「道草キッチン」撮影休日で一瞬神戸に戻って、評判のこの映画へ。
平日水曜、驚愕の満員。普段映画館に来ない人が多々と見受けられ、LINEのピコピコ着信音が鳴りまくり。
高見からモノ申すつもりは毛頭ないものの、編集でもう少し切れると思う(131分)。
低予算映画の条件的制約は身に沁みて分かっているつもりなのでもっと色々やりたかった事があっただろうな、と想像がつく。
が、モチベーションの情熱は充分に伝わる。タイムスリッパーが実はもう一人いた、という展開は素直に感心した。
一方で何故こんなにお客が入っているのか、大手制作配給会社は真剣にマーケティングをやり直すべき。それも言うだけ無駄か。
難病、障がい、そして制服を着た女子高生だけが跋扈するという企画の貧困。それらを作家至上主義のシネフィル気取りで褒めそやすメディア、ヒヒョーカ。
更には私たちがしんどい生き方をしているのは日本社会のシステムが悪いのよ!日本人は冷たいのよ!と被害者ヅラが絶叫する視野狭窄な社会派企画。それもまた絶賛されたりして。
敢えて言う。誰が見たいねんそれ。金払って。
それらを蹴倒したこのベタな演出のタイムスリッパー、自戒をこめて拍手を送る。