中身が見える透明な封筒について、知っておきたい情報をまとめました。 | マイナビサポート

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中身が見える透明な封筒について、知っておきたい情報をまとめました。

DMなどに使われる透明な封筒を、ビニール封筒と呼ぶことがありますが、
ビニール素材は、焼却時にダイオキシンを発生するため、
ほとんど使われていません。今回は、透明な封筒によく使われる
OPP、CPP、L-LDPEという3つの素材の特徴について整理していきます。

OPP封筒とCPP封筒

「PP」とは、ポリプロピレンのことで、OPPもCPPもポリプロピレンからつくられるフィルムです。同じ仲間ですが、製造方法が異なるために、その特徴には以下のような違いが見られます。

OPP(二軸延伸ポリプロピレン)

ポリプロピレンを、縦横の二軸に延伸し、引っ張った状態で熱をかけて固定したものがOPPフィルムです。このため、引っ張ってもほとんど伸びることがなく、透明度が高いフィルムですが、フィルムの切れ目から裂けてしまうことがあります。質感としては、腰がありパリッとした印象です。

CPP(無軸延伸ポリプロピレン)

ポリプロプレンを伸ばさずに成型したフィルムです。引っ張ると伸びるために丈夫で裂けにくく強度があります。透明度については、OPPに比べるとやや劣ります。質感としては、しなやかでやわらない印象があります。

L-LDPE封筒

DMなどに使われる透明な封筒の素材として、OPPやCPPのほかに、L-LDPEが選ばれることがあります。OPPやCPPとは異なり、エチレンを加工、成型したフィルムです。

L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)

一般のポリエチレンよりも分子の枝分かれが少ない低密度ポリエチレンです。高強度で破れにくい素材です。見た目や質感は、CPPとほぼ同じで、透明度は、OPPに比べるとやや劣ります。

透明な封筒素材の選び方

透明度が高く、開封前に内容物が確認できるのが、透明な封筒を利用する利点の一つです。また、雨に濡れても、内容物を守ってくれるので、DMの送付に適した封筒だと言えるでしょう。今回ご紹介した3つの素材のうち、最も一般的に使われているのは、OPP封筒になります。透明度も高く、引っ張りによる変形も少なく、3種のなかでは最も低コストで利用できるためです。ただし、フィルムの切れ目から裂けやすいために、重量のある内容物を送る場合には、CPP封筒の採用をおすすめします。ところがCPP封筒は、寒さに弱いという性質を持っています。このため、重量のあるDMを寒冷地に発送する場合には、各素材の特性を熟知した専門業者に相談されてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、透明な封筒に使われる3つの素材について見てきました。原料の違いや製造方法の違いによって、その特徴や素材そのものの質感も異なると説明してきましたが、その違いを見定め、どの素材を選ぶべきかを判断するのは難しいと感じられることでしょう。はじめて透明な封筒でDMを発送する場合や、これまでに何か問題が生じた場合には、発送代行会社などの専門業者に相談してみてはいかがでしょうか。

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