佐伯清「色事は俺にまかせろ」上原謙高峰三枝子風見章子田崎潤 : 昔の映画を見ています
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佐伯清「色事は俺にまかせろ」上原謙高峰三枝子風見章子田崎潤

いいなあ快作ラヴコメ。50年、新東宝。
佐伯清「色事は俺にまかせろ」上原謙高峰三枝子風見章子田崎潤_e0178641_3281521.jpg 渋谷にて「玉石混淆!? 秘宝発掘! 新東宝のディープな世界」特集。
 コミカルな色事師を快演する、絶対的快演の上原謙。素晴らしい。
 いかにもアメリカナイズの、ハリウッド・コメディ型を柄に合って演じている。
 企画者・下村健さんのツイッターによれば、

シネマヴェーラ渋谷「玉石混淆!? 秘宝発掘! 新東宝のディープな世界」で上映の『色事は俺にまかせろ』はオリジナルの『いつの日君帰る』から30分以上カットされてるのでどうしようかと思ったんだけど、現存はこれしかないし、こう云う機会でもないと観ることが出来ないと思い入れました。

 とのこと。おかげで貴重な快作を見ることができました。サンキュー。
 上原謙ベストテン映画を選ぶなら、絶対入るはずの、超貴重作で。ありがとうシモケンさん。

佐伯清「色事は俺にまかせろ」上原謙高峰三枝子風見章子田崎潤_e0178641_330129.jpg『色事は俺にまかせろ(デジタル)』公開:1950年 (渋谷シネマヴェーラHPより)
監督:佐伯清
出演:上原謙、高峰三枝子、風見章子、田崎潤、清川荘司、伊藤雄之助、菅井一郎、藤原釜足
昭和十九年、外国の租界。プレイボーイ・佐竹の「貴女は夢の人に似ている」にコロッと騙されたウブな女流作家。それから五年、東京で再会した二人は…。手当たり次第に女を口説きながら、簡単に落ちる女を軽蔑する最低男・佐竹に下された鉄槌とは!? 乱れた前髪、眉間にしわ寄せ、「僕は運命の女性に出会えるでしょうか?」と性懲りもなく繰り返す上原謙がハマり過ぎ。©国際放映

 戦前松竹絶対のカップル、上原謙と高峰三枝子の、戦前より年を経たうえで、戦前の作ではありえなかった、恋の駆け引き。大人になったといえば大人になったし、汚れちまった、といえば汚れちまったし、最初はうぶなお嬢様の高峰が、後半むしろ女たらしの上原を圧倒するまでの、海千山千?に変貌?するナイスな展開。

 「クリスマスイヴは、女たらしにとっては、書き入れ時だからね」など、とナイスなセリフ満載の、オリジナル脚本・小国英雄がグッド。
 小国って、こんなナンパ(笑)な話も、やるんだ、とちょっと意外で。

 誰かのツイッターを覗いていたら、「上原謙の真の思い人?は、田崎潤」というコメントがあって、そういえば小国も参加していたはずの、黒沢明「悪い奴ほどよく眠る」にも、三船に異常なまでに思い入れしている加藤武なんてのも。
 加藤武と田崎潤、ティスト似てるし。さては、そういう趣味か。

 戦前の某都市(上海か、上海に雪は降るのか)と、戦後の東京に全く同じキャバレー?セットの、河野鷹思美術。なぜ美術の河野鷹思は、活動期間が短かったのか。

 長期にわたって地味な脇役女優だった、風見章子が準主役として華やかな歌手役というのも意外、これほどフィーチャーされた役を見たのは初めて。しかも準ヒロインといっていいが、この短縮版では、高峰と風見が知り合いであった、そのおおもとのシーンがカットされている。
 また居酒屋店主・藤原釜足も、セリフがカットされて、口パク状態、絶対見れないが、オリジナル版を見たかった。

 出版社社長・伊藤雄之助の経理社員。上原謙にお熱の役の江戸川蘭子。ウィキペディアによれば、1913年(大正2年)生まれって、この映画の時30代後半って、異様に若すぎないか(笑)。
江戸川蘭子 タンゴ・ローザ
2016/01/06 に公開
江戸川蘭子 タンゴ・ローザ 松竹少女歌劇団レヴュー『タンゴ・ローザ』主題歌。彼女のSPレコードはたまに見かけます。水の江滝子とコンビだったようですが短髪で話題の水の江が特出していたようです


南の花嫁さん(高峰三枝子)

「色事は俺にまかせろ」に比べると、明らかに目が大きい(笑)。
MBRZ01 南の花嫁さん 水樹奈々 150303 vL HD

 しかし現代の歌手が何でこんな歌うたうのか。しかも原曲を演歌チックに改変してまで??
劉依純 - 南の花嫁さん/ 幾度花落時

2011/11/20 にアップロード
民視歌唱綜藝節目「樂來樂動聽」(2007)
主持: 江淑娜 來賓: 劉依純
 これも、なんで(笑)。
 ただ、「お土産は、なあに」というフレーズには、強烈に聞き覚えがある。こどものころ、TVで、まだ高峰三枝子を識別しないまま、聞いたのだろうか。

国鉄 CM 1982年 フルムーン夫婦グリーンパス 上原謙 高峰三枝子.mp4


★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

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by mukashinoeiga | 2017-03-15 03:30 | 傑作・快作の森 | Comments(0)

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