2014年 04月 15日
当たり前のことを考える
その子は、数年前に今の彼との間に赤ちゃんが出来てとっても喜んでました。
年齢的にもギリギリだったのですごく嬉しかったようです。
が・・・・ものすごく珍しい病気が発覚して・・・
赤ちゃんと共に子宮の中で腫瘍が育ってしまいました。
癌とは全然ちがう病気でまだ治療法もこの病気事態もよくわからない病気です。
さかのぼることかれこれ10数年前、彼女がドイツの知人宅で数週間お世話になっていてもう日本帰国まじかのある日、そこの飼い犬のジャーマンシェパードに顔を噛まれて頬を食いちぎられる手前の状況になりました。
ドイツの救急に運ばれたのですが、顔は腫れてつぎはぎだらけ・・。
緊急帰国をして病院に行ったのですが、あとは美容整形するしかない・・ということで、整形手術も試みました。
結局、そのことで彼女は2年家から出れない生活をしていたのです。
そんな、過去があっただけに赤ちゃんが出来て家族を持つことをとっても楽しみにしてました。
結局、その腫瘍が原因で赤ちゃんの心臓が止まってしまい・・・
彼女は最高の幸せから奈落の底へ落とされることになりました。
そんな悲しい日々の中、さらに追い打ちをかけるようにその腫瘍の転移が肺に見つかりました。
癌とは違うので死ぬようなことはないのですが、それがきっかけてやはり他の病気を併発したりして死に至ることもあります。その腫瘍の治療薬は見つかっていないので、今現在の治療法としては抗がん剤治療です。
こうして、彼女の抗がん剤治療の日々が始まりました。
抗がん剤にもいろいろ種類があり今回3度目の治療薬でやっと腫瘍の縮小が見られました。
髪も全部抜けてしまって、肌もカサカサ・・・
それでも、彼女はあたしに言いました。
「今ココにいる事が楽しくて幸せやねん!毎日笑えることが幸せやねん!」
その子が抗がん剤治療で入院してる間、ガンで抗がん剤治療をしてる人を見送ることが多々あったそうです。
その中にはまだ3才の娘さんがいる若いお母さん、将来の夢を語る若者・・
昨日まで笑顔で語っていた人が、今日すでにベットにはいない。ということも経験したそうです。
「それに比べたら、あたしなんて死ぬ病気ちゃうからな~笑ってな~もったいなわ~」
彼女が抗癌剤を打ってる間の指名は、病室を笑顔で満たすことでした。
今のあたしに何ができるんだろうと考えたときに出た答えだったそうです。
ほかの人は死を目の前にして抗癌剤を打ってるけどなぁあたしはちゃうで!治るやんか~だから、あたしが笑わせてみんなの免疫を増やすのが指名ちゃうか?!
と、思っていたそうです。
そして、彼女と話をしていたときもずっと笑ってました。
あたしもずっと笑ってました。
辛い話も笑ってました。
あたしも聞きながら笑いました。
幸せだから笑う。
笑うから幸せになる。
両方彼女から教えてもらいました。
当たり前だけど、笑って毎日を過ごすって大事なことですね。
ということで、今日も一人ニヤニヤ?笑顔で過ごしてます♪
by mummy71
| 2014-04-15 08:35
| 友人