意外と狭いエレベーター

ゆっきゅん@グランドサロン十三 みてきたよ

2024/10/5 (土)

ゆっきゅん10th ANNIVERSARY TOUR「生まれ変わらないあなたを私が見てる」

大阪公演@グランドサロン十三

 

→みてきた。なんかこれ、生で見たファンのブログをいっぱい残しとくべきライブだと思ったので、まとまった文は書けないが自分なりに書いておく。MCでゆっきゅんも言っていたが、会場のグランドサロン十三(現役のキャバレー)、ゆっきゅんに似合いすぎる。わたしは初めての生ゆっきゅん。

入ると噂のゆっきゅんプレイリスト(プレイリストのセンスでRIIZEのアントンくらい話題になるべき・本人談)が流れている。UtadaのEasy Breezyとか加藤ミリヤのディアロンリーガールとかSDNとか。時間になるとラブドラゴンズ、そして最後に浜崎あゆみのRuleに乗ってゆっきゅんが客席後ろから登場。新体操リボン捌きが見事。すでに擦れるくらい聴いた2ndアルバム「生まれ変わらないあなたを」と同じく、「ログアウト・ボーナス」からライブがスタートした。

ゆっきゅんの生歌唱、素敵だったな。曲によってアドリブするところもあったり、DANCESELFとかは音源よりあっさり歌っていたり、すごい表現力だった。

そして、バックバンドの "ラブドラゴンズ" の素晴らしさ。メンバーは君島大空、奥中康一郎、神谷幸宏、高橋佳輝、梅井美咲。歴代のゆっきゅん衣装を着用していた。錚々たるメンバー、さすがすぎる演奏。「ログアウト・ボーナス」のレコーディングメンバーということで、彼らの演奏する「ログアウト・ボーナス」が聴けたのはもちろん、「歌姫」の生音バージョンとかもすごく良かった。

インディペンデントでありながら(というのは失礼?)、この素晴らしいJ-Popのアルバムを制作して、このメンバーを集めてツアーができるゆっきゅん、これがまさしくDIVA、なのかもしれないし、本当にすごいなと思った。

MCで「おっさんの力を借りず、同世代の頑張ってる友人たちと一緒に作れて良かった」的なことを言っていたが、本当にそうだよ。

 

良かったMC(記憶あやふやなので言い回しは正確じゃない!!):

  • 「幼なじみになる準備できてるー?」「なんでできてんだよ」
  • 「踊る準備できてるかー? いや、踊らなくてもいいんだよ、人生を爆踊りするという意味で・・(みたいなこと)」
  • 「真ん中にあんまり人いないね、私真ん中よく見るよ」「わたし、デカいハコの目線してるから。さいたまスーパーアリーナとか。だって、たまアリの衣装着てるだろ。」
  • 「このリボン、回してると結び目ができるの」「結び目解くの得意な人いない?こういうのは得意な人がやった方がいいから」

ゆっきゅんの喋り、聞いてると小学生の頃は大人の女性とばかり喋っていた男性だった感じとかがわたしと一緒で(全然違うところももちろんあるが)嬉しくなるし、面白いから本当にずっと聞いていたい。

君島さんの楽曲・npsからのプライベート・スーパースター(pss)の流れ。npsは君島さんの1オクターヴ下をゆっきゅんが歌う形でのデュエット、特別だった。

DIVA MEの「急な代引きは払えない」みんなで言えて楽しかった。

そして、演奏前に「この曲から始まったんだからね・・」とも語っていた、あのDIVA MEの次何歌うんだろ・・と思っていたら(宇多田ヒカルが歴代ライブでFirst Loveの次に何を歌うのかに注目するのと同じ気持ちで)、「かけがえながり」って囁き声が聞こえてきて納得。そしてその後にDANCESELF、からの「シャトルバス」以下の流れに突入。

シャトルバス、とっても良かった。立ちながらあの感じで弾ける梅井さん凄い。この曲について「サラッと歌いたかったけど、私だからミュージカルみたいな仕上がりになった」とゆっきゅんが何かのラジオで語っていたんだけど、ライブを聴いてその意味が分かった(ミュージカルだった)。

そしてlucky cat(「あと2曲」が粋だね。あとアウトロの色々言ってるところが、ゆっきゅん&奥中君島の2部で別れてたのが良かった。)からの「次行かない次」。今日で一番いい演奏だったと思った。と同時に、もっともっとこのメンバーでライブやってほしい!!、と感じさせる演奏でもあった。本当にやってほしいね。みんな忙しいだろうが。

次行かない次の最後「次行かない」を歌い切ったゆっきゅんがラブドラゴンズを残して退場、残ってアウトロを演奏するみんなの笑顔が忘れられないな。

アンコール1曲目でアルバムラストの「いつでも会えるよ」、そして2曲目は「Re: 日帰りで」。日帰りでも生バンドで聴けて嬉しすぎる。「サトエリのブログですよ」って歌詞がファンに歌わせる部分になっていて笑った(歌った)。

そして、客席の拍手に応えてもう一回出てきてくれ、「ダブルアンコールはないんだよ」と言いながらもう一回ログアウト・ボーナスやってくれた!!昨日の名古屋では「プライベート・スーパースター」をもう一回やったらしいね。

最後にはけていく時、君島くんの手をとるゆっきゅん。かけがえながるよー

 

いやー、いいライブだった。そして、MCいっぱい喋ってくれたのもあり2時間くらいあってすごく満足できた。(「だってシンデレラ」も聴きたかったよ!)もっと書くべきこと色々あるはずだけど、とりあえずこれで。「十三!」て煽られたのはじめてだった。

 

