The Stone Roses
いきなり余談ではあるんだけど
「ガンズってさ、LAガンズってバンドとストーンローゼズってバンドのメンバーが集まって結成されたんだぜ。」
そんな友人の言葉を、へー。と聞きながらLAガンズのCDを借りた。
でもLAガンズはあんまし好きにはなれなかった。
高校1年生、16歳のときガンズ・アンド・ローゼズにハマってた私は
ルーツになる音楽を聴き漁っていた。
じゃあもう一方のストーンローゼズってのはどんなんだろ。
当然興味が出て、古本屋かなんかを探して買った。
なんだよ。全然関係ないじゃねぇか。
雰囲気も全然違うし。
なんか録音ボヤッとしてるというかモヤッとしてるし・・・
スミスとかもそうだったよな。
当時のマンチェスターはそんな感じが流行ってたのかな。
てゆーか、その友人も適当に言ったのか
兄貴とかに騙された情報なのかよくわからないが
とにかく騙された(笑) 適当なこと言いやがって。
これがストーンローゼズとの出会いだった。
だけどある時感動するわけ。
当時の私は自宅で音楽を聴くとき
ヘッドフォンをして爆音で聴くことが多かった。
(団地住まいで部屋は襖一枚なので夜ラジカセ鳴らしていると怒られた。)
爆音で鳴り響く「Fools Gold」
うぉぉぉ。
布団の中でドキドキしたのをハッキリ覚えてる。
すげぇかっけぇ。
人間単純っていうか現金なもんで
一度カッコいいと思ったら見方が変わるもんで
初めの「I Wanna Be Adored」 「She Bangs The Drums」 「Waterfall」 心地の良いメロディ
6曲目の「Elephant Stone」はキャッチーできらびやかだ。
なにより「This Is The One」 「I Am The Resurrection」 「Fools Gold」
この最後の流れはめちゃくちゃカッコいい。
(私が中古で購入したのはUK再発盤だった)
それから18年後、苗場のでっかいステージでコイツらを目の当たりにするわけ。
イギリスの国旗と日本の国旗が振られ
みんな人差し指を突き立て「This Is The One」を合唱している。
ほんの少し湿気ってる空気と照明でたくさんのオーディエンスのシルエットがキラキラして
感動したよ。
だから、私を騙した友人には感謝である。
でも、そこまで。
16歳当時の私はなによりPUNKに夢中だったので
マッドチェスター関連やスミス、オアシスに行くのは
それからもっと後のお話である。
あ、このDVD、The Stone Rosesが好きな人。
再結成までのいいとこだけ編集したなかなか秀逸なDVD。
もっと好きになれる。
もともとのオリジナル盤のモヤッとした編集がイマイチ好きじゃない人は
20周年でリマスターされた盤がお勧め。
かなり音がハッキリしてより生音ぽくクリーンになってる。