ダイアル全面が発光するボヴェの新作「ヴィルトゥオーソ Vlll チャプターⅡ」を披露
ボヴェは2020年に発表したモデル「ヴィルトゥオーソ Vlll チャプターⅡ」に、現代らしい要素を加えた新作を披露した。ダイアル全面にスーパールミノバが塗布され、DLCコーティングを施したケースはチタン製である。5つのカラーが用意され、それぞれわずか8本限定だ。
より現代らしく随所をアレンジ
ボヴェは2021年の新作「ヴィルトゥオーソ Vlll チャプターⅡ」の新しいバリエーションを発表した。ベースとなったのは20年に発表されたモデルだが、もともとのクラシカルな外観から大幅にアレンジされており、より先進性を感じさせる仕様となっている。
ボヴェ「ヴィルトゥオーソ Vlll チャプターⅡ」
手巻き(Cal.17BM06-GD)。1万8000振動/時。パワーリザーブ約240時間(約10日間)。Ti+DLCコーティング(直径44mm)。30m防水。各色(グリーン、ブルー、イエロー、パープル、サーモン)8本限定。
18Kレッドゴールドのケースにアベンチュリンガラス製のダイアルを組み合わせた昨年のモデルは、重厚感あふれる外観だった。その発表から約1年が経過し、今回の最新モデルではそのイメージを一変。8の字を描くような独特の形状を持つダイアル全面にスーパールミノバが塗布され、ブラックカラーのDLC(ダイヤモンド ライク カーボン)コーティングを施した、軽量なチタン製のケースを採用したのだ。
近年のボヴェでは、ムーンフェイズの月面やモチーフを描いたアーティスティックなダイアルの一部にスーパールミノバを取り入れてきたが、今作ほど大胆に塗布したのは初の試み。十分に光を溜めて暗闇に移ると、まったく異なる表情を見せる。カラーバリエーションはイエロー、ブルー、サーモン、ターコイズ、グリーン、バイオレットの5色を用意し、それぞれが8本のみ作られる非常に稀少性の高い作品である。
暗闇で発光するダイアルは、新しさを象徴すると同時に視認性を高める効果ももたらす。8の字型のサブダイアルのうち、左側は約10日間のパワーリザーブ、右側にはビッグデイトを示しており、6時位置のワンミニッツトゥールビヨンの周りには60秒を示すための発光リングがある。
ビッグデイトを構成するディスクは小さなサブダイアルの下に隠されており、1の位・10の位を表示するディスク同士の間隔を極限まで減らすことで、機構の省スペースを図ったという。またこのデイトの調整は、リュウズを押すことで簡単に操作できることも特筆すべき点である。
スーパーコピー時計 n級本作に搭載するCal.17BM06-GDは使いやすさを重視した画期的な機械だ。香箱ひとつで約240時間(約10日間)ものパワーリザーブを保持し、その長いゼンマイを楽に巻き上げるために「スフィリカル・ディファレンシャル機構」を搭載。かさ歯型のピニオンギアを含む多重構造は、特許を取得したボヴェ独自のメカニズムである。
トランスパレント仕様のケースバックからは、Cal.17BM06-GDの姿を存分に鑑賞できる。ブラックDLCのケースに合わせ、ムーブメントの地板や受けに施したコーティングのトーンを暗めにしている。
細部まで美しい仕上げを施したこのムーブメントを収めるチタン製のケースは、ポケットウォッチから着想を得た12時位置に“ボウ”を持つ形状。着用時の視認性を少しでも高めるために、12時側から6時側へ傾斜させた「ライティングスロープ型」を採用しており、これはブランドオーナー パスカル・ラフィ氏考案の独自形状だ。