〈セトリ〉

ログアウト・ボーナス

幼なじみになりそう

好きかも思念体

遅刻

NG

年一

歌姫

- -  nps - -(君島大空)

プライベート・スーパースター

DIVA ME

かけがえながり

隕石でごめんなさい

DANCESELF

シャトルバス

lucky cat

次行かない次

 

〈Enc〉

いつでも会えるよ

Re: 日帰りで

ログアウト・ボーナス

 

NCT WISHに夢中

すみません、2024年はNCT WISHのことばっかり考えている。

自分が最初にNCT WISHのことを意識して見たのは今年の初め頃、デビューにさきがけて(RIIZEで言うSiren)NASAがリリースされた時だと思う。正直、この曲はあんまり好みじゃないな・・・と思った。その後デビューシングルWISHがリリースされたが、これを聞いてNCT WISH良くね!?と思い、ちゃんと見始めた。

WISH、ミュージックビデオはあんまり好きじゃないが、バルセロナで撮ったというコンセプトフォト類(?)は可愛くて好き。(アルバム買ったりとかはしてないが!)3月〜4月くらいはUSENでWISH (Japanese ver.)が結構かかっていて嬉しかったのも覚えている。WISH期は、シオンとリクが良いな〜と思ってステージとかを見ていた。

 

ちょうど自分の中でウィシ熱が高まってきていたところ、5月26日に2枚目のSongbirdがリリース。Japanese ver. がKorean ver. より1週間早くリリースされ、さらに音源リリース前のCDTV ライブ! ライブ!でそのステージが初披露される、という情報を見て普通に宇多田ヒカルが出ている時以外では超久しぶりにカウントダウンTVをリアタイし、「この曲も良くね!?」と思い聴き込むようになる。

Songbirdの活動を見ているうちに、ジェヒ、ユウシあたりの良さに気づいてくる。もちろん、サクヤ、リョウも大好き。

youtu.be

 

NCT WISH、まずは曲がいいよな。WISHもSongbirdも歌詞に深い内容があるタイプではないが、すごくいい歌。あとは、それぞれのカップリングであるSail AwayとTears are Fallingもまた良い。歌詞が(深くて)いいのは、むしろプレデビュー曲のWe Go!や Hands Upかな。

そして、Japanese ver.がリリースされるのもありがたい。特にWISHは日本語の発音がちょっと不思議なところがあったりもしていると感じるが、Songbirdで初めて公開されたRecording Behindを見ていると、日本語と韓国語の2バージョンを同時にレコーディングしていて、日本語のディレクションはあまりなされていないように見えたので、もうちょっと日本語のレコーディングにも力を入れてもらえると嬉しいかもとは思った。

youtu.be

 

そして、the 1st mini album 'Steady' のリリースを控えている今、Dunk Shotと3 minutesの先行公開があり、盛り上がってきている。

ジェヒ最高!

Dunk Shotでは2番サビでジェヒがセンターで踊っていて、とうとうこの時が、と思ってTwitterで「ジェヒ センター」で検索してみたら本当に100件以上言及されていて、超人気グループだ・・と実感。

youtu.be

NCT WISHの男オタ、いるのか!?

人生は出勤だけじゃない

ゆっきゅんの新曲『ログアウト・ボーナス』、とっても気に入って聴いている。5月15日に、9月のアルバムに向けての4ヶ月連続先行リリースの第一弾として配信リリースされた、ゆっきゅん初のバウンドサウンドによる「退職讃歌」である。

私は正直、ゆっきゅんの活動をずっと追ってきたわけではなかったけれど、私の好きな人たちの中にはゆっきゅんのことが好きな人が多く、ゆっきゅんの音楽にも自然と触れてきた。『日帰りで』並びに『Re: 日帰りで - lovely summer mix』はApple Musicの「リプレイ」に入るくらい聴いていた。

あと、私の好きな梅井美咲さん(ジャズピアニスト)がゆっきゅんと関わるようになって、梅井美咲もゆっきゅんと繋がった!!と思っていたら、今年の2月末、エックスに「モーリス・ラヴェル、DIVAの戯れ」なる動画が流れてきて、それが面白すぎて何回見たことか。これは梅井さんが奏でるラヴェルの『水の戯れ』の上でDIVA・ゆっきゅんが戯れる動画なんだけど、急遽ゆっきゅんのリクエストで弾くことになったらしくて梅井美咲もゆっきゅんもすごい人だ、と思った。梅井美咲はゆっきゅんの『年一』のリミックスもしているんだけれど、どこで出会ったのか?と思ってゆっきゅんのエックスを遡ってみたら「去年吉澤嘉代子さんのライブで弾いてるの良スンギと思って聴いてたら私を知ってくれてて現在に至る。」とのことだった。

あと、私は柚木麻子、竹中夏海、ゆっきゅんが3人でやっているPodcast番組「Y2K新書」が好きで聞いているのもあってゆっきゅんへの興味がどんどん深まっていた。そんなところに配信されたPodcast番組「GIRS INTERVIEW CLUB」の #82「超!自分を生きるDIVA ゆっきゅん にインタビュー」(2024/3/22配信)で、ゆっきゅんが今アルバムを準備していることを知り、またそこでそこで「ファンから出勤する時に聞いているとよく言われるが、人生出勤だけじゃないと思って…」というようなことを語るのを聞いて、絶対わたしが好きなやつだ、と感じてアルバムが超楽しみになった。

 

