〈プロ監修〉iPadのWi-Fi・セルラーモデル、どちらを選ぶ? 違いを徹底解説

〈プロ監修〉iPadのWi-Fi・セルラーモデル、どちらを選ぶ? 違いを徹底解説

Moovoo編集部,Taka
最終更新日: 2024-11-19

※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がMoovooに還元されることがあります。

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Appleの人気デバイス、iPad。インターネット通信に接続することで、クリエイティブな作業やゲーミング、映像作品などの視聴など、さまざまな楽しみ方ができます。

ただし、iPadには「Wi-Fiモデル」「Wi-Fi+Cellularモデル(以下セルラーモデル)」の2種類がどもモデルにも用意され、どちらを選ぶべきか迷うところでしょう。

そこで、人気YouTubeチャンネル「ためになるAppleの話」を運営しているTakaさん監修のもと、2つの違いを徹底解説します。

Apple認定資格を持つYouTuber
Taka
登録者数13万3千人を超えるYouTubeチャンネル「ためになるAppleの話 by Taka」を2019年から運営。アップル認定のサポートプロフェッショナル資格(ACSP)取得。Apple新製品のレビュー動画などを精力的に発信しています。
※Takaさんには2021年6月に監修していただきました。記事後半で最新iPadの情報を紹介しています。

▼ iPadの役立つ情報を紹介

Wi-Fiモデルとセルラーモデル、ネットの「接続方法」に違い

iPadがある風景

iPadなどタブレット型デバイスは、スマホと同じくインターネットに接続して利用するための機能やアプリなどを備えています。そのため、使いたい時にインターネットに接続できるかどうかが使い勝手のうえでとても重要です。

Wi-Fiモデルとセルラーモデルの最大の違いはインターネットへの接続方法の違いです。

Wi-Fiモデル:Wi-Fiに接続してインターネットが利用できる
セルラーモデル:Wi-Fi接続に加え、モバイルデータ通信を利用してインターネットが利用できる

セルラーモデルは通信キャリアと契約することで、スマホと同じようにWi-Fi環境のない場所でもモバイルデータ通信を利用してインターネットに接続することが可能です。

例えばドコモと契約した場合、人口カバー率99.9%を達成しているLTE回線が利用可能になります。人が暮らしている場所であればほとんど全域をカバーしているので、ネットへの接続に困ることは少ないでしょう。

一方、Wi-Fiモデルは自宅やオフィスなどに引き込んだ固定回線につなげたWi-Fiルーターの電波を利用してインターネットへの接続が可能です。

他にも店舗や駅、大型施設など多くの場所には無料で使えるフリーWi-Fiが整備されています。また、モバイルルーターやiPhoneなどスマホのテザリング機能を使ってネット回線に接続する方法もあります。

<ポイント!>
フリーWi-Fiはセキュリティの弱さを指摘する声もあり、安全性を考えるならモバイルルーターの利用や、スマホのテザリング機能でネット通信に接続する方法がベターです。

セルラーモデルなら、スマホなどと同じ安全性の高いモバイルデータ通信が利用できます。

セルラーモデルのメリット|GPSやテザリング機能が使える

セルラーモデルのメリットは単体でネット通信が利用できるだけでなく、他にもWi-Fiモデルと比べて重要な違いがあるのでチェックしましょう。

GPS機能で正確な道案内

iPadセルラーモデルのGPS機能

iPadを車のカーナビ代わりに使いたい方や、ポケモンGOなどの位置情報を利用したゲームをプレイしたい方はWi-Fiモデルでは使い勝手が悪くなります。なぜならWi-FiモデルにはGPS機能がないため、正確な現在位置を特定することができないのです。

iPadは画面が大きいので、見づらい地図が見やすく大きく表示できるのはメリットですが、カーナビとして利用したい方は注意しましょう。

テザリング機能の親機として、パソコンやゲーム機をネット接続

テザリング機能でパソコンを利用するイメージ

テザリング機能とは、インターネットに接続している端末の電波を他の端末にも共有できる機能です。

例えばWi-Fi環境のない場所でパソコンやゲーム機をネットに接続して利用したい場合に、テザリング機能を備えたデバイスが親機となって、子機であるパソコンやゲーム機をネットに接続することができます。

ただし、多くのスマホでテザリング機能を備えているため、必要な方は一度手持ちのスマホの機能を確認してみるのが良いでしょう。テザリング機能を備えていても通信キャリアとの契約内容によってはテザリング機能が使えない場合もあるので注意しましょう。

