萌樹工房あれこれ JR留萌線の線路が消える?
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JR留萌線の線路が消える?

この4日
JR北海道留萌線留萌~増毛間の運行が最終日を迎え 
廃止された

留萌線は宗谷本線の深川市から留萌市を経由して
増毛町までの路線
この路線の一部留萌~増毛間16.7kmが廃止 
いわゆる留萌線の尻尾(しっぽ)切りである

さらに 追い打ちをかけるが如く 
JR北海道から輸送密度の低い3路線が廃止検討路線として公表されたのです
3路線に留萌線が入っていました

なんと寂しい話です
ますます田舎は不便で住みにくい地域となっていきます

ボクの家族が1954(S29)年に留萌市から初山別村に引越し 
9年間をこの地で過ごしたのですが 
この村に鉄道が開通したのが
1958(昭和33)年4年生の時でした

全村挙げて日の丸の旗を振り 
♪花で花~で飾りましょう~などと歌いながら機関車を迎えたものです

客馬車

鉄道開通前の冬期間での交通手段
完全予約制です

当時の鉄道はニシン輸送 
炭鉱開発と運炭など必要不可欠な輸送手段でしたが 
その後国の石炭政策の変換 国道の整備等による存在意義も失い 
1987(昭和62)年に羽幌線が廃止
わずか留萌管内全線開通から29年の命でしたが

皮肉なことに廃線の次の年にニシンが大漁でした

レールバス

蒸気機関車のあと 
客車として使われていた当時のレールバス

留萌市の父の実家に泊まると
夜中にガッタンゴットンと貨物列車の走る音に必ず目を覚ましたものです
もちろん蒸気機関車です 
懐かしく今でもその音が耳に付いている

またこの実家の前浜は留萌港内でした 
留萌港は石炭の積み出し港で 
こぼれた石炭が時化の度に前浜に寄ってくるので 
それを拾って暖房用として使っていたのです 
そのため玄関の土間には 
石炭を貯蔵する大きな桝がありました

当時の田舎は 自給自足的な共同体の体をなし 
第一次産業はもちろん
豆腐屋から鍛冶屋から下駄屋そして映画館までそろっており 

この村に限らずどんな田舎でも 
その街で生活できる環境を整えていたのです

経済成長とともに 流通事情も変化し 
近代化と呼ばれる便利な世の中へと変貌していくのですが 
それと反比例し田舎は住みにくくなってきていました

北海道は一部の都市部を除き 
田舎はどんどん限界集落の仲間入りしています

当留萌管内は鳥取県と同じ面積ですが 
人口は1市6町1村で現在5万3千人 
高齢化率もどんどん高くなっています

地方創成のための担当大臣を置き  
石破さんが頑張っていたようですが 遅すぎるのです
地方が疲弊しすぎて 
地域おこし協力隊を置いて頑張っても非常に厳しいですね

留萌線の廃止に向け 
JR北海道が関係自治体と話し合いをしていくようですが 
都市間バスがあるとはいえ 
廃止ありきですのでどこまで守れるのか

車を運転できるうちは良いのですが・・・
 
暗い話題でしたが

明るく過ごします

写真資料は 初山別村史からお借りしました

模型機関車1
3年前に手作りした機関車です


 
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Comment

私もJR留萌―増毛間の最終列車?の記事を読みさびしい思いをしていた一人です。
若き日、増毛町出身の中学生に家庭教師をしていて、夏休みに海水浴に招待されて初めて、「ぞうもう町」(笑)へ行ったのでした。
妙に町名がおかしくておかしくて・・・

日本全国、不採算路線は廃止され、リニア新幹線!とかの鍬入れ式が当地名古屋で先日行われたり、その恩恵に浴するまで足腰達者でいられるはずもなく、”なんかなあ・・・”と老人の繰言が出てきます。

必要アイテム車の、しかも雪道の運転にはくれぐれもお気を付けて下さいね。

Re: タイトルなし

四国四万十市の半家(はげ)駅から増毛駅までのツァーも出来なくなり、残念がっている人がいるようです。
それにしても日本人は神頼みとかゲン担ぎの好きな民族ですね。
それを理由にあちこち回って歩くのも楽しいものなのでしょう。

四万十市に半家(はげ)駅があり増毛(ぞうもう)駅までの?ツアーがあったとは知りませんでした!
このブログは色々物知りにしてくれます。
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プロフィール

KEARASHI

Author:KEARASHI
2013年10月リタイアをきっかけに、木彫・木工クラフト工房を開設しました。
木に新しい命を吹き込むという思いを込め、「萌樹工房」(もえぎこうぼう)と名付けています。
ブログでは、工房の様子や他の趣味等を載せていきます。

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