私も例に漏れず? 'DIVA' 的なものは大好きなんだけれど、自分のことを歌ってくれる音楽としてではなく、元気をくれるものとして受容してきたようなところがあった。「出勤する時に聞いている」に近いかもしれない。何でもかんでもDIVAと言われると「歌姫ってなんなん」的な精神が出てしまう時もあったし。ゆっきゅんはDIVAを自称していて、音楽活動も 'DIVA Project' だし、デビュー曲も "DIVA ME" だしすごいDIVAだから、なんだか薄目で見てしまっていたところがあったんだけど、いざちゃんと聴いてみると、これは私でもいけるやつだ、と分かって一気に好きになっちゃった。この前ゆっきゅんが自身のことを「DIVA NEXT DOOR」と言ってたけれど、まさにそうだし、これがゆっきゅんの魅力だって思った。

まだ WEST. の新曲『コンビニ行くけどなんかいる?』も聴けてないしアレなんだけど、ゆっきゅんはこれまでのJ-POPの歌詞でなされてきた表現を踏まえて面白い歌詞を書いてくれるのがとってもよかったりと(例えば "DIVA ME" の 'DIVAs don't cry' とか、、)何せ歌詞が魅力的なので、ご本人の曲も歌詞提供曲もこれから増えていくのが楽しみだ。

そして、今回の『ログアウト・ボーナス』はボーカルにもこれまでと違う色があってとっても良い。レコーディングのことを事細かに書いた日記が公開されているので読んでみると、ボイトレのことや、バンドレコーディングのことを色々話してくれていて面白かった。これによると君島さん、奥中さん、梅井さんもコーラスに参加していたりするみたいだけど、そのあたりのクレジットってどこかで見られるのかな?少なくともApple Music とかにはまだ反映されてなかったけれど、遅くともアルバムが出た時には見られるかな、見てみたいぞ。

そして、唐田えりかさんとゆっきゅんが出てくるMVも素晴らしい。最初ジャケットの「新体操コア」ルックはこの曲とは直接関係ないのか?と思ったけどめちゃくちゃ関係あった。「生まれ変わらないあなたを私が見てる」とはこのことかー。

 

結局あまり中身のあることを言えていないしまとまっていないけれどこの辺で…、関係あるリンクを適当になってしまってすみませんが貼っておく。とりあえず9月のアルバムが楽しみだし、絶対ライブも行く。(関西にも来てくれるかな!)

 

note.com

 

 

youtu.be

 

 

 

出会った時の気持ち

リリース以来3週間、宇多田ヒカルのベスト盤 SCIENCE FICTION をよく聴いている。もちろんこれ以外も聴くけど、ふと何か聴きたくなった時、これを再生することが圧倒的に多い。1曲目の Addicted To You (Re-Recording) 、あるいはディスク2の1曲目である traveling (Re-Recording) から順番に聴くこともあれば、特にその時気になった曲を聴いてみることもある。それを繰り返していてまず感じるのは、25曲+ボーナス1曲からなるその構成の素晴らしさ。1曲目・Addicted To You再録版からのFirst Love (2022 Mix)、という流れからして完璧だし、25曲目に現れることで Electricity という曲の凄みが生かされているし。各メディアのレビューも指摘していたが、SCIENCE FICTIONは単なるベスト盤というにとどまらず「新作」と言うべき規模の作品である。

最初にざっと一通り聴いてみた時は、まずは2024 Mix と謳われる新ミックスに驚いた。大胆に変えられているところも多いから。そして次に、ミックスを変えていない曲でも結構きこえかたが変わっていることにも気付く。例えば、One Last Kissの「忘れられない人…」のウラでなっている音、BADモードの「エンドロールの…」のハモりのコーラスなど、このアルバムのマスタリングは結構大胆に手を入れているのかもしれない。

そうやって作られた素晴らしいアルバムを街中とかバスの中とか色々なとこで再生していると、突然、特定の一曲が自分に響いてくる瞬間がたまにある。AirPodsをつけてノイズキャンセリングをして、『あなた』を聴いていたら、その外にはアクティヴィストの足音やら業火やらがあって、という「部屋」にいる感覚を味わったり、 "COLORS (2024 Mix)" のスネアの音色が気持ちよかったりとか。それらの曲との、宇多田ヒカル風に言うところの「初恋」みたいなイメージだ。これまでもかなり聴き倒してきた曲たちなのに、またこうやって今までなかった形で「出会う」ことができるのは、やっぱり音が新しくなって、「新作アルバム」のうちの一曲として出会っているからなんだろうな、と思う。(一緒にしてはいかんけれど、宇多田ヒカル本人が深夜に洗濯しながら ミックスが終わったAutomaticを聴いてみたら泣いちゃったというのもなんか分かるかもと思った。)

でも、実はこれに似たことは、SCIENCE FICTIONを聴いている時に限らず、僕は宇多田作品の多くについて経験してきたと思う。そもそも僕は宇多田ヒカルのデビューより後に生まれているので、宇多田ヒカルの音楽は小さい頃から身の回りにあったけれど、それらの良さに気付き、「気に入った」のは後になってからだ。そして、なぜ特定の何曲かにとどまらず「宇多田ヒカル」自体を気に入ったのかと言えば、そうやって聴けば聴くだけまた新しいことに気付かされるという深みがあるから、な気がする。

そうやって、後から宇多田作品を追ってきた僕にとって、この前テレビで言ってた「その人が初めて聴いた時が新譜」という宇多田ヒカル自身の言葉はありがたくも思える。これがツタヤのキャッチコピー「観てない旧作は、新作だ。」と似ているというのを見て笑ってしまった。図らずも、ベストアルバムのキャッチコピーとしても完璧な言葉だ。まあこの発言は、「普段聴く音楽は新譜が多いのか」を訊かれた時の返答なわけだけれど。(オチなし汗)

