初めて見たハロプロ研修生公演にて松原ユリヤに感動した理由を書く前に
松原ユリヤが歌う姿を見て、ぼくは感動した。涙が止まらなかった。どうしてだろう?
その日のファンのツイートを眺めて見ても、選曲の理由が「簡単だから」と言い放った彼女の強烈発言に爆笑した、であったり(ぼくも笑いましたよあれは)、歌もダンスも上手くないあの松原がここまで歌えたことを暖かく見守りたい、と言うようなツイートこそあれ、感動したというツイートは見当たらなかった。少なくとも、泣くほどのことでは、なかったはずだ。どうして泣いてしまったのか。その理由をブログを書きながら考える。まずは長い前置きから始めるので、よろしくです。
松原ユリヤ(まつばらゆりや)
2008年2月26日生まれ
血液型A型
東京都出身
http://www.helloproject.com/helloprokenshusei/profile/yuriya_matsubara/
コミティア124の翌日、2018年5月6日に、ぼくはハロプロ研修生公演を見た。ハロプロ関連の公演を見るのが久しぶりであり、そして、ハロプロ研修生の公演を見るのは初めてだ。ハロプロ研修生はその名の通り研修中の者たちであり、基本的にテレビやラジオに出ないので、定期的に開催されるハロプロ研修生公演を見るしか知る手立てはない。福島に住んでいると見る機会がないし、そのためにわざわざ東京へ行くこともなかった。今回は、たまたまスケジュールが合ったので、見てみた。
この日の公演は年に一回だけ行われる「春の公開実力診断テスト」。研修生公演のなかでもマニアックなものだと聞いていた。この公演では、研修生の各々が自ら選んだ課題曲を歌い、会場のファンは誰が良かったかを投票し、公演の最後に結果発表が行われる。通常の研修生公演と異なるのは、参加者全員がそれぞれソロで歌うという点だ。これは他のハロプロ関連の公演でも見られないことであり、珍しい。そして、ファン投票が行われる点も重要だ。これも他では行われない。いわゆる推しメンではなく冷静にそのパフォーマンスを審査し投票するというファンが多いのだと聞いている。人気投票とは違うらしいのだ。ハロプロのファンは、ハロプロの歌やダンスのレベルが高いことを誇りとしている(もちろんそれだけではないが)。ハロプロが備える高いスキルを養成するハロプロ研修生の、実力を診断するイベント。これは、単なるアイドルのイベントではない。だから、研修生それぞれの気合の入り方も相当なものだし、ファンにとっても緊張感を伴う。
先にお断りしておきますが当ブログエントリーはレポブログではないので(書いてみたらレポにならなかったのです)
公演内容については是非とも下記のブログをご覧ください
ぼくが、どうしても「春の公開実力診断テスト」を見てみたいと思ったきっかけは、2016年に発売された『Top Yell NEO』に掲載されたシャ乱Qまことのインタビューだった。
- 作者: Top Yell編集部
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2016/06/30
- メディア: 単行本
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コミティアの翌日だったのでちょうどいいと考えたからチケットを取ってみたのだが、ぼくは、この「春の公開実力診断テスト」について、以前から興味があった。ハロプロまとめを作成していて、この公演特有の、独特の空気、緊張感など、ファンのツイートをまとめながら、一度は見てみたいと思っていた。
と、ここまでは、見聞きした話。ぼくはハロプロ研修生の公演を実際に見たことはなかった。それでも、ハロプロ研修生の現場には、ハロプロの秘密、ぼくが知らない何かがある。以前からそう考えていた。今回はたまたまスケジュールが合ったので、見ることにした。
ハロプロ研修生はテレビやラジオに出ないと書いたが例外はある。BS日テレにてハロプロ研修生のバラエティ番組が放映されていた。佐々木莉佳子や加賀楓が研修生だった頃であり、出演していた当時の研修生は、現在ではモーニング娘。やアンジュルムなど、ハロプロの正規グループに加入している。佐々木莉佳子は気仙沼のアイドルグループを辞めてハロプロ研修生に入ったことでも有名で、ぼくは以前(気仙沼時代)から知っていた。あのような楽しい番組が今でも続いていたら、地方に住むぼくのような人間でもハロプロ研修生に対して親しみを持てたんだろうと思っている。現時点での番組出演は、ハロプロ研修生北海道のメンバーが出演するHBCラジオの番組のみだ。だから、ハロプロ研修生北海道のメンバーについては多少は知っているつもりだった。
2017年、アベマTVにてハロプロオーディションが開催され、番組として数回に渡り配信された。ハロプロメンバーのオーディションと謳われ、どのグループに加入出来るかは明言されなかった。最終候補の8名に密着し、結果、全員が落選した。番組の本番はここからとなる。その8名にハロプロ研修生への加入を勧める。そして、学業優先を理由に辞退した1名を除く7名が、2017年12月、ハロプロ研修生28期として新加入した。松原ユリヤはそのなかの一人だ。
ハロプロ研修生に新メンバーが加入!
