私は食べ物に好き嫌いは無く、B級料理からキャンプ飯、和食からフレンチ、エスニック等広く浅く何でも頂きます。
歳と共に量は減ったものの、家で作る事も外食もどちらも好きです。
でもまだまだ食べた事がない物がたくさんあります。
しょっつる鍋セット届く
先日、私の好みを良く知っている人物からクール便で秋田名物のしょっつる鍋が届きました。
その人物は夫なのですが、以前私が「ハタハタというお魚、食べた事が無い」と言った事を覚えていたのでしょう。
このお鍋セットはちょっとしたサプライズでした。
箱を開けるとイキの良いハタハタと野菜と鍋のタレまで入っていました。
これは便利、野菜を切る手間も無く、味付けもこのタレをお鍋に入れれば良いようにセットになっています。
今夜は超楽チンだ!(と、思ったのですが)
しょっつる鍋
ハタハタは秋田県民に最も愛される魚で冬に旬を迎える。
昔から秋田県では神魚、雷魚と崇められ県魚に選ばれている。
ハタハタを使った「しょっつる鍋」の「しょっつる」とは、魚介類(ハタハタなど)に食塩を加えて、腐敗するのを抑制しながら、1年以上の時間をかけて熟成し製造した魚醤(ぎょしょう)の事で、塩汁が転じてしょっつるになった。
初めてのしょっつる鍋
箱に入っていた作り方に「お鍋に特製スープを入れて野菜を入れてハタハタを入れる」と書いてあります。
うほほ、簡単だわー。
少しぬめりのあるハタハタ8尾を袋から出すとある疑問が湧いて来ました。
これ、下処理するんだよね?
ネットで調べると、どうもハラワタを出すらしい。
それならそうと、初めから説明書に書いておいて欲しかった。
分かっているのとそうでないのとでは、心構えが違います💧
もう秋田のお酒もお鍋もテーブルにセットされていて、今すぐにでも食べられる状態になっています。
それ以上に私の脳内もすぐに食べられる状態になっていたのですが、まだまだ時間がかかりそう。
何しろ私達夫婦は、しょっつる鍋は食べた事も見た事も無いのです。
でもやるしか無い。
さばいてみると、ハタハタの大きいサイズ3尾はメスのようで卵が入っていました。
(え、卵の事は聞いていないけど)
小さいサイズ5尾はオスのようで卵なしでした。
この事も、同封の説明文には書かれていなくて、ビックリしました。
包丁を使いながら、ネットで卵について調べると、何やら味をつけてそのまま食しても良いし、卵をお鍋に入れて熱を通しても良いとの事。
お醤油等で味付けしてみました。
3尾とも卵を出すと、この小鉢に1杯採れました。
卵はブリ子と呼ばれて珍味だそうです。
プチプチが今まで知っているどの魚卵より固いです。
思ったより塩気は無く、代わりに粘り気があります。
これは日本酒に合う通好みのお味ですね。
キャビアに似ていて、人によっては苦手かも。
私は少しだけなら良いけど、ブリ子よりイクラの方が好きだなあ。
初めての事にあたふたしましたが、やっとしょっつる鍋の用意が出来ました。
お酒はお料理に合わせて「北秋田」
辛口で飲みやすくとても美味しかったです。
お鍋に火が通るまで、ブリ子と松前漬けでちびちび日本酒を飲んでいると、オヤジになった気分です(良い意味で)
しょっつる鍋、出来ましたー。
少し多いような気もしましたが、小アジぐらいの大きさで味は淡白なので完食しました。
ハタハタはふわりと上品なお味、鯛にとろみをつけたようなと言うと近いかも。
少しつるんとした食感で、日本酒と一緒にゆっくりつまむ感じがぴったりです。
またお鍋の出汁、しょっつるはクセがなくて味わい深く思ったより薄味でした。
ハタハタから作ったタレですから、合わないはずがありません。
(実は魚醤と聞いてあのタイ料理に使う「ナンプラー」を想像していたのですが、全く別物でした)
芹(セリ)も脇役ながら良い仕事をしていて、これは大人の鍋ですね。
途中で、小鉢にあったブリ子をお鍋に入れて火を通してみました(右)
すると食感も変わって美味しかったです。
*ハタハタは卵を入れたまま焼くのも美味しいそうなので、一尾は焼き魚にすれば良かったかも。
最後は雑炊にしました。
ブリ子が雑炊の中から時々プチプチと現れると得した気分に。
ごちそう様でしたー。
秋田の冬の味覚、しょっつる鍋
美味しかったです。
* Thank you as always *
★★★ ブログランキング参加中 ★★★
↓ click ↓
人気ブログランキング
▼ よろしければ 読者登録 お願いします! ▼