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![]() 春のホンシメジを観察したあと、飯田市の大平宿に場所を移して泊まりがけで「反省会」をするようになって、今年で7回目。 いつもの尾根筋で昨年は2本しか見つからず、シロの衰えを感じざるを得なかったので、発見から25年となる今年は、ここでの出会いも一区切りを迎えるだろうと予想していた。
尾根から降りて沢まであと少しというところまで探しても見つからず、やはり予想が的中したかと思いきや、僕のいるところの斜め上あたりから尾根に向かって点々と発生しているのを仲間が見つけ、大声を上げた。
結果的には、尾根の反対側でも何本か見つかり、結構まとまった量の収穫となった。この場所の菌糸はしぶとかった。新たな竜骨を作り始めたようにも思える。 こうなってくると、一区切りをつけようとの殊勝な心掛けもどこへやら、また来年もその発生状況を確かめに来たくなってしまった。
とはいえ、もともと偶然見つけた場所とはいえ、山道によそ者が立ち入るのが許される社会環境ではなくなってきているというのは変わりがない。出会いを続けようとするなら、もっと密やかに粛々と臨まなければならないだろう。 自然の恵みを直接手にとって楽しみたいだけなのだが。。 ![]() ![]() ![]() #
by kokusa5884
| 2023-05-22 09:20
| きのこ
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Comments(4)
![]() 新型コロナウイルス感染症が広がり始めて3年。ホンシメジオフも2年続けて開催を見送ってきたが、今年ようやく開催できた。 今年は例年より春の雨量が多く、大発生を期待していたが、尾根の左側に1本、右側に1本だけという残念な結果だった。5月に入っても比較的低温な日が多かったからかもしれないが、最盛期の頃を知っているだけに、シロの衰えを感じざるを得ない。 とくに尾根の左側は発生場所が年々下に移動し、小さな沢のすぐ上にまで達してしまった。
改めて調べてみると、この尾根で蜂須賀さんが「春のホンシメジ」を発見したのが1998年。もう24年も前のこと。それ以降、仲間たちと毎年このタイミングで集まり、あとり農園の閉園により、2015年からは飯田市の大平宿で旧交を温めてきた。
秋に出るきのこが春にも出ることは珍しくないが、ホンシメジに関しては聞いたことがない。この奇跡のようなホンシメジが、他界してしまった仲間との思い出もつないでくれている。 来年は発見から25年、きのこが共生する木々も成長、遷移してきただけでなく、天然のきのこを採るということに関する社会の見方も変化してきており、ホンシメジオフもひとつの区切りを迎えているような気がする。 来年の発生状況を楽しみにしながら、今後のことも併せて考えていきたい。 ![]() ![]() #
by kokusa5884
| 2022-05-23 14:47
| きのこ
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![]() 先週金曜日(8月27日)、13年ぶりにアカジコウの出る山に行ってきた。 会社を退職し、晴れて65歳無職老人となって、何をしたかったかといえば、禁断の地を再訪することだった。13年前に入山禁止の看板が立てられてしまってからは、立ち入って誰何された場合のことを考えざるを得ず、ずっと自制してきた。無職になったからといって、看板を無視しての立ち入りが良くないことは同じなのだが。。 急傾斜を藪漕ぎしながら尾根に近づくと、行く手に真新しい白いテープが巻かれていたので、一瞬たじろいだ。昔ながらの入会の山だったが、ここまで状況が変わってしまっていたとは。 地元の人に場所を教えてもらって20年以上通いつめ、いつどこで何が生えるか知り尽くしていたので、当時はまるで自分の山のように錯覚していた。たまにマツタケが「採れてしまう」ことはあっても、それが目的ではなく、自分にとっては季節の移ろいに合わせて様々なキノコと出会える貴重な学習の場所でもあったのだ。 せっかくここまで来たのだからと白いテープをくぐってしまったが、そわそわして落ち着かない。尾根の周りを足早に見て回ると、最初に目に入ったのがマツタケの頭。ほぼ同時に薄赤いアカジコウの頭。こんな時期にここでマツタケが採れたことなどなかったので、不意打ちをくらわされた。1本ずつ大事に掘り出して、早々に退散してきた。収穫がアカジコウ1本だけのほうが、まだ気分的には良かったかもしれない。 13年たっても、相変わらず美しく保たれた尾根と斜面。本当に、これでもう2度と来ることはないと思うと余計に悲しくなった。 ![]() ![]() #
by kokusa5884
| 2021-08-29 14:56
| きのこ
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Comments(2)
![]() 新型コロナウィルス感染症の拡大により、不要不急の外出自粛が呼びかけられている。「桜は来年も咲きます、今年は我慢して。」、というのはその通りだと思うが、田舎道を車で走れば嫌でも満開の桜が目に入ってくる。桜の名所に行けないせいか、そういう道端の桜を見歩く人の姿がいつもより多い気がする。 一日中家にいるのも息苦しいので、僕もちょっとだけ一人で近場を散歩してきた。 黄色タイプのアミガサタケは見つからなかったが、春には珍しいテングタケの仲間がひとつだけ出ていた。クロコタマゴテングタケ(黒小玉子天狗茸)だと思う。随分前に、もっと大きく傘が開いた立派な個体を見たことがある。 根元の壷がぷっくりと丸く、柄がすっと立って美しいフォルムだが、間違いなく毒きのこ。北陸のきのこ図鑑によると、無味で異臭があると記されているが、そこまでは確認してこなかった。 毒きのこのリスクは自分でいかようにも回避できるが、目に見えない未知のウィルスへの対処は困難を極める。こういう事態が起きる前にたまたま読んでいた本が「ウィルスの意味論~生命の定義を超えた存在」、感染が拡大し始めた頃に手にした本が「免疫の科学論~偶然性と複雑性のゲーム」。理数系アタマではないので、いずれも哲学系のみすず書房だが、相当手強い本。知恵熱が出そうだ。 ![]() #
by kokusa5884
| 2020-04-04 20:14
| きのこ
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Comments(0)
![]() 彼岸花や金木犀の開花も例年より遅れ、秋のきのこの発生も2,3週間遅れていると言っているうちに11月になってしまった。 せめてナメコの群生くらいは見てみたいと思って、ブナ林帯の歩道を沢沿いに進んでいたところ、対岸の斜面に黄金色の群生を発見。前を歩くハイカーの姿が視界から消えるのを待って、沢を渡った。 傘が開ききってはいたが、ぬめりが乾いて金属のような光沢のナメコがびっしりと重なっていた。高い場所のナメコでも採れる、鎌の付いた竿を杖代わりに持ってはいたが、そんな道具も不要な低い位置にぐるりと発生していたので、ひたすらハサミでチョキチョキ。 別の場所でムキタケやチャナメツムタケ、ブナハリタケ、クリタケも少しずつ採れたので、けっこうな収穫量になった。ナメコの幼菌がびっしりと生える写真を羨ましく眺めていたが、生長したナメコもなかなかのものだ。 カシノナガキクイムシの食害で山が荒れて行くのは悲しいが、不作で欲求不満気味だったこともあり、あっさりと艶めくナメコの魅力に心を奪われてしまった。 ![]() ![]() #
by kokusa5884
| 2019-11-02 23:30
| きのこ
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Comments(4)
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