http://www.helloproject.com/helloprokenshusei/news/7928/
※ハロプロ研修生の期については以下のツイート画像を参照のこと遅くなりました、歴代ハロプロ研修生一覧を更新しました。
— 歴代ハロプロ研修生一覧 (@hp_mid_s) 2018年4月30日
長澤和奏さん、お疲れ様でした。
高画質→https://t.co/fcePVt7zh4
Googleスプレッドシートも同じく更新しました。https://t.co/kTU8qCn28J#hpkenshu pic.twitter.com/POcXGZ85Ud
すなわち、松原ユリヤを含むハロプロ研修生28期メンバーは、このアベマTVのハロプロオーディション番組に最初から出演していた。だから、このメンバーに対して、かつてのモーニング娘。オーディションがASAYANにて放映されていた当時のように、親近感が湧くようになっていた。ぼくにとっては、27期までのハロプロ研修生よりも、良く知る者たちとなっていた。
松原ユリヤは、最初から異彩を放っていた。オーディションを受けた理由が、お笑いアイドルになりたい。吉本新喜劇の小籔千豊の大ファンだと言う。憧れのハロプロメンバーはいない。好きなハロプロの曲もない。ここまで聞いて、明らかにおかしい。どうしてお前はハロプロオーディションを受けたのだ?
可愛いとかスタイルが良い、などではなく、面白いかどうか。それがぼくにとって最も重要なので、この時点でぼくは彼女のことを「推し」ていた(実際には研修生入りを辞退した人物が一推しだったけど)。
この番組ではオーディションの過程、歌とダンスのレッスンに密着していたのだが、松原は、とにかく注意されてばかりだった。ハロプロのレッスンで良く聞く「やる気がないなら帰ってください」というあれを何度も言われていた。歌とダンスが徹底的に下手だった。他の参加者が取り立てて上手ということでもなかったが(上手い者もいた)、とにかく松原は、ダメダメだった。そもそも、お笑いアイドルと言う良く分からない目標なので、本当にハロプロの歌とダンスを習う気があるのかと疑いつつ、ぼくは、とにかくそれが面白いので見続けていた。
だから、松原がハロプロ研修生に加入すると決めたと知り、驚いた。ハロプロに面白い奴が入ることはぼくにとって好ましい。だけど、もしかして素質がないのではないかと疑ってもいた。そうではあるけど、ぼくが気に入った人物であるのだから、他の芸能事務所ではなくアップフロントのハロプロ研修生として今後頑張って行くと決めた彼女を歓迎した。こんな面白い奴を他の事務所に取られては面白くない。当時のぼくにとっては、その程度のことだった。
そして、ほどなく、松原ユリヤのことをぼくは忘れていた。ハロプロのYouTube番組にて研修生のレッスンなどが見られることがあり、松原がまだいることを確認して安心したりはしていた。それでも、好きなハロプロメンバーとして名前を出すことはなく、正直、忘れていたのだ。
だから、この日の研修生公演は、ぼくにとって松原ユリヤとの「再会」となった。
ぼくが彼女の歌を聞いて泣いたのは再会だったからなのか?
もしかしたら、そうかもしれない。
この日の公演は先に書いた通り実力診断テストなので、研修生それぞれが自分をアピールすべく、ソロとしてのパフォーマンスを披露していた。ぼくは正直、スキル面はあまり重視していないので、なるほど、今の研修生はレベルが高いなあと思いつつ、それだけだと面白味がないなあ、などと考え、途中からは、もしぼくがモーニング娘。の採用担当だったら誰を入れるかと言う点を重視して、個々のパフォーマンスを見るように切り替えた。そうなると、単に上手いかどうかではなくなった。この実力診断テストの23番目に出演した太田遥香だけが、その基準に合っていた。サビの部分で音程を外したが、それを含めて、全体的に伸び伸びとしていて、モーニング娘。に入れたいと感じた。ぼくがスキルを重視しないのは、研修生時点での評価や獲得したスキルは正規グループに加入した時点でリセットされ、そのグループに相応しく一から「やり直し」されると、これまでの研修生上がりのメンバーを見ていて感じていたからだった。例えば、加賀楓がそうだろう。研修生のなかで最もスキルが高いと言われていた加賀でさえ、モーニング娘。となれば、苦労している。求められるものは単なるスキルだけではなく、キャラクター、真の意味での個性であったりする。そのことは加賀自身がインタビューで答えている。
「荒れる春場所」ではないが、これまでの実力診断テストでは、何かと波乱が起こると聞いていたが、ぼくが見た限り、今回の実力診断テストでは、そういうことはなかった。そして、現時点でのハロプロ研修生のレベルの高さは実感した。実際に見てみないと分からないことはあって、なるほどと感じた。だけどぼくは、そのレベルの高さをそれほど重視していない。
本来であれば、今回の実力診断テストで投票するのは太田遥香だったのだが、その前に事件は起こった。太田の出番の2つ前、21番目に松原ユリヤが登場した。
たまたまスケジュールが合ったので見てみた。その程度のこと。そのはずだった。
以下のブログに続く。
公演当日のTogetterまとめを作成しました
そして、数年ぶりにはてなキーワードを作成しました
ハロステにて当日のダイジェスト映像が公開されました(5月9日)
※12分からのリンク
https://www.youtube.com/watch?v=8X4iq0IR5tE&t=12m