恵方巻きを食べた。こういう和の風習めいたことは、なんか良い。正月もそうだが、身の引き締まる思いがする。年が明けて早くもひと月が経ってしまったが、またここで一新という感じだ。

昨夜、ある人に聞かれた。「忙しいですか？」
まあまあである。たぶんやることはたくさん、やりたいこと、やった方がいいこと、やるべきこと、そういうのはたくさんあるんじゃないかと。でも忙しくはない。その中の何割かしかやっていないからだ。やはり、目の前のお金、といったら嫌だけど、つまり依頼された、ギャランティが発生する仕事はまず大事だ。やれ、と言われたことで忙殺されたいとも思うけれど、残念ながらそこまでの仕事量は来ない。ある程度食べていけて、自由な時間もあるというのはある意味ではラッキーだけど。

なにも決まり事がない中でモチベーションを高めていくのはなかなか大変なことである。

音楽を作る。自分がまず満足する。聴く人がいる。その人が感動する。その図式だけでももちろん良いし、それが初めなのだけど、職業というのはそうではない。だからビジネスも考える。

そうすると本当はやることが増え忙しくなる。
けれどビジネス意識が先かというと、そうではない。そこで立ち止まる。

そういう考えは行動力という言葉で一笑に付すことが出来るのだけど。

先の「忙しいですか？」と聞いてきた人も、自分の人生を考えて聞いてきたのだ。もっと何かしなくてはと。
たぶんその人がイメージとして持っている僕は、今の僕より立派な僕だ。実際に何が出来て何をしていなくてというのは当たり前だけど、僕が一番知っている。僕はもっときちんとしなくてはならない。

では何をするかといった時、需要があるかないかは、受け取り手に尋ねたい。

例えばブログだ。今、これを読んでくれているあなたは、僕にここで何をしてほしいですか？　本気で教えてください。

需要のあるものを予測して供給出来るのがビジネスマンだし、需要とか関係なく供給するのがアーティストだ。と考えるのは時代遅れであり、いやしかし、そう書いてみても、自分が何になりたいのかはわからず、ごめんなさい趣味でしたと言うには遅く、やはりやってみるしかない。

なにはともあれ、気分一新の節分である。