Taka

Taka さんのアドバイス

実はスマホよりもiPadからPCやゲーム機にテザリングをした方が良い場合があります。

テザリング機能はバッテリーの消耗が早くなるため、バッテリー容量の小さいスマホでは使用できる時間が限られてしまうのです。大容量バッテリーを備えているiPadは、テザリングの親機として使い勝手がよいです。

モバイルルーターを契約して使用している方は、セルラーモデルのiPadに置き換えると利便性が高まる可能性が大きいですね。

Wi-Fiモデルのメリット|セルラーモデルよりも低価格

iPadを比べている様子

セルラーモデルの方がどこでもインターネット接続ができるので、使い勝手はWi-Fiモデルよりも優れています。

ただ、便利な分Wi-Fiモデルよりも購入コストがかかります。どれほど差があるのか見てみましょう。

2023年6月、Apple販売価格(税込み価格)

モデル

iPad Pro 12.9インチ(第6世代)

iPad Pro 11インチ
(第4世代)

iPad Air
(第5世代)

iPad
(第10世代)

iPad mini
(第6世代)

容量

128GB

128GB

64GB

64GB

64GB

セルラーモデル

196,800円

148,800円

116,800円

92,800円

102,800円

Wi-Fiモデル

172,800円

124,800円

92,800円

68,800円

78,800円

リンク

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表では各iPadシリーズの中で最もストレージ容量の少ないモデルを並べています。つまり、価格が最も安いモデルですが、それでもセルラーモデルはWi-Fiモデルに比べて2万円以上高い料金が設定されています。

購入価格を抑えたい方は、セルラーモデルでなければ利用目的に対して不十分なのか検討した方が良いでしょう。

セルラーモデルのデメリット|毎月の通信費用

SIMカード

セルラーモデルはスマホと同じように通信会社から提供されるSIMカードやeSIMを利用することで、通信キャリアが提供している回線を利用してモバイルデータ通信ができます。

ただ、SIMカードを契約しなくてもWi-Fi環境があればネット通信は可能です。ただ、その場合は本体代が高いだけのWi-Fiモデルと同じなので、せっかくのセルラーモデルのメリットが活かせません。

そこで、モバイルデータ通信を利用する場合がほとんどですが、その場合はスマホと同じく毎月の通信料が発生するので、そのコストを考えておく必要があります。

Taka

Taka さんのアドバイス

SIMカードを契約した場合の月額料金はキャリアによって異なり、一見複雑です。

ただ、大手キャリアでスマホを契約している方は、データシェアができる料金プランがおすすめ。毎月利用できるデータ通信量をスマホとiPadでシェアすることで、iPadの通信コストを抑えてモバイルデータ通信を利用できます。

また、格安SIMを契約するという手もあります。こちらは大手キャリアに比べて利用できる通信量は少ないものの、月額料金が2,000円前後で安価に契約できるのがメリットです。
<ポイント!>
「SIM」とは、利用者を特定できるID番号が登録されたデータで、電話機能やインターネット通信を利用するのに必要です。物理的なカード型のSIMカードの他に、デジタルデータの「eSIM」の2種類があります。

eSIMもSIMカードと同じ役割ですが、データなので受け取るまでに時間や手間がかからないのが特徴です。契約したらすぐにネット回線を通して届くので、すぐに利用できます。近年発売されたiPadシリーズではすでにeSIMに対応した機種が主流になっています。

【eSIM対応モデル】
iPad Pro 11インチ:第1世代以降
iPad Pro 12.9インチ:第3世代以降
iPad Air:第3世代以降
iPad:第7世代以降
iPad mini:第5世代以降

Wi-Fiモデル・セルラーモデルの選び方

iPadのある風景

ここまで両モデルの特徴をご紹介してきました。それぞれどんな人におすすめなのか、まとめます。

Wi-Fiモデルがおすすめ①|自宅やオフィスでの使用がメイン

Wi-Fi環境が整っている自宅やオフィスなどでの使用がメインの方は、価格を抑えて手に入れられるWi-Fiモデルがおすすめです。

Wi-Fiモデルがおすすめ②|スマホやモバイルルーターでネット接続

屋外などWi-Fi接続ができない場所でもネットに接続してiPadを使いたい方は、テザリング機能を備えたスマホを持っているか、普段使用しているモバイルルーターがあるかを確認しましょう。

もしスマホやモバイルルーターで使えるデータ容量をiPad用に使用してしまうと容量が足りなくなる方は、契約内容を見直してみましょう。

多くの場合、すでに使用しているスマホやモバイルルーターの毎月使えるデータ容量を増やした方が、セルラーモデルを購入してSIMカードを契約し、毎月の利用料を払い続けるよりもコストを抑えられるはずです。