SCIENCE FICTION 聴いたよ

フラゲ日、なんか盛り上がっちゃって、散歩がてらコンビニに取り置いてもらってるやつを朝イチに受け取ってCD取り込んで、移動中にチマチマ聞いて思ったことを雑に書き留めておいてみる。(後半に行くにつれて記憶があやふやになり中身がなくなっていく)

再録と2024 Mixについては、陳腐な言葉で片付けるなら、総じてイマドキで、ノイズキャンセリングして聴きたいような音になってたというところ。新しいトラック(再録、新mix、新曲)の中から個人的ベスト3を選ぶなら、traveling、Flavor Of Life、Electricity、かなぁ。

【CD DISC1】
01. Addicted To You (Re-Recording)

第一声から、ヒカルさんのボーカルの声質がとっても良くて、良いアルバムだと確信できる。後から考えても再録・新曲群の中でも一番コンディションが良いのか?澄んでいてキレイだと僕は感じる。スタッフのTwitterでアップされた三宅さんのコメント↓には強く共感した。

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02. First Love (2022 Mix)

昨日(24/4/8)のCDTVでも使われたこのミックス、ボーカルと弦の質感がとっても綺麗。

03. 花束を君に
04. One Last Kiss
05. SAKURAドロップス (2024 Mix)

何気に結構楽しみだった。ヒカルさん自身も参加して試行錯誤しながらいろんな音を集めて出来上がったというトラックの面白さが引き立つミックス。僕はメロディーよりも小さな音の素材とかリズムとかで音楽を聴くタイプなのでハマった。そして何よりも最後の「好きで好きで…」パートにびっくり。

06. あなた

この流れで聞くと、この曲ってすげえ力強く歌われてたんだなと思った。


07. Can You Keep A Secret? (2024 Mix)

ここの曲間だけ、しぶとい感じの「あなた」からのガツガツしている?キャンシーの声質の違いの落差が激しかった。途中途中に挟まれる金属的で彗星のように動く効果音?が非常に控えめで寂しい。

08. 道
09. Prisoner Of Love (2024 Mix)

この頃の宇多田作品特有のLogicのピアノそのままみたいな打ち込み臭いピアノの音色がスタイリッシュに生まれ変わっているところ、また途中の色々な細かい音の主張が弱まっているのにはやや寂しみもあるが、弦の音が綺麗。あと、もしかしてフェードアウトは全部撲滅されるのか…?と思ったところで裏切られる。


10. 光 (Re-Recording)

笑っちゃうくらい思ってたのと違うかったけど、面白いアレンジ、じっくり聴き込みたい。キーが1つ下がっているけど、レコーディングの時に急遽?キーをあげたはずだからこれは原点回帰か…て書くところだったけど全然COLORSの話だった。危ない。


11. Flavor Of Life -Ballad Version- (2024 Mix)

これは素直に(バラードバージョンの)オリジナルより好きだ。降り積もる雪の白さを…のところのコーラス、あと裏でなってるピコピコがだいぶ変わっていた。これも弦とアコギの音が素晴らしい。


12. Goodbye Happiness (2024 Mix)

ボーカルがガサガサしているのはなんだろう?イントロのケルトコーラスの聞こえ方が違うのはどういうことなんだろう。ちょっと音数が減ったのと、この曲が纏っていた2010年の雰囲気が消えたのは寂しいけど、Disc1を締めくくるに相応しい名曲だなと改めて思ったよ。あとPrisoner Of Loveではいなくなっちゃった打ち込み臭いピアノの音が健在で嬉しい。この曲はこれじゃなくっちゃね。

 

【CD DISC2】
01. traveling (Re-Recording)

「今何してる?」がかわいい。綾鷹のCMを寝ぼけながらちょびっと聞いた時はオリジナルとあんまり変わってないのかと思ったんだけど、全然そんなことなかった、お気に入り!!


02. Beautiful World (2024 Mix)

関係ない話:この前、ドライブに連れて行ってくれた友達の車でこれ(当然オリジナルmixだけど)が流れて、彼がピアノリフ(ファド・ドシラシラ♩)を口ずさんでいたところから「この曲のピアノリフいいよね〜」という話ができたのがとても嬉しかった。


03. Automatic (2024 Mix)

これは先行リリース以来すでにヘビロテしてます。ラフダクのAutomaticも好きだったところ、そういう路線のMixだったので最高。


04. 君に夢中
05. 何色でもない花
06. 初恋
07. Time
08. Letters (2024 Mix)

やっぱり宇多田さんが選んだならこれは外さないよね〜という名曲。なんかオリジナルmixにはカラっとした砂漠みたいなイメージを持っていたんだけど、こっちのmixは水気が強い。


09. BADモード
10. COLORS (2024 Mix)

良くも悪くも古臭かった部分がなくなったなと感じた。イントロいいよね〜


11. 二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎
12. Gold ~また逢う日まで~
13. Electricity

もう、最高。あのUtada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2におけるGoodbye Happinessのような名曲…とかしか言えない。最後の I just wanna celebrate.. が流れてきた時はウルっときた。大事にします。


14. Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り- (Sci-Fi Edit) ※Bonus Track

これはすでに記事を書いたっけ。

マルセイユの短いverが出た

結構宇多田ヒカルには張り付いてる方だと思うんだけど、SCIENCE FICTION(宇多田ヒカルのアルバム)←こういうのとか、'要出典'、とか 'いつ?'みたいなWikipediaの文法ってやっぱり自分の打った文章の曖昧さ回避にすごい便利なのでつい使ってしまうんだけどちゃんと伝わってるんだろうか? まあいいや、とにかく宇多田のベスト盤発売への盛り上げが凄すぎて全然情報についていけてない。

