業日  ・5月中は不定営業
     ・4~10月末 10:00~17:00
     ・11~3月末 10:00~16:00
定休日  毎月第3木曜日(不定休あり)





詳細はinstagramをご覧ください。
https://instagram.com/toya.tsudou?igshid=YmMyMTA2M2Y=


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