物価上昇を考える
少し前から「何から何まで高くなった」と感じている。 日本経済は「失われた30年」と言われて、デフレが続いていた。 そこで政府は「インフレ目標2%」と決めたが、まだ到達していない。少しインフレになると、みんな大騒ぎするが「デフレで困っていたのではなかったか?」。 私が身近に感じるのは、「家庭の電気料金が高くなった。家族との外食は目立って高くなった。マンションの管理費と修繕積立金が値上がりした」である。でも出掛ける時はシルバーパスがあるので、とても助かっている。 「映画」 映画は好きで良く見に行く。 今まではシニア料金は1200円だったが、6月から1300円になった。 一般料金は2019年にも100円値上げしており、今年6月からは2000円となっている。 ジワジワと100円刻みで上げられると、後でボディブローのように効いて来る。 私は毎月、銀座エルメスで無料映画を楽しんでいる。先日は東京工芸大学の「創立100周年記念」で無料映画があり、それも見に行った。 映画は1300円の価値のあるものもあるが、選んで見てもハズレがある。 「ガソリン」 私が以前に伊達市に通っていた13年前頃は、ハイオクガソリンが1リッターで119円だった。先日、マンションの友人のMさんの車に乗せてもらい、信州旅行をした時にハイオクガソリンを入れたら、1リッターで179円にもなっていた。 これでも政府の助成金があるので、安く抑えられているのである。 地方を旅すると、「車が無いと生活が難しい」と分かる。 でも高齢者の運転は危険なのだが、どうすればよいのか? (参考)ロサンゼルスでは、1リッターの価格は240円。 「ランチ」 私は日曜日以外は女房に面倒を掛けたくないので、昼飯は外食をする。 それも太るのを避けるのと、最近は昼に腹が空かないので「ソバ」か「うどん」と決めている。銀座や新橋に行けば、ランチは選ぶのが難しいくらいに店がたくさんある。 「ソバ」と「うどん」は値上がりしていないが、他のランチは値上がりしている。 サラリーマンも毎日のことだから、お金が掛って大変だろうなー。 「スマホ」 地下鉄やバスに乗ると、80%くらいの乗客がスマホをいじっている。 なにを見ているのかは分からないが、バスなどで前の人の画面を覗くと、ゲームだったり、どうでもいいようなものを見ている。みんなスマホにいくら払っているのだろう? 私は乗り物の中でスマホは見ない。ほとんどの場合、本を読む。 だからガラケーからスマホに変えても、月の支払額は以前とあまり変わりなく「2500円」くらいである。Google Mapは画面が小さくてよく見えないので、出掛ける時は地図をプリントして持参している。 「床屋」 最近は毛髪の伸びが遅くなり、40日目くらいで床屋に行っている。 マンションの友人達は毛が無くなっていることもあり、「QBハウス」に行っている。 開業当初はカットだけで1000円から始まったと記憶しているが、それが今では1350円になった。私が新宿店から通算で40年も通っている店も値上げしたが、それでも顔のクリーム・フェイシングをしても、午前10時30分までに店に入れば「3400円」と安い。 (おまけの話) いつもようにロサンゼルスに住むIさんに、アメリカの物価に付いて質問してみた。世界の物価を比較する場合に用いられるものに、「ビッグマック指数」というものがある。日本でビッグマックは450円である。 アメリカは広いので、州によって値段が違うようだ。安い州でも673円、高い州だと975円もする。家族4人でこれにコーラとポテトフライを注文したら、庶民の食べ物ではなくなってしまう。 『Marston's restaurantは庶民的なダイナースタイプの、朝食と昼食だけを出す手頃なレストランです。今朝2人で食べて$50、これにtax10%で$5,それにチップ15%で$8,25で合計$64となりました。1人$32。ごく当たり前の朝食でもこれだけ掛かるので、外食はなるべくしないようになりました』 『ちなみに食べたものは、卵2つ、ベーコン、レタス、トマトのサンドイッチにポテト、それにコーヒーです』。 朝食の$64は日本円では「9600円」にもなるから驚きだ。 『すごく流行ってる寿司屋のSUSHI ROKUです。支店も6軒ほどあり、アメリカ人受けする店です。日本料理店ではなく、寿司を出すアメリカンレストランののりです。こういうのが一般アメリカ人が好きなのですね。寿司の盛り合わせが$36、一番安い酒一合が$10位でtaxが10%、チップが15-20%だと、一人合計$60になります』 『寿司をアラカルトで注文すれば、一貫$11から$15で、それを4オーダーすれば約$60ですね。それに飲み物やアペタイザーを注文するから、1人$100位は見込んで行かないといけません』。 では「アメリカ人の収入はどうなのか?」も聞いてみた。 『Bureau of Labor Statistics(全米労働統計局)によると、以下の通り。全米の平均年収サラリーは$59,428、1時間当たりでは28.34です』。 これを円換算すると、年収は891万4200円、時間給は4251円となる。 『カリフォルニア州の平均年収は全米3位で、$73,220。時間給は$35.20。一番貧しい州はミシシッピー州で、年収が$45,180。時間給は$21.72です』。 果たしてアメリカと日本、どちらが住みやすいか?