情報がすごいと思ってしまう要因の半分くらいは毎晩YouTubeチャンネルでミュージックビデオが公開されるから。過去のMVを4Kにアップコンバートしていく企画が進んでいて、これは過去に宇多田ヒカルのMV監督も多くやっている(Addicted to you / Wait & See〜リスク〜 / For you / タイムリミット / Prisoner Of Love / 花束を君に)[←竹石氏のWikipediaからコピペ]、竹石渉によって手がけられているらしい。結局のところ、いかにも生成AIを活用してます、みたいな画質にはなってしまっている。もしこれらの映像集が単独で販売されて、仮に購入して再生されたのがこれだったら何だかな〜と思ってしまうかもしれないが(自分はこういうAIで持ち上げられて絵みたいになった画像・映像が苦手なので)、YouTubeで毎晩カウントダウン的に公開されるというのは上手いやり方だし良いねと思う。まだ全部見られてないんだけれど、こうやって公開されると改めてMVを観ることになり、今まで全然気づいていなかったところが多いことに驚く。正直楽曲と比べてビデオにはあんまり興味がないほうなんだけれど、だからこそこうやって観ることに意義を感じるし、ベストアルバムに向けて盛り上がってくる。

そして、4月3日には Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り- (Sci-Fi Edit) が先行配信された。今晩はこれのミュージックビデオがYouTubeで公開されるとのことだが、配信にはすでにMVも乗っていて、MVは2022年9月にSpotify Japan5周年プロジェクト"Go Stream" のために限定コンテンツとして配信されたのが初出の(その後YouTubeチャンネルにも公開された)縦画面のライブクリップをSci-Fi Edit に合わせて編集したもの、だ。これは縦じゃなくても良いんじゃないと思ってしまうけれど、横画面のまとまったデータはないんだろうな。

そしてマルセイユ・Sci-Fi Editの音源は、もと12分あったトラックを4分11秒にまとめたもので、ボーナストラック扱いになるのも納得な一方で完成度はすごい高い。後ろでなっている音や構成の大枠はそのままだけれど少しテンポが上がって(要出典)、良い意味で雑味なくボーカルが聴きやすいミックスになっている。今まで、自分の中では「マルセイユ辺り」は「BADモード」のジャケ写と強く結びついていた(水族館ビジュアルがあんまり馴染んでいなかった?)んだけど、これを聞くとスッと「水色・水族館・SF」のイメージになった気がする。そして何より、絶対これライブで歌ってくれるためのエディットだよね、たのしみー。

 

初のベストアルバム「SCIENCE FICTION」 リリースカウントダウンキャンペーンを開始 4K画質にアップコンバートされたMusicVideoの連日YouTubeプレミア公開や 楽曲ごとのデジタルZINE公開に加え、ノベルティもあたるユーザー参加型のSNSメッセージ企画を開催 | HIKARU UTADA OFFICIAL WEBSITE

mp3mp3.hatenablog.com

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『インターネット・ラヴ!』よかった

急にBL話題:普段漫画すら全然読まないんだけど、おすすめされていた売野機子「インターネット・ラヴ!」を読みたくなって読んだところすごくよかった。誰かにおすすめしたいなー。まず1人のバイセクシャルとして、等身大の自分を天馬くんに重ねて読んでしまう。一人称おれじゃないし、器用じゃないし、全然違うんだけどね。彼女にカミングアウト済みな感じとか、男とは真剣に付き合ってもらえない感じとかには共感できる。

自分がネトスト気質なのもあってリアルな話に見えるのかな。自分は点線になるまでストーリーを上げるタイプじゃないけど、最後の方で天馬にもっと投稿してほしいと頼んだウノくんの気持ちはすごく分かる。あと、ウノくんのインスタをホテルのタグから辿って見つけた設定も良い。

2人が初めて出会うシーン、天馬は英語でウノくんに話しかけるが英語の勉強も3日坊主でやめてしまったウノくんには通じなかったところで天馬のモノローグ「魔法はない/でもおれは/ウノくんを知っている」。天馬はインスタを通してウノくんを見ていて、知っている。そして、「小さい頃は神様が自分を見てくれてると思ってたけど、もう神様じゃ足りなくてどこかの人間でなければならない」(←あやふや)みたいなウノくんの言葉に表れているように、天馬がウノくんを「見て」いることはウノくんにも伝わっている。

そして、天馬もまたウノくんと初めて会い「最近ストーリー見に来てくれないなって」と言われた後、「華やかな街の裏で無視されたおれの存在が少しずつ輪郭を帯びる気がした」「おれはおれの形を好きになれる?」と。相手の存在から、自分自身の存在を確認して愛せるようになる恋愛、したいよ〜!

作者のインタビュー記事も2本見つけたので貼っておく。これは考えすぎだけど、コミコミスタジオの方のQ & Aで「メインキャラクターは、どんな二人(攻めと受け)ですか?」ていう質問に対して売野先生は「等身大のかわいい2人です。」とだけ答えてて、カジュアルにセックスポジション(って在る日本語?)の話をし始めないところ、信頼できるなと、そういう面でBLが苦手な僕は思った。

『インターネット・ラヴ!』発売記念 売野機子先生インタビュー&お試し読みページ|コミコミスタジオ

令和の最新青春傑作『インターネット・ラヴ!』売野機子の深部に触れる「自分らしさを前面に出した挑戦作」 - DMMブックスどくしょ部

CDTVの宇多田ヒカル「何色でもない花」みたよ

2月26日のCDTV ライブ! ライブ! に宇多田ヒカルが出演し「何色でもない花」を歌った。録画しておいて後から見たけど、歌のクオリティがすごく高かった!ツアーに向けて結構歌ったりしてるのだろうか?と思うくらい、音源よりも明らかによく練られた歌唱だったと思う。全部チェックできてるわけじゃないけど、今回のCDTVは僕にとって宇多田さんのテレビでの歌唱の中でもかなり好きなパフォーマンスになった。移動中とか、家にいても、とりあえず何か音楽を聴きたい、という時に下手したら音源よりもCDTVの「何色でもない花」を選択したくなるくらい。

