初めて三上悠亜さんに会いに行った日 - それは恋とか愛とかの類ではなくて

初めて三上悠亜さんに会いに行った日


三上悠亜さんのことを初めて認識したのは2013年の文春だった。当時私は手越担だったのでその文春のことをよく覚えている。手越さんの飲み会でのキス現場が報じられたが第一報では相手の顔は見えておらず、回している腕の感じから手越担の友人と相手は結構年上なのではと推測していた。それが数日後第二報が報じられて相手はSKE48の鬼頭桃菜さん(三上悠亜さん)だったことが判明。当時私は48グループも追いかけていたので鬼頭さんのことは名前を聞いたことがあるくらいだったけれど、あまり48グループ内では目立っていないこの子が手越さんの相手なの?!と衝撃を受けたことを覚えている。この文春に撮られた話は最近三上さんが『しくじり先生』などでも話しているが、たった一回だけ行った港区の飲み会で撮られてしまったのだそうだ。

その後鬼頭桃菜さんはSKE48を卒業して、三上悠亜としてセクシー女優へ転身。当時はまだセクシー女優になることはかなりネガティブイメージで、一度セクシー女優になってしまうと、その業界で人気を得るしかなく、メディアに戻って来られる可能性はほとんどないと思われていた。しかしその後三上さんはセクシー女優としてトップを取り、InstagramやYouTubeで女子人気を確立し、CA4LA等のブランドとのコラボレーションや自身のファッションブランドを立ち上げる等、同性支持を獲得する方向に舵を切り、48グループの卒業生の中でもトップクラスの活躍を見せている。私はこの三上さんの逆転ホームラン劇が大好きで、人は必ず自分の咲ける場所を見つけたら輝けるということを証明していて尊敬している。そして何と言っても美しくて可愛い。

そんな三上さんのことをこれまではひっそりと茶の間として応援していたのだけれど、昨日Instagramで三上さんが新たにプロデュースしたヘアケアブランド『misshelly』のポップアップストアで撮影会イベントを実施していることを知り、しかも整理券に余裕がありそうだということが分かり、行ってみようかなと思い立った。これまでもファッションブランドのイベントやファンクラブイベントを実施していることは知っていたが、私は三上さんより年齢が上のミドサーで、きっと会場に足を運ぶのは三上さんと同世代かそれより年下の三上さんに憧れているキラキラ女子たちが集まっているのではないだろうか、こういうときおばさんの需要ってあるのか、ということが何より心配で足を運べていなかった。以前に女子アイドルを応援している友人がアイドルにとっておばさんオタの需要って何だろうという悩みを話していたが、今その気持ちが私もよく分かる。無邪気に女子アイドルイベントに通っていた20代当時の自分が羨ましい。でもこれからどんどん歳をとりおばさんオタになっていくことに悩まされるなら、今が一番若いし、ファンにも多様性があっても良いよね☆と自分がイベントに参加することを自分の中で正当化して向かうことにした。

朝11時ポップアップストアに到着すると、案の定三上悠亜さんに憧れを抱くフェミニンな女子たちで会場は賑わっていた。三上さんがプロデュースしているファッションブランド『MISTREASS』のアイテムを身につけている人もかなり多かった。また小嶋陽菜さんプロデュースブランド『Her lip to』のアイテムを身につけている方も何人か見かけて、やはり小嶋陽菜さんと三上悠亜さんのファン層って被りますよね、と勝手に納得していた。かくいう私も今日は『Her lip to』のアイテムを身につけていた。小嶋陽菜さんは同い年なので『Her lip to』を身につけることにはあまり抵抗がない。この絶妙な差、きっと同世代なら分かるはず。撮影会に参加するには15,000円以上の購入が参加条件だったが、並んでいるほぼ全員が、シャンプー・トリートメント・ヘアミスト・スタイリングバームを1個ずつ購入し15,000円以上の会計をしていた。韓国語で話している声も聞こえてきたり、海外のファンの方もいたようだった。今回のヘアケア商品の共同開発者であるりほさん(三上さんのYoutubeによく登場している)は普通に会場でみなさんに声かけていらっしゃり、動画や写真で見るよりとっても華奢で可愛かった。

撮影会は16時からだったので周辺のカフェで時間を潰して再びポップアップストアに戻った。私は自分のコミュニケーション力はそんなに高くないと思っているので、接触イベントで推しと話したい触れ合いたいというよりは、ちゃんと距離のあるところから一方的に見て感想を書いている方が得意なのだが、今回はそんなことも言ってられない撮影会スタイル。ポーズはどうするのか、一瞬にして何を伝えられるのか、等を検討しなければならなかった。ポーズについては前日の撮影会の写真をInstagramやXに挙げている方が何人かいたのでそちらを参考にさせていただいた。何を伝えるかは、初めて三上さんに会いにきたこと、三上さんのここまでの物語が好きなこと、を伝えるしかないと意気込んだ。

あっという間に自分の番が来て、撮影部屋に案内されて、スタッフに自分のスマホを渡す。そのスタッフが度々三上さんのSNSにも登場するマネージャーのかへみさんでびっくりする。そうか、かへみさんも当たり前だけど現場にいるよなと一瞬考えていたが、そんなことより目の前に現れた三上悠亜様の美しさたるや。デコルテがあらわになった衣装で肌も綺麗で何より目がとても大きかった。初めて来ました、悠亜ちゃんのこれまでの物語が大好きですと用意した台本通りのことを喋る私に「ありがとうございます」と女神の微笑みで迎えてくれた。はぁ、美しい。撮影タイムに入ったので、とても無難にハートマークを一緒に作って欲しいとリクエストをして撮影した。そのあとはもうほとんど記憶がなくて、「また来ます〜」とか言って手を振って退散した気がする。ノーマルカメラで撮影した写真はここまで人類の差をリアルに映し出してしまうのかと思うほど、三上さんは美しく、私はずんぐりむっくりしていていて笑った。合成写真かと思うほど人間の種類が違う。美しいってこういうことだ。自分との差分が明らかになりますます推したくなった。

そんな訳で私の三上悠亜さん初現場が終わった。購入したヘアケアアイテムは早速今日お風呂で使った。3月の森香澄さんの写真集お渡し会に続いて、女性タレントのイベントに参加することは、男性アイドルの現場とはまた違うときめきがそこにある。おばさんオタとして何ができるかを考えることは今後も課題だが、それに尻込みして現場を自分から遠ざけることはしなくて良い。「推しは推せるときに推せ」という言葉は、アイドル側の都合のことも指しているし、オタク側の都合のことも指していると、思い直した。改めて、好きな人がいる人生は楽しい。オタ活の原点のようなことを実感した一日だった。