映画『コヴェナント/約束の救出』公式サイト - 2024年2月23日公開
ポスターにも本編のアバンタイトルにもエントロールにもやたらと"Guy Ritchie's"と出て来るのには些か辟易する。その自己顕示欲過多が「実話の映画化」の真実味を薄めているように見えてならない。
事実、脚本の運びは定形で、スジは先の先まで読める。
ネタバレを慎むが、ダムの決戦での「あのタイミング」は「昔の戦争映画」だ。
あそこでアメリカ国内での劇場では「拍手喝采」なのかも知れない。やれやれだ。
さて、そういった作劇論はさておき、アーメッド(ダール・サリム)の超人的体力を目の当たりにすると、いくら映画とはいえ初手から人力で負けている米軍に勝ち目はなかったと悟る。
ベトナムに続き、二度も三度も同じ轍を踏み続けるアメリカという国への失望がラストの字幕で綴られる事で「ランボー3/怒りのアフガン」('88)とは一線を画してはいるが。
同じ題材なら「ローン・サバイバー」(2014)の方に軍配。