他に好きなテレビ出演といえば、今思いつくのが Utada名義で出たMステの "Exodus '04" (2004.9.10)。バンドを従えたパフォーマンスで、Mステなので生放送ながらボーカルもとても良かった。(ヒカルさんもアコギを弾き語っていて、その音もちゃんとマイクに入ってた)そして、音源では through traffic jams in Tokyo, new music on the radio... のフェードアウトとなっているエンディングに、テンポが落ちて、キーボードの2音と宇多田さんのハミングの和音で終結するというアレンジが加えられているのが良い。フェイクもたくさん加わっていて、これは生演奏ならではだなと思った。この時のバンドメンバーや曲のアレンジは2005.2.23にNYで行われたUtadaのショーケースでの演奏と同じなのかな(要出典)。

ちなみに、この時以外にライブのバンドメンバーを従えてテレビに出たのは2004.10.11のHey×3 にてUtada名義の "Devil Inside" (同上?)、あとはBOHEMIAN SUMMERの前のFor Youとタイム・リミット、そしてUTADA UNITEDの前の "This Is Love" のMステくらい?放送がWILD LIFEより後だけど人間活動に入った時のNHK特番もそうか。

Laughter in the Darkの時もそうだけど、バンドメンバーがロンドン拠点の名高いミュージシャンたちになった今、なかなか彼らを引き連れて日本のテレビに出るのは難しそう。だけど、この前のCDTVはカラオケ音源で歌ってるとは思えないほど、まるでバンドがバックについてるかのようなパフォーマンスだったと思う。照明やスタジオのセットもとても綺麗だったし、歌ともよく合っていた。そのスタジオの中心で歌う宇多田さんが、楽器の音やバックコーラス、照明、まで全部操りながら歌ってるような凄みがあった!と思う!

 

↓今回のも加えといた。

mp3mp3.hatenablog.com

リナサワヤマの Your Age が好き

リナサワヤマの "Your Age" 。リナの2ndアルバム Hold the Girlの中でもなんとなく好きな曲でよく聴いていた。入り組んでなくて聴きやすいサウンド、そして歌い出しの Not a secret, not a problem... からして僕でもわかるような力強い言葉が好き。

超今更ながら、2023年9月にBBCでリナが受けたインタビューでYour Ageについても語られていて、このインタビューについては日本語に訳された記事や動画も出ているので、あんま内容はないけど書き留めておく。

www.bbc.com

アルバムHold the Girlの着想となったのは、「セックスと恋愛のセラピー」を受けて「17歳の時、当時は恋愛だと思っていた教師(年上の男性)との関係がグルーミングだったと分かったこと」だという。僕は詳しくないのでリナがどういうセラピーを受けたのかわからないけど、他のインタビューも読んでみたりするとインナー・チャイルドが関係するセラピーなんだろう。

このエピソードを語るのはこのインタビューが初めてだ、と言っていて、話してくれてありがとうと思うし、動画の冒頭で今をどう表現するか聞かれて「ほっと一息」(a sigh of relief) と言っていることからもわかるように、Hold the Girlのアルバムやツアーがようやく終わって一歩離れたところからそれを語れるようになったのかな、とも思う。ツアーもリナの声の不調でキャンセルになった公演もあったりしたようだけど、それも含めてちゃんと心にも身体にも無理のないスケジュール(それでも、本人も言ってるようにめちゃくちゃキツかったんだとは思うけど…)で動いてくれているように見えて安心する。

…そして、Your Ageはリナがその教師と同じ年齢になった今の実感を歌っている歌なのだと。17歳の自分に向けたともとれる力強くも優しい言葉から始まり、サビの怒りに繋がる。 "I survived a social suicide" という歌詞は重い。記事にも「サワヤマさんは、この関係のせいで仲間から「ふしだらな女」だと見下されたと感じたことを認め、その影響で長い間、自己嫌悪に陥ったと話した。」とあるけど、日本語ではあまり馴染みのないsocial suicide(社会的自殺??)とはこういうことを言っているのだろう。

 

リナは「観客を見ていて、女性やフェム(女性的なゲイ、トランスジェンダー、ノン・バイナリーの人たち)たちが曲に共感しているのを見ると、分かっているんだなと思います」「あなたもこれを経験したのかもしれない、と」と言っている。僕がリナの言うその層に当てはまるか、また僕自身の経験は置いといて、去年大阪で見た Hold the Girl TourでHold the Girlが流れた時、またHurricanesからシームレスに Your Ageが流れてきた時はほんとに嬉しかった。グリーンの照明もよく覚えてるし、Your Ageに興奮して思わず回したけどやっぱ生で観るのに集中したくなったのか6秒だけで止めちゃった動画がカメラロールに残っている。笑(結局 Chosen Familyと Cherryだけフルで撮ったけど、この2本は今でもよく見返す宝物。)

この記事書いて思い出したんだけど、アルバムHold the Girlを買った時にタワレコでもらったリナのでかいポスターどうしよう。あんまりポスターとか貰わないようにしてるんだけど、欲しくなっちゃってもらってきたものの飾るところもないし。(;o;)

 

↓インタビューはYouTubeにも上がっている

youtu.be

 

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「何色でもない花」が出て1週間

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宇多田ヒカル「何色でもない花」、かなり好きでよく聴いている(結局、宇多田さんの新曲が出た時いつもだけど)。

