10月20日(日)、墨田区で開催される入場無料イベントであるすみだストリートジャズフェスティバルをちょこっとだけ観に錦糸町へ。観たのは、夢見る港のスーパーサポメン・ベースのマサキングさんが参加するPatricia Treeと、銚子でのフライダーズのライブのときにまさにフライダーズを呼んでくださった張本人である、天狼のベーシスト井上悠太郎さんが参加するSalt。そもそもは、マサキさんと悠太郎さんがSNS上で「僕も出ます」「もしかして同じステージ?」「しかも前後?」(大意)というやりとりをされているのを脇からこっそり拝見していて『偶然すげー!』と勝手に沸いて(笑)、私がライブを拝見したことのあるおふたりが(ステージは他にもたくさんあるのに)同じ日の同じステージに連続で出演されるなんて、ここここれは運命だ観に行くしかない…!と思い、ジャズのことはゼロ理解ながら足を運ぶに至ったのだ。
錦糸町の駅を降りて案内所でパンフをもらい、多数ある会場のうちSaltとPatricia Treeの演奏のある「アルカイースト」ステージを係員の人に教えてもらって移動したら、ビル脇の一角にしつらえられたその場所でちょうどSaltの演奏が始まったところ!遠目から、カーキのジャケットを着たベースの井上悠太郎さんの姿も確認。立ち見のお客さんがけっこうびっしりいて、街をあげてのこのイベント盛り上がってるんだなあと感銘を受ける。Saltはブルースのカバーやオリジナルを演奏。みんな大好き「レイラ」も演ってたかな?ボーカルの方のキャラが立ってて、顔で歌う、まさに正しくブルースな歌い手さん!演奏もMCも楽しかった。ただこの日、晴天ではあったものの風が強く冷たい日で、ミュージシャンのみなさんは野外での演奏ちょっと大変そうだった。おつかれさまでした~。
転換の時間、片付けの終わった悠太郎さんに(これを逃すと次いつお会いできるか…と思い)思いきって「フライダーズ×天狼のライブのときに銚子に伺った者です~」とお声がけ。気さくにお話に応じていただけました…!お聞きするとなんとこのあととんぼ返りで、夜、まさに銚子で天狼のライブがあると。移動距離の大きなダブルヘッダー!どうぞお気をつけてー。
Saltさん
さてアルカイーストステージではSaltのあとにPatricia Treeがセッティングを。この日PAを担当するとご自身が告知もされていた夢見る港の松野寛広さんが、忙しそうに機材のあいだを行ったり来たり。そしてベースにはわれらがマサキングさん!事前にリハ動画などもSNSに上げてくれていたPatricia Tree、ジャズフェス公式サイトの紹介をお借りすると
piano - Patricia
drums - ヨシモトヒトミ
bass - マサキハサウェイ
の3人で「童謡や昔聴いたことのある曲を、リハーモナイズとアレンジで再解釈」する、とのこと。たぶんスペースの関係でベースのマサキさんが手前に位置したのも新鮮、そして時間になって始まった演奏、めちゃめちゃカッコイイんですけどー!ベースソロもふんだんにあってわーわー!Patriciaさんのピアノはきりりと美しく、ヨッシーさんのドラムもめちゃんこイカシてたなあー。Patriciaさんが「曲目はあえて言わずに演奏するので当ててくださいね」とMC、耳なじみのある素朴なメロディが次々JAZZアレンジで展開されていくのカッコよかったー。ジャズのことがまったくわからない私だけど、肌で感じるスリリングな楽しさ!こんな条件下でも音がバランスよくきれいに聴こえてたのはさすがの松野さんの腕前なのかな。ちょっと怪しいファンとして最前列でガン見してしまったけど、マサキングさんがとってもカッコよくてしびれた~。やはり風が冷たく強くメンバーさんは演奏するの大変だったのではと思うけど、おつかれさまでした!
私は夢見る港でしかマサキングさんのベースを聴いたことがないのだけれど(そして音楽ジャンルによるベースプレイの違いもよくはわかってないのだけれど)、こういうJAZZなベースを強力に弾きまくるマサキさんはいつもと違ってて新鮮だったなあ。Patricia Tree、楽しかったしカッコよかったのでまた観る機会があるといいなと思う。
Patricia Treeさん(ヨッシーさんうまく写せずゴメンナサイ…!)
ふだんJAZZというものに縁遠い私、マサキさんと悠太郎さんが同じステージに出演、というきっかけがなければこのようなイベントに足を運ぶこともなかったかもしれないので、今回のめぐり合わせには感謝。すみだストリートジャズフェスティバルはすべてをボランティアが運営しているイベントだそうで、それをこの規模で開催するのはすごいなあ。お客さんと演者が近くて気さくな雰囲気もよかったです。
【2024/11/07記】