東日本大震災から12年 : ナオキブログ【公式】
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東日本大震災から12年

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おはようございます。

3.11から1日遅れてしまいましたが、東日本大震災から12年が経過しましたので当時の事を思い出したくて急遽ブログを書くことにしました。

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改めてとなりますが震災から12年…
干支で言えば1周したことになるのですね。


個人的には長いようであっという間の12年間でした。

ちなみにサムネイル画像は震災当時暮らしていた札幌のアパートからの風景になります。



2009年より漫画の修行で札幌に移住していた私は食い繋いでいくことがやっとな貧乏生活を送りながらも、様々な良い出会いがあって充実した毎日を過ごしていました。

漫画では専門学生時代より私の師匠である田川歩先生(当時のペンネーム)から高頻度でご指導をいただき、その田川先生の師匠である島本和彦先生からも何度かご指導をいただき…

その一方で、バイト先の人づてに著名なオリンピック・スキージャンプ金メダリストの方と知り合い、取材やお手伝いをしながらスキージャンプの漫画を描いて当時編集担当をしてくださった集英社の方に作品を送って添削を受ける。

そんな感じで本当に充実した日々を過ごしていました。(結局札幌時代に連載は勝ち取れなかったけど…)



そして2011年3月11日もいつものように担当さんへ送る漫画を描いていました。




少し遅い昼食を摂り漫画の続きを描こうと思っていたところ、テレビで緊急地震速報が流れ、間もなく当時住んでいた札幌にも今までに経験したことのないような気持ちの悪い長い揺れが襲ってきます。

札幌の計測上の震度としては3~4程度だったそうなのですが、棚から物が落ちるなど数字以上の揺れを感じ…

不安になりながらテレビを視ていると「大津波警報」が発表されました。



「これはとんでもない事が起きた!」と焦り、親や知り合いに電話をかけるものの何処にも繋がりません。



そうこうしているうちにテレビでは想像を絶するような津波が東日本の各所を襲う映像が流れ、私は思わずテレビに向かって「逃げろーーー!!」と叫んだのを今でも覚えています。(その声は当然届かないのですが…)


その後、夕方から夜へなるにつれ故郷釧路でも市街地中心部に津波が襲う映像が流れ不安は増すばかり…




夜となり関東に住む叔父とようやく連絡が取れたものの、被災をしているようで、車の中にて家族身を寄せ合って寒さをしのいでいる状況ということを知りました。


ひとまず身内の命が全員無事なことに対して安心はしたものの、「○○市壊滅状況」といった感じの情報をテレビやネットで見る度に段々と頭の中が混乱してしまって、その夜はテレビを付けたまま毛布に包まって色々なことを考えながら眠れない夜を過ごしました。



今振り返ると当時の私は現在と比べ物にならないくらい心配性で、その一方で現在よりも変に正義感が強かったのですね。

だから色々な想いが頭の中で交錯して本当に様々な事を考え続けたまま3月12日の朝となりました。



震災発生後から深夜にかけて釧路をはじめ太平洋沿岸では北海道でも津波に襲われた場所が複数あったものの、札幌は特に目立った被害はありませんでした。

ただし、スーパーへ買い物に行くと物流が止まっている影響で日に日に食品が少なくなり、間接的な被害を後になって感じ取ることができました。


結局その年はいくつか思い出深い出来事があったものの、全体的には気分の落ち込むことが多くパッとしない1年を過ごした記憶が残っています。


翌2012年は「私にも何かできることは無いのか?」と思い、東北の被災地を車で巡りながら絵を描くような活動をしたり再び積極的に動きはじめていくのですが、2011年に関しては今振り返ってみてもやはり特別な1年間を過ごした記憶が随所に残っています。



そしてあの日から12年…



結局札幌では思ったような実績が残せないまま持病が悪化し釧路に戻り、漫画の夢を諦めかけていたところでひょうひょう!の連載が決まり、その前後で絵の仕事がどんどん増え…といった感じで私の中での日常はどんどん変化していきました。



12年というのは一言でまとめることのできない重さを持っていたようです。



結論ありきで書いた文章では無いので12年が経過した今でも当時のことをこのように上手くまとめることはできないのですが、1日1日を大切に過ごしていこうと改めて思った今年の3月11日でした。




また、先ほど「当時の私は今よりも変に正義感が強かった」と書きましたが、昔ほど変に正義感の強く無くなった今でも胸に刻んでいることがあります。


それは…



自分にできることは「絵を描く」こと。



未熟者だった当時のように「自分の作品で誰かの心を救いたい」などという奢った考えはもう持っていないのですが、私の仕事はあくまでも絵を描き続けることなので、漫画・イラスト・絵画問わず今出来る限りのことを全力でやっていこうと思っています。



12年経った今の心境はこのような感じでした。

思った以上にマジメな文章となってしまいましたね(苦笑)


ただ、つい先日も私の住む道東地方で震度5弱の地震が発生するなど(昨日も日高地方で震度4が発生)日本全国でいつ大きな地震が発生してもおかしくない状態は常に続いていますから、このブログを読んでくださった方もお互い地震には改めて注意をして毎日を過ごしていきましょう。



それではまた、次回の更新で。

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by naokiblog | 2023-03-12 06:00 | 地震・災害関連 | Trackback | Comments(0)

漫画家・画家のMナオキが、自分の作品を紹介したり温泉や鉄道、旅、カメラのことを中心に書く公式ブログです。VTuber虹河ラキ・よつば歩音・釧路ゆうひと北海道を旅する漫画『ひょうひょう!』、花咲線と沿線自治体を舞台にした漫画『フラワーブルーム』をそれぞれ連載中。単行本はAmazonより。


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