前作「Gold 〜また逢う日まで〜」と比べてもより飾り気なく真っ直ぐに歌うボーカルが印象に残る。

「君がくれたのは 何色でもない花」と、歌い出しでいきなりタイトルが歌われる。その後、「名高い学者」を引き合いに出したりもしながら "I'm in love with you, in it with you, in it with you"と「君」に対する「自分」のことを歌っていく。

朝日が昇るのは
誰かと約束したから

 

ああ 名高い学者によると
僕らは幻らしいけど

という部分では、誰かとの約束を頼りに生き、 "I'm in love with you" と歌う「自分」の姿を、その「誰か」をも含むかもしれない僕らは幻らしいだという言説と対比しながらうまく浮き立たせている。

そして、その後で拍子も変わって「だけど 自分を信じられなきゃ 何も信じらんない」というパートに続いていく。あなたを思う自分を信じることで私の思いは真実となる。「私たちの心の中身は誰にも奪えない そんなに守らないでも平気」であり、何より大切なのは守ろうとするよりもそれを信じること。

最後は元の拍子に戻り、叫ぶような高音も使いながら "I'm in love with you, in it with you, in it with you" を繰り返して曲は唐突に終わる。

ジャケットが好きなので、それがプリントされた「オリジナルステッカー」が欲しくてFMラジオにリクエスト送ったりしてみてるけどもらえるかなぁ。

テレビで見る宇多田ヒカル!

宇多田ヒカルさん41歳の誕生日おめでとうございます。ツアー&ベスト盤 SCIENCE FICTION の詳細が1/15に発表された分、今日は特に新情報の発表があるわけでもなく静かに終わっていきそうだ。

以前、後から何かの役に立つかもと思って宇多田ヒカルがテレビで歌った日付をまとめた記事を作成したのだが、最新の2023夏の分まで更新しておいた。ほとんど完全なリストになったのではないかと思うが、リアルタイムで見てきたわけではないし保証はできない。

実際には権利の問題からできないだろうけど、テレビでの歌唱がみんな後から見返せるようになったらいいのにと思う。(違法アップロードされたものは転がってるけど…)

韓国では各テレビ局の公式からどんどん音楽番組でのパフォーマンス映像(やそれに付随する色々な映像)が公開されていくが、僕自身もYouTubeでそれらを見て新しい曲にハマっていったりするし、僕だけでなく世界中からのアクセスがあるのを見ていると音楽番組のパフォーマンス映像の力?有り難さ?を実感する。宇多田ヒカルで言えば、「まつもtoなかい」の歌部分の映像は1ヶ月の期間限定にてフジテレビの公式YouTubeチャンネルから公開された。どういう契約になっているのかわからないけれど、個人としては単純に見やすいからYouTubeに音楽番組のパフォーマンスをおいてくれるのは嬉しい。

 

…ベスト盤発売やツアーに合わせて、「何色でもない花」や新曲(タイトル未定)あたり(まだテレビ披露がない「One Last Kiss」とかもこの機会に良いかも)をテレビで歌ってくれる機会はあるのだろうか。NHKのSONGSとかそろそろどうでしょうか。

mp3mp3.hatenablog.com

 

こんなブログでも

気づいたらもうすぐ(あと2ヶ月)最初の記事を書いてから2年が経とうとしていて、普通に最近になって宇多田ヒカルの「BADモード」期に自分が何を考えていたのかなど振り返るのにとても役立っている。書きたいけど載せどころのない文章(結果的に8割が宇多田ヒカルの話)をどこかに置いとくのって良いことなんだなと思った。(日記)

ベスト盤予約したよ。

宇多田ヒカルのベスト盤 "SCIENCE FICTION" のボーナストラック「Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り- (Sci-Fi Edit)」。かねてから「マルセイユ辺り」の別バージョンが出たら嬉しいなと思っていたのでとても楽しみ。きっとこのボーナストラックが、アルバムのSFコンセプトを完成させるものになるのだろう。

元々の「Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り-」って、12分もあるトラックだし浮世離れしているように見えるけど実はとても現実的な歌だと思っている。いきなり Give me something strong enough / Maybe I'm afraid of love / Say I'm not the only one という切実な言葉が連ねられ、最後は「オーシャンビューの部屋一つ予約」。結局予約するだけで何かが起きるわけでもなく、というのがいかにも現実的。

緻密に構成された12分のトラックに乗せられたこの「現実のうた」を、"Sci-Fi Edit"として組み直すとどうなるのかはとても気になる。

そして、Sci-Fi Editといえば新録の3曲(Addicted To You、traveling、光)もSFコンセプトの中にどう位置付けられるのか気になっている。ベスト盤といえツアーとも連動したコンセプトがしっかりある作品になりそうだから。アルバム「SCIENCE FICTION」のために仕立てられるのはこれら(マルセイユ、新録×3)4曲になるだろうから。まだ「新曲(タイトル未定)」があるけれど。

 

SFとは関係ないけど、「Addicted To You」といえば、「初恋」と「First Love」、「誰にも言わない」と「Can You Keep A Secret?」のように、「君に夢中」ってことだと捉えられるじゃんってリリース当時思ったのをを前の記事を書いてから思い出した。「君に夢中」は addicted to you というよりも into you に近そうだけど(歌詞に出てくるし)。

宇多田ヒカルのベスト盤とツアーの詳細が出た

宇多田ヒカルのベスト盤ならびに全国ツアー「SCIENCE FICTION」の詳細が1月15日に発表されている。「Fantôme」「初恋」を経て2022年(もう2年前?)の「BADモード」でまた新たな境地を見せ…という現役バリバリ感がさらに強まっているこのタイミングでベスト盤リリースか、と12月9日の発表時点では思っていたが、詳細の発表を見るとベスト盤はツアーとかなり連動したものなんだろうという想像ができ、納得。タイトルはツアーとアルバム同じ「SCIENCE FICTION」で、このscientificな?ビジュアルイメージを全面に押し出してきているあたり。

