金曜日、千葉県動物愛護センター行って来ました。
私はちばわん引き出しの仔犬ちゃんの運搬係です。
着いてほどなく、小柄なダルメシアンの男の子が搬送されて来ました。
なぜここに来ちゃったのかな・・・?
1日目のお部屋に入りました。
幸い、この1日目のお部屋にいる子は、皆ほぼ引取り先が決まっているそうです。
2日目のお部屋。

センターブログにたびたび登場しているダルメシアン母子のお父さん犬(黒い子です)も
このお部屋に居ました。
性格が良さそうなので処分にしたくないけれど、どこからもお声がかからない・・・ということで
ちばわんでお引き受けすることになりました。

とっても人懐こいゴールデンっぽい風貌の子は
譲渡先が決まっているそうです。

3日目のお部屋。2頭だけでした。
ちゃんと首輪が着いているのに・・・なぜ鑑札や迷子札を着けないのでしょう?
4日目のお部屋は空っぽで清掃中でした。
そして気の重い最終日のお部屋・・・ここに居る子達は誰もまだ手が挙がっていません。
収容期限は本日までなので、翌日(月曜日)の朝までの命です。
でも、月曜日は処分がないことも多いそうです。
もしかしたら火曜まで僅かですが時間が稼げるかも知れません。
気になる子がいたらセンターに問い合わせてみていただけませんか?
みな可愛がってもらっている普通の家庭犬とどこも違わない子達です。

窓に飛びついてくるこの子は本当に人懐こい感じでした。

奥のちょっとビビリな2頭
白い小柄な子は具合が悪そうでした。

後の大きなオスは隣の仔犬にずっと寄り添ってあげていました。
この殺伐としたお部屋で仔犬は少しは安らぎを得られるでしょうか。
ここに私の気になっている子がいました。
センターの収容犬情報で見た、わが家のべっちゃんそっくりの白い子。
収容犬情報の写真が威嚇で唸っている感じで、
「見かけも性格も吠え吠え犬のべっちゃんにそっくりかな?」と予想していたのですが
やはり私達に向かってず~っと吠えてました。

でも、ちょっと目を離して他の子の写真を撮っている間にだいぶ近くまで寄ってきてくれていました。(気づいて視線を向けると、慌てて離れて吠え出しました)
ハーフチョークっぽい首輪をつけて収容されたこの子。
収容犬情報には「トラロープつき」と書かれていましたが
このロープで係留されている間に逃げ出したのか、それとも捨てられていたのか・・・
私達に吠えた後「仕事したよ!」って満足気に見える
かわいいお顔が脳裏から離れません・・・
きっと飼い主には忠実でベタベタの子だと思います。
助けてあげられなくて本当にごめんなさい。
こちらは通路を挟んだ向かい側。
譲渡に向けて検疫中のわんこちゃん達です。
あいかわらず仔犬ちゃんが沢山いました。
どなたかわんこと暮したいとお考えの方はいらっしゃいませんか?
優しい飼い主さんを待っている子達がこんなにたくさん居ます。
トラバサミか何かで足を負傷して指の切断をした男の子。
とても性格が良さそうということで検疫されていましたが、引き出し先がまだ決まらないとのこと。
こちらも、ちばわんで引き受けることになりました。
来週、引き出し予定です。
この子は性格が良いので譲渡の方向で考えているそうですが
まだ引き出しの手があがっていないそうです。
身体は大きめですが、穏やかで賢そうな子でした。
そして仔犬の5きょうだい・・・
やっと生後3週間程度でしょうか、明らかにまだ離乳前のようです。
去勢・避妊を怠って生まれた子を持ち込んだのでしょう。
離乳時期も近そうなのに、新しい飼い主を探すことをなぜしないのか?
持ち込んだ人に、このことを後悔する日が来るのでしょうか・・・?
こんなに無邪気でかわいいのに、もうあと僅かな時間の命です。
フードを食べられない仔犬はセンターではお世話の手がまわりません。
ドライフードを食べられる仔犬すら、検疫のスペースがないのが現状です。
それでも、「この子達は他のお部屋に入れるとパルボ感染の危険が高いから・・・」と
職員さんは仔犬ちゃん達をこのお部屋に置いていらっしゃいました。
そしてこの日ちばわんで引き出した仔犬ちゃん♪
入ってすぐ左側の手術室に居ました。
と~ってもハンサムで小柄な男の子です!

センターから西八王子ICまで夕方の渋滞のなか
3時間弱も私と一緒にドライブに付き合ってくれました。
その間、騒ぐことも吐くことも排泄することもなく・・・
びっくりするほどのおりこうぶりでした。
助けられなかった子達のぶん、とびっきりの幸せを見つけてほしいと思います。
帰り道・・・もう渋滞も終わっていて、圏央道の西八王子から浦安まで
なんと1時間ほどで帰って来ました。
姉妹が待っている家に急ぎなら、満月過ぎの満丸いお月さまを眺めながら考えるのは・・・
やっぱり最終部屋の白い子のこと。
「わが家で預かれないものか・・・」
でも、同じような性格のべっちゃんと対立するのは目に見えていますし、
自己主張の強い子はモカ姉さんも許しません。
それに警戒吠えの矯正が非常に難しいことは
べっちゃんと暮してみて、身にしみて理解しています。
昨年は人にも犬にも激しく威嚇吠えするべっちゃんに苦情が出て
引越しも余儀なくされました。
よしんばわが家でなんとか預かりができたとしても
いぬ親さんにわが家と同じような苦労を味あわせるかもしれません。
それ以前に、吠え癖の矯正ができなければいぬ親さん探しは難しいだろうし
その場合、わが家の3番目の愛犬として引取る覚悟があるのか・・・
「NO」という答えしかないのが解っていながら
あの子の顔がどうしても頭から離れません。