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危ない木、切ります! “ キコリワークス ” の着地点とは?

代表の岡山昂一郎さん


お二人は7~8年前、なんと洋上で出会いました。
そのとき、岡山さんはピースボートのスタッフ。
水鳥さんはお客様でした。
ひょんな事から意気投合したことが、その後、壮瞥への移住に繋がっていくなんて、当のご本人たちが、夢にも思わなかったことと思います。
タイミングの不思議を感じてしまいます。


代表の岡山昂一郎さんは山口県のご出身 32歳 相方の水鳥拓夢さんは静岡県のご出身 29歳


「彼とはたくさん語り合いました。そう…、戦友のような関係かな?でも、ビジネスだったらフラットな関係で、お互いに苦手部分を気負わずに補い合えると感じました。」

出会いから数年、特殊伐採 “ キコリワークス ” を立ち上げたのは2022年4月のことでした。




さて、水鳥さんと出会ったあと、岡山さんはピースボートの仕事を辞めました。
その後は、紆余曲折があったといいます。

時には北アルプスの「涸沢小屋」で1シーズン働くなどして暮らし、北海道への移住前は千葉県の山で林業の仕事を5~6年経験しました。

「その時、経済優先のオーバーワークが原因で大怪我をしたのです。」

怪我について、岡山さんは多くを語りませんでしたが、おそらくは、働き方・生き方を考え直すきっかけになったエピソードなのではないかと察しました。
そして、この林業経験が、岡山さんと水鳥さんの移住への道を決意させるものとなるのでした。



一方、水鳥さん。
水鳥さんは、3年間浅草で人力車を曳いていました。
実は筆者も2度、浅草で人力車に乗ったことがありますが、曳き手1対お客様1or2の関係。
前を向いて車を曳きながら、お客様とのコミュニケーションを上手に図り、街を楽しく案内してくれます。
ガイド(筆者は実はガイドでもあります)の立場から見ると、お客様と目を合わさずに楽しませることができるコミュニケーション能力は、とても感心するものがありました。
人力車の仕事で培った柔軟性が、岡山さんとの仕事をし易くしているのかもしれません。

「それにしても・・・。人力車からキコリへというのは、かなりの方向転換だと思うのですがどういう想いだったのでしょうか?」

「特にやりたいこともなかったですし、強い想いで『キコリをやろう!』と考えていたわけでもありませんでした。」

少々拍子抜けするような答えが返ってきたのですが、代表の岡山さんにとっては「そこがいい!」のだそうです。
だからこそ、フラットな関係でいられると。
なるほど…。
お互いがお互いを邪魔に感じない関係作りはビジネスパートナーに限らず大切ですね。



この人と仕事を一緒にしよう!と思わせる人には、そうそう出会えるものではないと思います。
けれども、出身地も違うお二人が共通項もない土地に移住し、一緒に事業を起こすという決意が、側で考えるほど重いものではなかったということなのか?と不思議に感じてしまうお話しでした。

何故ならば、今まで取材させていただいた方々は、皆様熱い想いを持って移住やお仕事に向かっていらっしゃったからです。
ですから、お二人のように“自然な流れに乗る“というスタンスが、「これもありなのかな」と思わせられ、妙に新鮮に映りました。


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ところで、” キコリワークス “ はもう一つの肩書きを持っています。
…というよりも、3年後を目指して考えていることがあります。
それは、「山Labo」としての自伐型林業です。



「キコリワークスが特殊伐採を主な仕事にしているのに対して、こちらの事業は正に自伐型林業です。諸事情で管理が出来なくなった山をお預かりして整備し、地域の方・子ども達も利用できる山に育てたい…と考えています。つまり、山に関わる人を増やすことが目的です。」

「現在は、人口減少・少子高齢化によって放置されたままの山が多いです。皆伐をせず、山にとっても人にとっても無理なく優しい地域にしていきたい。その山を育てながら利用することで、自然環境教育にも活かして行きたいと考えています。」

なるほど。そこがお二人の着地点ということなのですね。
なんだかワクワクします。

「ここでPRです!山Laboの事業に取り掛かるまで、ここ3年くらいで土台作りをしていきたいと考えています。西いぶり+札幌+後志地域はお見積り無料で伺います。これからの季節、雪で倒れそうな木を切ってほしいなど、危ない木の伐採のご相談を受け付けております。どうぞお気軽にお問合せください。」

「最後に。壮瞥に移住して良かったと思いますか?」

「はい。大正解です!!移住してからずっと、地域の皆様に色々助けていただいて本当に感謝しています。ほどほどに何もなく、自然は豊か。望んでいた暮らしができています。壮瞥に移住して良かった!と心から思っています。」



切り倒された大木の前に立つ子は、岡山さんのお子様です。
水鳥さんももうすぐパパになります。


決意したお二人の目に映る未来は、大切な家族もいるからこその確信に満ちたものでした。

―特殊伐採・危険木撤去のキコリワークス情報―


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