そして収録曲をさらっと公表してきたのも潔い。転載になってしまうが、曲順未定の現時点の並べ方、面白いので残しておく。選曲はほんと素直にほぼシングル曲からだ。両A面シングルとはいえ「SAKURAドロップス」とともに「Letters」も選ばれたのは嬉しい。逆にULTRA BLUEの曲がCOLORSしかないのは寂しいね。Passionさえ入っていない。などと言い出すとキリがないけど、「隠れた名曲」が選ばれるようなベスト盤を出すとしたらまだ先だろうな…とも思う。

そして目を引くのは「新曲(タイトル未定)」と「Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り- (Sci-Fi Edit)」 "Re-Recording" の3曲。再録の3曲はほんとに楽しみだ。

そしてどうやってこの3曲が選ばれたのかは気になる。それぞれの最新の動きを思い出してみる。

「Addicted To You」は、22周年に宇多田ヒカルの22曲プレイリストを作る企画にて、本人がクリスマスプレゼントとして?公開してくれた22曲プレイリストにてUNDERWATER MIX が選曲されていたのを思い出す。再録はどんなアレンジでくるのだろうか。プレイリストの解説より:

Jimmy Jam & Terry Lewisとの初めての共作”Addicted To You”の原型版(後に出来たより華やかなリアレンジ版をシングルに採用しちゃったけど、スタジオで「ジャネットっぽい!」と彼らが盛り上がって過去に手掛けたJanet Jacksonの名曲のリフをぶっ込んでくれたのも素敵な思い出だな〜と懐かしくなり)

「traveling」は2021.6.26のインスタライブで「ヒカルパイセンに聞け!」にて「狙い通り」という歌詞は実は、車で移動する歌だから「〇〇通り」にかけたユーモアなのだと明かしていたくらいか。2018年のツアーでも歌われている。

「光」は2018年のツアーで歌ったのが最後かな。キーが1つ下げられて、ストリングス中心の暖かいアレンジになっていたのが印象的だった。映像化されている千秋楽の幕張メッセは最終日だからいくらか発声が苦しそうで、PlayStation VR体験用に横アリで撮られたテイクの方は滑らかに歌っている、という2種類のライブテイクが残っているのが有難い。

(以上)

全26曲収録(曲順未定)
何色でもない花
新曲(タイトル未定)
Addicted To You (Re-Recording)
traveling (Re-Recording)
光 (Re-Recording)
Automatic (2024 Mix)
Beautiful World (2024 Mix)
Can You Keep A Secret? (2024 Mix)
COLORS (2024 Mix)
First Love (2022 Mix)
Flavor Of Life -Ballad Version- (2024 Mix)
Goodbye Happiness (2024 Mix)
Letters (2024 Mix)
Prisoner Of Love (2024 Mix)
SAKURAドロップス (2024 Mix)
あなた
君に夢中
Gold ~また逢う日まで~
Time
二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎
初恋
BADモード
花束を君に

One Last Kiss

[Bonus Track]
Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り- (Sci-Fi Edit)

https://www.utadahikaru.jp/ より

www.youtube.com

↑traveling、狙い通りのエピソード

矢野顕子のさとがえるコンサート2023神戸公演に行った

2023年12月1日、神戸新聞松方ホールにて行われた「矢野顕子さとがえるコンサート2023 featuring 小原礼・佐橋佳幸・林立夫」に行ってきた。一回は矢野顕子のライブ行ってみたかったので今回行くことができ良かった。

覚えていることをつらつらと書き留めておく。(順番関係なし)

「ひとつだけ」、聴けて良かった。この日はわりと歯切れ良い弾き方&歌い方だったけど好きだった。

途中MCで「最近はイヤーモニターを使って(イヤーモニターとは言っていなかったが)カウントを耳で聞きながら演奏する人が増えているが、こうやって何もつけずにやるのが音楽です」というようなこと(うろ覚えです)を言っていたのを覚えている。

会場が一番沸いたのは「千のナイフ」だろう。矢野顕子はスキャットも交えながらピアノとシンセサイザーを駆使していた。途中ジャズみたいになってたり、メロディーのリズムがちょっと遊んでたり面白かった。演奏する前に「若い人は知らないかもしれないけどイエローマジックオーケストラというのがあって」「私はその後ろの方でシンセサイザーを弾いていたんです」と話していた。急に「ライディーン」が小学校の運動会でBGMになっていたのを思い出し、「来年はライディーンやるか」って言ってた。

宇宙飛行士の野口さんとの作業について紹介した後で野口さんの詩による「雲を見下ろす」を歌い、次に「では宇宙飛行士の娘さんはどんな気持ちだったのか…」と、娘さんが小学生の時に書いた詩に曲をつけたというのを歌っていて、とても綺麗だった。

10年遅れであまちゃんにハマっているそうで「潮騒のメモリー」のカバーをしていた。「千円返して」にすごい感情こもってた。

「Prayer」はギタリストのPat Mathenyが「矢野のために曲を作ってきた」といって聞かせてくれた曲に詞をつけたものだという紹介があった。CD音源よりも力強い歌い方をしていて良かった。

「クリームシチュー」、サビのコーラスも素敵だった。

アンコールは炭水化物シリーズ(「ごはんができたよ」、「ラーメンたべたい」)。「ラーメンたべたい」の最後の音(シンセの上行形の…)で客電がパッとつくのが鮮やかだった。