Wi-Fiモデルがおすすめ③|コストを抑えてiPadを手に入れたい

コストを抑えたい方は迷わずWi-Fiモデルを選びましょう。本体代もセルラーモデルよりも2万円以上安く、しかも通信料が別途かかりません。

iPadとは別にモバイルルーターの契約も考えている方は、セルラーモデルにしてキャリアに毎月通信料を払う場合とWi-Fiモデルとモバイルルーターの組み合わせで使い続ける場合とを比較するようにしましょう。

条件によっては、キャリアの通信料が大幅に割引されて逆にセルラーモデルの方がお得な場合があります。また、価格がわずかに違うだけであれば、モバイルルーターを持ち歩く手間や、その都度起動させる手間を考えるとセルラーモデルを選んだ方が良い場合もあります。

セルラーモデルがおすすめ①|ビジネスシーンでメインに使いたい

ビジネスシーンでiPadの利用を考えている方は、手間なくスマートに運用できるセルラーモデルの方が使い勝手が良いでしょう。慌ただしい状況でもサッとカバンから取り出して起動すれば、インターネットに接続された状態でiPadを利用できます。

Taka

Taka さんのアドバイス

テザリングやモバイルルーターは便利ですが、取り出して即座にネットにつながるのに比べれば使用感は大きく下がります。

一方で、もしも外でネットにつなぎたい端末がPCやゲーム機などほかにも複数台あるのであれば、回線が一つで済むテザリングやモバイルルーターが合理的です。

セルラーモデルがおすすめ②|カーナビ・ポケモンGOなど

すでに紹介していますが、GPS機能を備えているのはセルラーモデルのみです。位置情報を利用したアプリを使いたい方はセルラーモデルを選びましょう。

iPadシリーズ最新モデルを紹介

PICK UP①
  • Apple
  • iPad(第10世代,10.9インチ, Wi-Fi, 64GB)

  • 税込み58,800円(Amazon)
  • ポップな4つのカラー、1,200万画素カメラによる4Kビデオ撮影に対応

  • ホームボタンのないオールスクリーンタイプへと進化し、画面サイズが第9世代から0.7インチ拡大。チップはA14 Bionicを搭載しています。

    本体カラーはポップな4色展開で使うのが楽しくなるデザインです。

    専用のMagic Keyboard Folioが新たに登場。キーボードとトラックパッドを使えば、クリエイティブな作業がよりしやすくなります。

PICK UP②
  • Apple
  • iPad Air (第6世代,11インチ, Wi-Fi, 256GB)

  • 税込み114,800円(Amazon)
  • M2チップ搭載でパフォーマンスアップ

  • 2024年5月に発売された新型iPad Airは、11インチと13インチの2つのサイズがあり、どちらも高解像度ディスプレイを搭載しています。

    M2チップを搭載し、パフォーマンスが向上し、ストレージ容量も最大1TBまで選べるようになりました。Apple Pencil Proに対応し、クリエイティブな作業や高性能なアプリケーションの利用に最適。

PICK UP③
  • Apple
  • iPad mini(第6世代,8.3インチ,Wi-Fi,64GB)

  • 税込み84,800円(Amazon)
  • 持ち歩きにぴったり、コンパクトモデル

  • 片手で持てるコンパクトサイズの本体に、最大輝度500ニト、8.3インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載。重さは約300g、厚さは6.3mmと薄く、小さめのバッグや上着のポケットなどに入れて持ち歩ける携帯性の高さが魅力です。

    Apple Pencil(第2世代)に対応し、本体側面にマグネットでくっつけて充電できます。素早く取り出してメモやイラストを書き留めるのに適しています。

PICK UP④
  • Apple
  • iPad Pro 11インチ(第5世代, Wi-Fi, 1TB)

  • 税込み324,800円(Amazon)
  • パワフルなM4チップと高精細な有機ELディスプレイをコンパクトに持ち歩く

  • より扱いやすいサイズ感でiPad Proの最高レベルの性能を求めるなら、11インチがおすすめです。コスパの面でも20万円を超える13インチに比べ、16万円台から手に入ります。

    第4世代のiPad Pro 11インチに比べ、本体が0.6mm薄くなり、さらにわずかですが軽量化しています。M2チップからM4チップへと内蔵チップが進化し、処理速度が大幅にアップしながら、使い勝手の良さは損なっていません。

    また、ディスプレイが有機ELに進化したことで、ピーク輝度が1,600ニトに向上(HDRコンテンツのみ)。高精細な映像をより明るく楽しむことができます。

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