2024ネーションズカップ第2戦香港大会。女子ケイリンでは佐藤水菜が決勝に進出したが、先行の末に5位となった。

日本勢は佐藤が最高位で5位、次いで太田りゆが9位、梅川風子が13位、酒井亜樹が19位という結果。レースレポートをお届けする。

女子ケイリン

2024ネーションズカップ第2戦香港大会。3月17日に行われた大会最終日には女子ケイリンが行われた。41人がエントリーし、日本からは第1戦のチャンピオンとして佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス)、同じく楽天Kドリームスとして梅川風子、ナショナルチームから太田りゆ、そして酒井亜樹が出場した。

佐藤水菜, SATO Mina, JPN, 女子ケイリン 1回戦, WOMEN'S Keirin 1st Round, 2024トラックネーションズカップ 香港, 2024 UCI TRACK NATIONS CUP Hong Kong

佐藤水菜

現世界チャンピオンのエルレス・アンドリュース(ニュージーランド)は第1戦からの怪我で欠場したが、強豪ドイツのスプリンター、オランダ勢、イギリスからはスプリント世界チャンピオンのエマ・フィヌカンなど、世界トップの選手たちがメダル獲得を争う。

今大会は1回戦⇒(敗者復活戦)⇒準決勝⇒決勝の勝ち上がり

【ルール】

○トラック6周の着順を競う、最大7名のレース。スタートから3周までは、先導するペーサーが選手たちの風よけとなる。

○ ぺーサーはスタート時点で時速30km/h。残り3周までに少しずつスピードが上がり、ぺーサーが退避する時には時速50km/h。

○ 先頭のペーサーが退避すると、残り3周のスプリント勝負!

【ケイリン】トラック競技のルール解説・動画

1回戦

1回戦は6組に分かれて、それぞれ1着が準決勝へ。2着以下は敗者復活戦へと回る。その1回戦は酒井が4着、佐藤は6着、梅川2着、太田が7着と日本勢は全員が敗者復活戦回りとなった。

1回戦結果PDF

敗者復活戦

1着のみが準決勝へと復活できる敗者復活戦。

酒井亜樹, SAKAI Aki, JPN, ヤナ・ブルラコヴァ, BURLAKOVA Yana, AIN, アッラ・ビレツカ, BILETSKA Alla, UKR, ワン・リーファン, WANG Lijuan, CHN, 女子ケイリン 1回戦敗者復活戦, WOMEN'S Keirin 1st Round Repechage, 2024トラックネーションズカップ 香港, 2024 UCI TRACK NATIONS CUP Hong Kong

酒井亜樹

日本勢はまず酒井が第2組に出場。レースではワン・リーファン(中国)の後輪につけて、最終周回では2番手から仕掛けていくが前をかわすことが出来なかった。

梅川風子, UMEKAWA Fuko, JPN, 女子ケイリン 1回戦敗者復活戦, WOMEN'S Keirin 1st Round Repechage, 2024トラックネーションズカップ 香港, 2024 UCI TRACK NATIONS CUP Hong Kong

梅川風子

続く3組、梅川のレース。残り2周を前に梅川が5番手から仕掛けていくと、最終周回では先頭へ。逃げ切り体制に入る梅川だが、外からアリナ・リシェンコ(元ロシア選手、今回は中立選手として参加)が詰め寄ってくると、最後は2人が並んでフィニッシュ。しかし車輪一つほど前に出たのはリシェンコとなり、梅川は2着。準決勝への復活はできなかった。

太田は第4組、佐藤は第6組に出場し、どちらも1着。準決勝へ日本から2人が進出する結果となった。

敗者復活戦PDF

準決勝 写真判定で佐藤が決勝へ 太田は7-12位決定戦

1組目:佐藤

佐藤の組にはエマ・ヒンツェ(ドイツ)、ヘッティ・ファンデヴォウ(オランダ)、ミリアム・ヴェチェ(イタリア)などが揃った。

佐藤は隊列の2番手で周回を重ねていく。残り3周で佐藤は先頭のワン・リーファンから距離をとって後方の出方を伺う。佐藤の後方からヒンツェが仕掛けてくると、残り2周で佐藤は3番手となった。

すかさず3番手から仕掛けた佐藤。加速し前に出ていくが、先頭のヒンツェと並走となり、最終周回へ。外から攻めていくが、前に出れず3着。ギリギリでの決勝進出となった。

2組目:太田

太田の組にはニッキー・デグレンデル(ベルギー)、エマ・フィヌカン(イギリス)、マチルド・グロ(フランス)などが出走。

残り2周で太田は4番手。すぐに後方にいたフィヌカンとグロが太田を抜いていき、残り1周でフィヌカンが先頭、2番手にはグロ、3番手にデグレンデル、そして太田は最後尾。

先頭のフィヌカンがスピードを上げていくと、そのまま1着となった。2着はグロ、決勝へ勝ち上がれる3着にはデグレンデル。太田は6着で7-12位決定戦へ。

準決勝結果PDF

決勝 佐藤は5着で2戦連勝は成らず

決勝メンバー:

佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス)
エマ・フィヌカン(イギリス)
エマ・ヒンツェ(オランダ)
ニッキー・デグレンデル(ベルギー)
マチルド・グロ(フランス)
アリナ・リシェンコ(中立選手)

レースの並びはデグレンデル、佐藤、リシェンコ、フィヌカン、ヒンツェ、グロの順。

ペーサーが退避する残り3周前に5番手のヒンツェが動き出していく。佐藤は前のデグレンデルとの距離を開けて3番手。そして自分から仕掛けていって、残り2周の時点で先頭に出ていく。

佐藤の動きについていったのはフィヌカン。佐藤、フィヌカン、ヒンツェ、リシェンコ、デグレンデル、グロの順で一列棒状で最終周回へ。

逃げる佐藤だが、2コーナーで2番手のフィヌカンが仕掛けてくると、内側で粘ったもののフィヌカン、ヒンツェ、リシェンコに追い抜かれてしまう。

勝負はフィヌカンが先着、2着にヒンツェ、3着にライセンコ、4着にデグレンデル、そしてレースを作り積極的な走りを見せた佐藤が5着。最後尾でフィニッシュしたグロが6着という結果となった。

太田は最後尾からの仕掛けで3着 最終成績は9位

7-12位決定戦に出走した太田は、残り1周で最後尾から仕掛けていく。ワン・リーファン(中国)、リーソフィー・フリードリッヒ(ドイツ)が先着したが、3着でフィニッシュ。最終成績を9位とした。

順位 選手名 所属
1位 エマ・フィヌカン FINUCANE Emma GBR
2位 エマ・ヒンツェ HINZE Emma GER
3位 アリナ・リシェンコ LYSENKO Alina AIN

佐藤水菜は5位、太田りゆは7位、梅川風子は13位タイ、酒井亜樹は19位タイ。

最終結果PDF

選手インタビュー

1/2 Page