特定課題研究
技術経営(MOT)専門職大学院における教育の目標は、技術と経営の複眼的な視点から社会や企業、組織における様々な問題に対して解決を目指して取り組む力を学生が習得するところにあります。技術と経営に関わる領域において自ら設定した課題に対し、講義、演習、事例を用いた討議などを通じて習得した知識、スキルなどを総合して技術と経営の複眼的視点から解決を目指した創造的な取り組みを行うのが、「特定課題研究」 です。
進め方
「特定課題研究」は、学生が将来のキャリアパスを想定した課題テーマを選択し、自主的に研究を進めるものです。それぞれの学生には、主指導教員1名と副指導教員が付き研究の進め方や内容についてディスカッションなどを通じて指導を行います。この間に全教員の前で3回の発表会を行います。発表会にはほかの学生も参加しますが、研究テーマが特定企業の業務内容に関わるような場合には非公開として教員のみの説明とすることもできます。
特定課題研究テーマ例
技術戦略・研究マネジメント
- 新規設備投資における設備コスト低減の方策
- 鋳造技術の軽量化達成プロセスの構築
事業戦略
- 化学企業における中間体事業の戦略について
- D社のフィルム事業のリストラクチュアリングに関する考察
知的財産
- 特許価値評価を核としたIPコンサルティングの考察
- 中小企業における知的財産戦略の支援
地域イノベーション
- 中国地域における健康食品産業の高度化の提案
- 自治体における産業政策の段階的構造と課題